【東海道の難所】徒歩で関所・元箱根宿へ
本日の目的地は元箱根。そこが箱根宿と呼ばれるところなんだそう。あと6kmちょっとらしいです。そしてこちらは近道っぽいです。車道はカーブしながら登っていますが歩道の場合は階段などで距離が短くなります。せっかくの徒歩です。こういうところを利用していきましょう。
車道はずっと日が照っていて暑かったですがわき道に入ると木々が日を遮ってくれます。
何だか冒険のようです。
しっかりと整備されているところもあれば砂利を敷いただけのところも。
川を渡らなければダメのようです。増水しているときは渡れないみたいですが見たところそこまで水は多いように見えません。
増水とか関係なく橋流されちゃってるんですが...。
また来たところ戻らなきゃダメなのかと思いましたが別の橋も用意されていました。
日を遮ってくれているといっても山登りをしているわけで汗もかきます。冷たいタオルで汗を拭きたい。ここは山ですこんな感じで水が湧いているところも。
上からは車の走行音がしますがそういうのは気にしません。こちらで手ぬぐいを濡らして顔を拭きます。
箱根の一里塚です。これよりさらに厳しい道となるのでしょう。
そんなわけでアイテムを拾ってみました。木の杖です。多分杖とかあると登りやすいんじゃないでしょうか。
徒歩ルートはこんな感じで石が敷き詰められている場所もあるようです。昔はこのように石ではなく竹を敷き詰めていたそうです。箱根の山は雨が降った後泥濘となり歩ける状態じゃなかったんだとか。そのため竹を敷き詰めていたのですが毎年新しくしなければだめだったそうです。そんなわけで石を敷き詰めたんだとか。重機もない時代です。人が手で一個ずつ運んだわけです。出来上がるまでかなり時間がかかったんじゃないでしょうか。
これより七曲りです。
七回以上曲がっている感じがします。徒歩の人は一部階段が用意されています。この辺りはかなり急になってきているため登るのがつらいです。足が上がらない前に進みたいのに進まないという状態が続きます。一段登っては休むといった状態になってしまいました。普段からこんな運動はしていないためかなりつらいです。
こういう階段が続きます。ただ山の上なので涼しいというのは救いです。これで直射日光だったら死んでしまうのでしょう。
箱根宿までもう少しのところにある茶屋。昔の人はこういうところで一服したのでしょう。せっかくなのでこちらで休憩したいと思います。
室内もありますが峠の茶屋なんだから外の席に座るべきでしょう。
注文したのは餅と甘酒。この甘酒がスゲー旨いんです。多分山を登ってきたから一段とおいしく感じるのでしょう。適度な甘み、酸味、塩味が体にしみこんできます。飲む点滴といわれるだけあります。甘酒はジャパニーズORSです。これを持ち歩けるとよいのですが、気温でダメになっちゃいますよね。
正直なところお腹は空いていなかったので餅は不要でしたが、せっかく山登りをした先にある峠の茶屋です。おそらく二度と箱根の山を徒歩で登らないでしょう。つまり今回が最初で最後なのです。それであればそれっぽいことをしたいじゃないですか。
この箱根越えはこの餅と甘酒のためだったのかもしれません。
あとちょっとだと思いましたがまだ40分ほどかかるそうです。
しかも道中で手に入れた木の杖を公衆トイレのところに忘れてきてしまいました。
そのため新しい杖を手に入れましたが大分しょぼいです。使ってれば使い心地もよくなるだろうと思ったのですが、ただのゴミでした。荷物になるのですぐに捨てます。
箱根までもう少しのところ。こちらから芦ノ湖が見えるそうなんです。
しかし何も見えません。
箱根の山は天下の険。まだまだ上りで三島までの下りがあります。本日はここ箱根宿に泊まる予定です。
芦ノ湖です。天気がよければ富士山が見えるようです。天気はいいのですが湿度が高いのか白けているため富士山は見えません。
元箱根に到着。多分宿場町は関所前なんだと思います。でも泊まるホテルは関所の向こう。
これより関所越えをします。
東海道の中で一番重要なポイントじゃないでしょうか。一番の山場を二日目に迎えることとなりました。
まぁとくに何もなく抜けるだけです。これをするために日本橋からきたわけです。
本日泊るのはこちらのホテルです。
ビジネスホテルであれば比較的安く泊まれるのですが元箱根は観光地です。そのためビジネスホテルがありません。そして比較的しっかりとしたホテルしかないようです。ゲストハウスはあるっぽいですができれば避けたいです。そのため少しだ高いホテルにしました。
部屋は広いです。こちらのホテルは温泉もあるそうです。入湯税150円が別途かかりました。そして目の前は芦ノ湖が広がるレイクビュー。景色を楽しもうということで最上階を選びました。
天候がやっぱり悪くて良い景色ではありません。
さて、夕飯にしたいと思います。中途半端な時間に餅を食べたのでそこまでお腹は空いていません。ちょっと食べる程度でよいと思ったのですがここは観光地で高級ホテルのあるような場所です。基本的にこのような場所はホテルですべて完結できるようになっています。しかしそれは「お金を支払えば」という条件付きです。
金があれば至れり尽くせりのサービスを受けられるのでしょう。しかしお金のない素泊まりクソ野郎は食べるものを手に入れることもできないわけです。
ホテル宿泊者は朝晩はホテルで食事をして日中外でランチをするのでしょう。そのため近くに飲食店はありますが夕方は閉まっています。こうなると選択肢は一つになります。コンビニ飯です。まぁそこまでお腹もすいていないのでカップラーメンとかおにぎりで済ませばよいわけです。しかしこのコンビニも問題がありました。
コンビニは関所の向こう側。歩いて1.5kmほどあります。
このような場所を利用する方は大体車で来るのでしょう。そのため1.5kmは大した距離ではないんだと思います。でも今回徒歩移動です。コンビニに行くのに往復3km歩かなきゃならないってことです。
もう日が暮れだしました。関所の周りの店舗も閉店。人はいなくなりました。
今日の夕飯はカップラーメンです。これが結構おいしいんです。
酒のつまみにもなるし、腹の足しにもなります。こういうのでいいんですよね。
さて明日はどこまで行くか。
ここから三島宿までは徒歩移動です。距離は17km。下りのため今日より楽に移動できると思います。三島からはまたシェアサイクルが復活します。ただシェアサイクルが利用できるのは三島、沼津、静岡駅近辺、藤枝と限られています。三島と沼津の間は6km程度ですが、沼津から次のサイクルポートまで55kmあります。
つまり静岡まで行くとなると、箱根宿から三島宿まで徒歩で17km。三島沼津を自転車で6km。沼津から静岡市内まで55kmの計78km移動しなければなりません。一日で歩いて自転車を乗り継いで78kmも動きたくありません。そのため明日は沼津まで、23km、明後日は静岡駅まで行く感じでしょうか。神奈川は今日まで。明日から静岡となります。