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再開発で生まれ変わった府中駅前の飲み屋街は今

再開発で生まれ変わった府中駅前の飲み屋街は今

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本日は府中駅に来ました。

府中は鎌倉街道と甲州街道が交わる交通の要所で、甲州街道は日本橋を出て新宿、高井戸、調布と3つの宿場町を越えた先にあります。日本橋から30kmの距離のため、鉄道の無かったころは府中に泊ったんでしょうね。そんなわけで府中宿は発展したんでしょう。

府中駅は1974年から再開発がはじまり、1991年に京王線の高架化、2017年に駅南側に複合商業施設ができました。昔は少し小汚いイメージがありましたが今はキレイな街並みとなっています。あの殺伐とした感じ、好きなんですよね。そういうのが味わえなくなってしまうのは残念です。でもかつての府中を味わえるところがどこかにあるはずです。そんなわけで府中を散歩します。

とりあえずご挨拶をしなければなりませんね。こちらは大國魂神社です。西暦111年創建ってことなんで1900年以上前からある神社なんだとか。まぁ多少盛られているんだと思いますが少なくとも大化の改新のころには存在していたので1400年近い歴史はあるようです。1646年に社殿が消失、三年後の1667年に再建したそうです。

つまりこの社殿は350年前のもの。だいぶ歴史があるようです。
日枝神社、明治神宮、靖國神社、東京大神宮、大國魂神社の五つの社を東京五社といい、それらは格式高い神社なんだとか。
大國魂神社は縁結びのご利益があるそうです。

こちらは境内にある水神社です。水波能売命、加茂別雷命、玉依姫命、加茂建角身命が祀られています。さすが八百万の神がいる日本。深井戸を掘り地下120メートルからくみ上げてるんだそう。この水飲めばご利益ありそうですね。

煮沸せずに飲むと“ご利益”がありそうです。

こちらは大鷲神社です。歓楽街あるところに大鷲神社あり。新吉原のそばにもあったし横浜の遊郭跡地にもありました。開運の神ってことで商売繁盛などのご利益があるんだとか。この後賭け事に勤しむ予定です。これは手を合わせなきゃですよね。

ほかにも大國魂神社には様々な神社があり、神々のドン・キホーテみたいなところになっています。もうここに来れば他の神社に行く必要がないってくらいいろんなご利益があるんです。
そんないろいろなご利益があり街の中心地にほど近い神社。かつても賑わっていたのでしょう。
人が集まれば当然その手の怪しい性風俗店もあったのでしょう。神社の西側には江戸のころそういったお遊びができるところがあったようです。

府中という街の名前の通り、ここ府中は「国府の中心」でした。1400年前は東京の中心地みたいな場所だったんですね。

こちらは府中街道と甲州街道が交わる交差点です。ここには府中高札場跡と府中宿問屋場跡があります。現在も市役所がそばにあり、昔はこの辺りが街の中心地だったのでしょう。大国魂神社の脇は宿場町となっており、飯盛女がいたそうです。

このあたりに宿があったんだとか。
でも今はその手の店は無いようです。

ギャンブルの街、府中。賭け事をする人が往来する街ならば、あとは「飲む」か「買う」か。
ギャンブルには酒と女がつきものだと思いますが、どうも府中にはその手の店が存在しないようです。

飲み屋はあります。といっても飲み屋街って感じのところは少なそうです。かつては駅南口のあたりが飲み屋街でしたがそれらは再開発により消えてなくなりました。それ以外の場所に点々と飲み屋が集まってるようです。このように「飲む」はあるのですが「買う」がないんです。

一応あるにはあるんです。こちらの看板にはエルドラドと書かれてますが、現在はクレアって名の店があります。届出上の営業形態は「飲む」ですが、疑似の「買う」ができる店です。店名が頻繁に変わるのは色々と理由があるのでしょう。

この番場北裏通りってのは裏通りの名の通りちょっと表に出しづらい店があったのでしょう。
今はキャバクラ、ガールズバーなどの男性向けの店が結構あります。そしてマッサージ店がありますが、高確率で疑似の「買う」ができる店かもしれません。

こちらは宮西国際通り商店街です。国際色豊かな...ってほど国際色はありません。

一応国際色があるけど頑張っても東南アジアまで。

かつては「宮西百番街」と呼ばれていたそうです。多くの店が軒を連ねていたのでしょうが、現在はだいぶ静かになっているようです。

調布赤線街「調布百店街」に現存する遊廓の名残を求めて
調布赤線街「調布百店街」に現存する遊廓の名残を求めて

調布にきてます。 調布は23区外なので都下と呼ばれるところですが、新宿にも出やすく便利な所です。明大前

そういえば隣町の調布にも百店街って似たようなところがありました。
あちらは戦後赤線街だったようですが、どうも府中には赤線がなかったようです。でもあったんでしょうね。今は普通の飲み屋街となっていますがなんとなくこの界隈はかつての匂いがします。

かつては府中駅の南側は細路地の中に小汚い飲み屋が軒を連ねていました。しかしそれも駅前開発により複合商業施設になっているようです。

こちらは2017年に開業した商業施設「武蔵府中ル・シーニュ」です。低層階が商業施設、上層部は高層マンションとなっています。新宿まで乗り換えなしで24分でつく府中は利便性もよく住みやすい環境なんでしょう。そして駅直結のこのマンションは都内で働く人にとってかなり良いところなんでしょうね。駅前なので不動産価格はだいぶ高そうですが。

この商業施設があった場所にギャンブル王国府中の掃きだめのようなところがあったんですが、これができたことでその怪しい飲み屋街はなくなりました。

なんとなく街の雰囲気が武蔵小杉っぽい感じ。どこも似たような街並みになってしまっています。

唯一残る北側の飲み屋街。こちらにはキャバクラやガールズバーがあります。

国際通りに負けない国際色。でも東南アジアからは抜け出せない。

府中には飲む、打つまではあるようですが、どうやら「買う」はないようです。
乗り換えなしで24分で新宿まで行ける距離です。そのため遊びに行くならば都心まで出ればよいわけです。今はコロナで中止になっているようですが、京王線沿いは終電後も深夜バスが走ってるんです。終電を逃してもバスで帰ることが可能なんです。そのため飲みに行く、遊びに行くのであれば新宿や渋谷に行くんでしょうね。そもそも家の近くの性風俗なんて行くこともないのでしょう。ご近所さんに見られるリスクもあるわけですからね。かく言う私も川崎の堀之内に住んでいた時はあまり行きませんでした(行ってはいた)。

府中市で唯一あるのが東府中のこの店でしょうか。なんか競馬場が近いのが理由なのかそれっぽい感じの名前がついています。
この店の運営は「ボクシング興行と性風俗営業は同じやけぇ、きさん」でお馴染みの角海老グループです。府中市民の唯一のオアシス。

かつてはこういう店がいっぱいあったような気がしていたんですが、どうやら府中には性風俗店自体が少なかったようですね。今ではほぼ無い状態です。まぁ地元になくても問題ありませんからね。そんなわけで府中は子育てに適した場所なんじゃないでしょうか。まぁ近くには競馬場も競艇場もあるし、少し離れた所に競輪場もある地域です。そこが子供が育つ環境として適しているかどうかは判断の難しいところではありますが、府中はそこまで悪くないはずです。

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