田町遊廓の流れを汲む治安のよくない歓楽街「八王子三崎町」
本日は八王子に来ております。
東京の西の外れ。八王子は一応東京(都下だけど)で都内の自治体の中(都下だけど)でも人口の多いところです(都下だけど)。
八王子はかつては宿場町でした。
小田原城の落城以降は徳川家康に与えられました。八王子は甲州街道沿いで江戸に行く交通の要。そのため戦国時代は軍事拠点となっていたようです。そのころから八王子は東京の入り口だったのでしょう(都下だけど)。江戸時代になってからは八王子城は廃城し、宿場町となりました。
八王子宿は一カ所にまとまってあるわけではなく15の宿場町があったそうです。
全長は4kmほどあったそうで小さな宿場町が街道沿いに続いていたのでしょう。
その中心地だったのが横山宿ってところ。現在の横山町のあたりで国道20号線沿いにあります。八王子駅から少し離れた所にある横山町。栄えてはいますが歓楽街って雰囲気はないです。鉄道が開通する以前はにぎやかな場所だったのでしょう。
甲州街道で一番の宿場町。そんなところには男性のシモの世話をする人たちもいたのでしょう。横山宿あたりには飯盛女がいたそうです。しかし横山町は1893年に火災に遭っています。妓楼から出火し多くの宿場が被災したそうです。また八王子は1897年にも大規模火災があったそうで、その時は八王子町の6割以上が被災、3000戸以上が焼失し、死者が42名もでたんだとか。このように中心地は火災に見舞われましたが、エロは偉大です。同年に遊郭設置が認められ、八王子町田町遊廓が誕生しました。
場所は八王子市田町。駅からは少し遠いです。風紀の乱れを配慮して中心地には作らなかったのでしょう。
ここだけ道が広くなっています。おそらくこのあたりに大門があったのでしょう。
戦後も遊郭は赤線街として続きます。八王子は1945年8月2日に空襲被害を受けています。市街地の8割が焼失する被害だったんだそう。でも偶然にも遊郭があった地域は空襲被害がなかったようです。戦後、アメリカ兵が遊郭に多く訪れたんだとか。
たまたま空襲被害に遭ってないだけ。
たぶん、いやゼッタイに遊郭行くために残したのでしょう。
一時はアメリカ人で行列を成していたようですが、他の遊郭同様に風紀の乱れや性病の蔓延からアメリカ人の登楼は禁止となりました。
こちらにはその当時の面影を残す建物があります。現在は貸し倉庫になっているのでしょうか。こちらは福田荘となっていますが、遊廓だったころは福万楼という妓楼がこの地にありました。
戦後も人気の遊郭でしたが売春防止法施行後は遊郭は解体。ソープ街にはならず普通の住宅地となりました。
風紀の乱れた店は売春防止法施行により消えてなくなりました。八王子は健全な街へと変わったのです。
風紀が乱れた店。
遊郭があったのは駅から離れた場所でした。そのため鉄道開通後は駅前に怪しい店が乱立したのでしょう。こちらはその名残です。市内で唯一のソープでしょうか。プレイボーイは系列店でしょうか。都内では何店舗か同じ名前の店を見かけます。
風紀が乱れた街があるのは三崎町ってところ。八王子最大の歓楽街で、キャバクラやスナック、そして風俗店がある地域です。
八王子で一番の歓楽街ってことは八王子で一番の治安が悪い所なのでしょう。でも自警団が街の治安を守っているのでしょうね。
他の歓楽街同様に三崎町も暴力団排除条例に基づき、特別強化地域に指定されました。指定地域内では暴力団と関わることが禁止されています。
性風俗店もありますが、多くの店が飲み屋、いわゆる飲み屋街になっています。キャバクラやガールズバーが多めの地域。週末は人が集まる地域なのでしょう。
スナキャバと書かれた看板。近年ガールズバーが増えているのは営業時間や許認可の問題があるから。ガールズバーにしておけば深夜営業もできるし営業許可も取りやすいです。ガールズバーって言ってるけど要はスナックと同じジャンルになりますからね。スナキャバはスナックでありキャバクラでもあるって店。スナックっぽいカジュアルな雰囲気だけど、キャバクラのように隣に座って接客してくれるスタイルなのでしょうか。でも時間制のスナックってなんか落ち着きませんよね。しかもキャバクラなんで法律上は24時以降営業禁止です。
怪しい店もあるっぽいですが風俗店はかなり限られているようです。でも八王子駅の北側は八王子市民の憩いの場なのでしょう。
ってわけで夜の街を出歩きます。
こちらは三崎町界隈。これより店が開くのでしょうか。19時過ぎですが人は少なめ。路上にはカラオケの客引きが立っています。
さすがにこの時間は営業していてもおかしくないのですが無料案内所も閉まっています。
無料案内所は閉まっていますがキャバクラは営業している様子。町内には客引きが立っています。八王子は都内(都下だけど)。この手の商売の路上客引きは都内で禁止されていますが八王子は無法地帯。
熟女を称した店が結構あります。若い人は六本木や新宿に出るのでしょう。
半熟って新しい言葉。姉キャバみたいなものでしょうか。あとは他の歓楽街と同様にインターナショナルとフィリピンが多め。
夜の帝王君臨です。
50年創業は伊達じゃないです。風俗店は監視が厳しいのか客引きはしていませんでした。
サロン的な店もありました。30分4000円。比較的リーズナブルなんじゃないでしょうか。都心部ではだいぶ減ってきています。八王子は都下だからでしょうか。まだ何軒か生き残っているようです。
でも性風俗店は少なめ。そのためセクキャバ的な店があるようです。
他の歓楽街も似たような感じですが、八王子も同じくリラクゼーションと称したエステ店が多め。このように怪しいエステ店が増えるのにはワケがあります。
人口150万人の川崎。川崎には川崎駅そばにソープ街があり、市内にソープランドが60軒あります。つまり1軒あたり25000人です。
しかし八王子は50万人に対しソープランドが1軒だけ。川崎と八王子では数に差があります。これは法の下の平等に反しています。八王子市民は基本的人権を蔑ろにされているのです。
あんまりじゃないでしょうか?
でも安心してください。それに準じた店が八王子にはあるようです。
西放射線ユーロード。三崎町の歓楽街とは違いこちらは一般的な飲食店や商店が軒を連ねる繁華街です。そのため多くの人が往来しています。
富士見通りと放射線ユーロードが交わる交差点。ドン・キホーテのある辺りには多くの客引きが男性に対し声をかけています。ガールズバーいかがですか?と声をかけてくる若き女性、キャバクラどうっすか?と声をかけてくる黒服。そしてマッサージアルヨと声をかけてくるチャイナ。このあたりにいる怪しい中国人女性は街娼と思ってよいのではないでしょうか。また場所柄、日本人女性の立ちんぼも出現するんだとか。警察が定期的に見回りをしていましたが、その際は一切客引きをしていませんでした。現行犯でしか逮捕できないためこのように街の風紀が乱れた状態になるようです。この界隈もいつしか歌舞伎町の大久保公園になる日が近いのかもしれませんね。
ちなみにドン・キホーテの近くにある裸婦像。まさにこの銅像は八王子の歓楽街を象徴しているようです。
裸婦像のタイトルは「立つ女(ひと)」。
八王子ユーロード界隈、ドン横には立ちんぼがいる場所のようです。