圧倒的アウェイ感!鶴見沖縄ブラジリアンタウンで異国を味わえ!

本日は鶴見区に来てます。
こちらは区内を流れる鶴見川です。
町田が源流で全長42kmある鶴見川。
この辺りは河口になるのでしょうか。きれいな河川敷です。
鶴見川には不法に建てられた建物はありません。
このようにきれいに整備されている鶴見川ですがかつては不法バラックが軒を連ねてたそうです。
鶴見は京浜工業地帯です。海沿いには旭硝子や浅野造船、東芝などの大企業。そのほか大小複数の工場があります。ここに来れば仕事にありつける。そのため多くの労働者が鶴見に集まりました。しかし日雇いで働く労働者。収入が安定せず住む場所がない。そのため河川敷にバラックを建て住みだしました。最盛期には約200軒のバラックがあり鶴見川の河川敷はその当時、スラム街でした。
河川敷に住んでいた人の9割が外国人。どこの国籍なのか容易に想像できる。鶴見は横浜の中でも特別永住者が多い地域です。そのルーツは鶴見川だったのかもしれません。このように外国人が多い鶴見ですが沖縄出身者も多いんです。
こちらは川崎競馬場です。
この川崎競馬場がある川崎区富士見にはかつて富士瓦斯紡績川崎工場がありました。
1915年に創業した富士瓦斯紡績川崎工場。東洋一といわれる大工場で同工場では2500人も働いてました。工場で働く多くが出稼ぎできた女性で一番多かったのは沖縄出身者でした。川崎と沖縄ではだいぶ離れてますがここで沖縄県民が働いてたのには理由があります。
当時の沖縄の主な産業は一次産業で県民の7割が農業に従事。多くの農家がさとうきびを生産していました。砂糖相場が高騰し好景気の時期もありましたが不況や干ばつの影響で収入が減り生活できなくなった人もいたそうです。経済的窮乏により食糧難となり毒抜きしたソテツを食べて飢えを凌ぐいわゆるソテツ地獄に陥ったそうです。
そのような中生活のために出稼ぎに出る人もおりその受け入れ先が富士瓦斯紡績の川崎工場でした。工場創業当時から沖縄出身者が働きはじめ1930年頃には1000人以上もいたそうです。
出稼ぎにきた多くの沖縄人。当時はまだ沖縄人への差別が残っており住居を借りるのも難しい時代でした。そのため沖縄人同士でコミュニティを作りそこで生活したのでしょう。それがあったのが鶴見区潮田という地域でした。

こちらは潮田にある見沖縄県人会会館です。
沖縄に関係する会館で沖縄県人会があります。
鶴見沖縄県人会は1953年に発足してますがそのルーツは1927年に結成した。
鶴見沖縄県人同志会です。歴史ある組織のようです。しかし県人会は近々移転するそうです。同会館は1980年に建てられたそうで老朽化のため取り壊すことになっているようです。建て直しも検討されましたが費用面で折り合いがつかず移転をするそうです。この姿ももう見納めです。

沖縄県人会会館には沖縄料理店があります。
沖縄タウンにいるんです。だったらここで食べてくべきですよね。

ってわけでソーキそばを注文しました。
スタンダードのソーキそば。ザ・沖縄味って感じ。おいしいです。

鶴見の潮田は沖縄タウン。
沖縄が発祥だからでしょうか。町内にはパチスロ専門店があります。
駅前ですら潰れてるパチンコ店。幹線道路沿いでもない駅から離れた場所ですが現役で営業しています。やっぱここでは沖スロが打てるのかな?

こちらの自販機も沖縄仕様になってます。
こちらにはミキが売ってます。

ミキは甘酒に近い感じの鹿児島や沖縄の飲み物。
名前の由来は「お神酒」からきてるそうです。原型は口噛み酒だったそうです。

こちらはルートビアです。
これも沖縄っぽい感じです。関東じゃあまり売ってないルートビア。薬っぽい味が私は好きです。

そのほか沖縄料理店もある潮田。そこまで沖縄沖縄してはいませんがここは鶴見にある沖縄タウンなんでしょう。こんな感じで沖縄タウンである潮田。

南国っぽい感じですがこちらの店はちょっと違う南国感があります。
潮田マーケットという建物があります。なんとなく闇市をほうふつとさせる名称。
昭和の日本っぽい建物ですがこちらに入居するのはブラジル食材店です。

潮田は沖縄タウンだけど南米人が多くいるんです。
鶴見区の在住外国人の数は15600人ほど。市では中区に次いで二番目に多い地域です。国籍別だと中国、ベトナム、フィリピン、韓国。5番目に多いのがブラジル人。とくに鶴見区のブラジル人割合は突出しており横浜市内のブラジル人は2800人いますがそのうち1200人以上が鶴見区に住んでます。このようにブラジル人が多いのは理由があり沖縄とも関係してます。
戦後の沖縄は海外からの引揚者が帰還する一方で米軍による基地建設のための土地の接収が行われ人口過多で土地不足という状況に見舞われました。その問題を解消するため移民政策が行われ多くの沖縄県民が南米へと旅立ちました。
1980年代後半、今度は南米人が日本に移民してきます。そのころの日本はバブル好景気の時期で多くの企業が人材を求めてました。南米に移住した日系一世も採用の対象でした。日本は好景気でしたがブラジルは不景気のさなか。そのため多くの沖縄人が日本に戻ってきました。そして1990年に入管法が改正されます。改正法では日系三世やその家族の就労が合法化し定住者という在留資格が新設されました。それにより沖縄にルーツを持つ日系三世が仕事を求めて日本にやってきたのです。そして鶴見に集まりました。
つまり潮田は、鶴見人と元沖縄人の鶴見人と元沖縄人で南米人の鶴見人と越境してきた川崎人となぜいるかわからないけど韓国人が住む鶴見沖縄南米タウン (川崎韓国)なんです。結構いろんな要素がある。
南米人の中にはペルー、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、コロンビア、チリ、エクアドルなど。いろいろな地域から来ているようですが多くがブラジル国籍の人。
だからブラジル食材店があるのでしょう。
以前私は群馬のブラジリアンタウンへ行きブラジル食材店に立ち寄りました。群馬のソレはフードコートも併設されてましたがこちらもフードコートがあるようです。ちょうどお昼時、せっかくなんでブラジル味わっちゃいましょう。

とりあえずビールです。飲み物は売り場から持ってくるカク打ちスタイル。
つまり小売価格で飲めるのでお手頃です。こちらはペルーのビール「クスケーニャ」の黒です。
ブラジルなのにペルー。
ペルーとブラジルは違う国。
だけど食文化が近いのでしょう。
ここでは南米らへんの食事が食べられるようです。
南米各国の主食はアルゼンチンは麦、ペルーはジャガイモ、メキシコはトウモロコシブラジルは米です。
地域で全然食文化が違った。

こちらではワンプレートの定食があるようです。
主食の米に主菜とフライドポテト。主菜は豚鶏牛に川魚。ステーキ、とんかつ、フライドチキン。味の想像ができます。

せっかくなんで普段食べないやつがいいですよね。この中だとキャッサバかな。

こちらがフライドキャッサバです。
繊維質のなにか。見た目はサツマイモフライっぽい感じ。
熱帯地域で生産されてるキャッサバはタイやベトナム、カンボジアでも生産してるしタピオカの原料です。おそらく無意識に旅行先で食べてるんです。ちなみにキャッサバは毒があるそうです。
まさかのキャッサバ地獄。
有毒ですがソテツ同様毒抜きすれば食べられます。
キャッサバは生のままだと毒性があるので必ず水に3日ほど浸けてからゆでるんだとか。結構下処理が面倒な食材。
毒抜きを誤れば死に至る場合もありキャッサバ中毒の死者数は年間200人以上います。
やっぱキャッサバ地獄。
キャッサバの味はサツマイモっぽいです。
ほのかに甘みがあっておいしい。でもなんか毒が気になって味わえない。

こちらはピルセンです。
キャッサバをアテに呑み始めてる。
ピルセンはペルーのビール。
比較的ライトな感じで日本の発泡酒に近いです。
こちらのビールは個人輸入品のようです。こういうのに巡り合えるのも外国人街ならでは。
異国情緒あふれるフードコート。
横浜市鶴見区だけどここはブラジルサンパウロ。
4組の客がいますが誰も日本語を話してません。店員とのやり取りも何語かわからない言葉。ブラジルだからポルトガル語でしょうか。圧倒的アウェイ感。
でも電話の受け答えは流暢な日本語。めちゃくちゃ普通に日本語が話せる人たち。
外国感が味わえるけどここはちゃんと日本です。

わざわざ南米に行かずとも、わざわざ沖縄に行かずとも、ここであればどちらも味わえます。南米も味わえて沖縄も味わえて鶴見も味わえる。ついでに川崎と韓国も味わえる。それができるのはここしかありません。コリアタウンのように観光地ではないので店舗数も少なく観光スポットではないですがそれでもなんかここでは異国気分が味わえます。鶴見に来た際は一度訪れてみてください。南国気分が味わえるはずです。







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