山林生活

【言葉と生きていく】そうか、ここが宗教の街、信濃町

【言葉と生きていく】そうか、ここが宗教の街、信濃町

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新宿で所用を済ませちょっと寄り道をしようと思い総武線に乗って信濃町駅まで来ました。

信濃町には仕事で何度か来たことはありますがプライベートで訪れるのは今回が初めて。車やバイクで新宿から青山一丁目や六本木に行くときに目の前を走る外苑東通りはよく通ってたんですが、とくに信濃町に何かある場所でもないので立ち寄ることはありませんでした。

こちらの旗。ルーマニア国旗やチャド国旗に似ていますがそうではなく創価学会の旗です。三色にはそれぞれ意味があり「青が平和、黄が栄光、赤が勝利」なんだそう。ちなみにルーマニアは「青が空、黄が鉱物・穀物、赤は勇気と独立闘争」でチャドは「青が空・希望・農業・水、黄が太陽・大地。赤が進歩・統一・血」を意味するんだそう。どこも似たような感じですね。

信濃町では空を見上げるとこれらの三色旗を掲げている施設が複数あります。
聖教新聞の社屋があり、公明党の本部があり、そして創価学会総本部があるところです。総本山と言わずに総本部っていうんですね。もろ学会の街といったところです。

皆さま、創価学会のことをどう思いますでしょうか?

新興宗教色が強い、怖いなど悪いイメージを持っている人もいるでしょう。
私も以前はそうでしたがどうも最近はそこまで悪いイメージはなく、むしろ良いように思えてきています。

創価学会に初めて触れたのが学生の頃でしょうか。アルバイト先が学会員で構成されているところでした。そういうところに働くと当然ながら学会に触れることになります。選挙が始まれば選挙に行くことを勧められ、会合だか座談会とかいうのにも参加したことがあります。このようになんだか距離感が近く、そして強引なところもありました。信者や部署にノルマ的なものがあったのか知りませんが、このような強引なところが嫌われていた原因だったのでしょう。そしてその時は嫌いでした。

これらの勧誘行為が悪いと思ってやっているのであればまだましですが、信者の人たちは良かれと思ってやっているため余計タチが悪いんです。
拒絶すれば相手の信条を否定することになるわけですからね。今では波風を立てないように対処できる術を身につけましたが、当時はそこまで宗教に対し免疫というものが無く、一心不乱に「南無妙法蓮華経」を唱える信者の方を見て顔が引きつっていたのでしょう。それ以降お呼ばれされなくなりました。

最初の出会いがこんな感じだったので当然印象は悪かったのです。
しかも地下鉄サリン事件により「新宗教」に対するネガティブなイメージが色濃く残ったため「新興宗教=悪」とひとまとめにしているところもあったのでしょう。
また創価学会自体も色々なトラブルを抱えていたのもイメージが悪かった原因でした。

では今はどうかというと、なんだか普通の宗教になっているんですよね。

一部では退会したら集団ストーカーを受けたなどの話がネットでチラホラ散見しますが、とくにこちらから接する機会を設けなければ向こうから近寄ってくることが無くなったように感じます。

実際にこれは創価学会で方針が大きく変わったようです。
創価学会が成長過渡期だったころは排他的で日蓮宗以外の宗教は邪教という扱いでした。そのため少し過激だったのでしょう。
ただ1995年に創価学会の基本理念であるSGI憲章が変更され仏教の寛容精神に則り、他宗教も尊重しましょうとなったそうです。おそらくこれが悪いイメージを軽減させた一つなのではないでしょうか。

否定から入るのではなく肯定から入ることで強硬な印象が軽減されたのでしょう。
もちろんそうすれば入信者の数はあまり増えないのでしょうが、創価学会はもうそこを追求する必要がないほど大きな組織となったのだと思います。

宗教は国づくりに通ずるものがあります。
規模が小さいときは大きくするため多少手荒なことも辞さず、君主を置き独裁的に対処する。
規模が大きくなれば独裁では無理が出るため民主主義に移行する。そしてできる限り寛容になる。
創価学会もこのように変化していったのでしょう。最近では良いイメージの方が強く感じます。

スバルと青汁と聖教新聞は心がほっこりするCMが多い。

信濃町駅付近のお店です。この三色を使っている店が多いです。

ここもそのようですね。「ようこそ信濃町へ」と書かれた看板の横に三色旗が羽ばたいていると、この街の旗のようにも思えます(ほぼこの街の旗で間違いないんですが)

そうか...それは知りませんでした。

信濃町はミニストップ率が結構高いようですね。

こちらが学会の総本山です。すごい立派な建物です。

創価学会ができてから120年ですがその短期間で信者数はかなり増えています。信者数が多いということ資産も多いってわけです。

しかもここだけでなく施設は信濃町に複数あります。

こちらの建物も学会関係の施設なんだとか。

創価学会は新興宗教という扱いですが、もともとは日蓮宗の別の宗派みたいなもので、基本的な部分は他の仏教とそこまで変わりはないのでしょう。信濃町はどこもかしこも学会施設です。

よくこの街で勝負しようと思ったな。

日本って神社があり寺院があり教会もあります。またいたるところに道祖神やお地蔵さん、石碑のようなものがあります。無宗教が多いと言われていますが、ほんの少しだけ信仰心ってものがあるのでしょうね。実際に初詣行くし、賽銭投げるし、墓仏壇に手を合わせますしね。

公明党本部も信濃町にあります。政教分離が出来ていないと騒がれていますが結局は自民党にも民主党にも宗教団体がついてるわけですからね。たしかに公明党は直接過ぎるところはありますが、今のところは何ら問題も起きていませんからね(今のところは)。
もし公明党が宗教法人への課税という身を切る改革に乗り出すのであれば、一票入れることも検討します。

信濃町界隈をぐるっとまわって信濃町駅から千日坂を下り公明党本部の方に来たのですが先ほどから中年男性が一定の距離をあけてついてきているような...。

多分気のせい。自意識過剰なだけのはず!

この真っ暗闇のガードを抜けるとその先は、東京の三大貧民窟だった「四谷鮫河橋」に抜けます。そちらも観てまわります。

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