不忍池の南側ちょっと怪しい上野の歓楽街「仲町通り」
上野広小路にいます。この辺りは京成上野、上野駅、上野御徒町、御徒町、仲御徒町、湯島そしてこの上野広小路駅と様々な駅が密集しています。新宿も路線が多いですが上野のあたりもごちゃごちゃしていて観光客には難易度が高い街ですね。アメ横とか訪日外国人に人気スポットですが複雑すぎて迷う人もいるんじゃないでしょうか。私自身、アメ横に行くときは上野駅を利用していましたが、御徒町のほうが近いんですよね。慣れれば使い勝手の良い上野ですが、慣れるまでは大変だし、恐らく慣れることはないのでしょう。上野はたまに遊びに来るから新鮮な気持ちでいられるんです。
上野といえばアメ横です。アメ横の古着屋にはお世話になりました。買い物をして立ち飲み屋で一杯ひっかける。これが私のアメ横のイメージ。アメ横に行くと闇市の雰囲気が味わえるのです。でも本当の上野はここではないのでしょう。上野の本質は不忍池の南側、台東区と文京区の境にある仲町通りのあたりなのでしょう。
いわゆる夜の繁華街ですが、早朝にここに来ました。朝の早い時間であれば人通りも少なく撮影もしやすいと思ったのです。しかしGoproは暗いと手振れ補正機能が働きません。やっとお日様が顔を出す時間帯。もうちょっと遅い時間の方が良かったです。それとこの時間、ネズミがかなり多いんです。朝は深夜営業をしていた店がゴミ出しをします。回収は8時過ぎでしょうか。回収されるまでは生ごみの入ったゴミ袋が路上に置かれているんです。ネズミからしたらこの時間帯はチートタイムです。鼠がその辺を走り回りネズミーランド状態で結構カオスな状態です。
仲町通りの雰囲気は歌舞伎町に似ています。歓楽街で煌びやかなはずなのにどこかしら殺伐としていて空気か重いんです。朝方にもかかわらず客引きがいましたがかつての雰囲気はなくなっています。
仲町通りは悪質な客引きが横行していました。案内されるのはボッタクリの店。客引きについていくのが悪いのですが、酔っぱらっているとその判断もできないのでしょう。現在は客引きの数はかなり減っています。2017年に台東区と文京区は条例をつくりパトロールを強化したそうです。客引きの逮捕者も出たことから徐々に減っていったようです。客引きができなくなったことで売り上げが低迷。それにより店を閉めたところもあり空き店舗が目立っていた時期もあったそうですが、ボッタクリが少なくなったことで安心して利用できるようになったのでしょう。今は新しい店が増えているようです。
台東区と文京区の境なので商店会が混在しています。文京区側は湯島白梅商店会。湯島天神には白梅が咲いておりそれが名前の由来なんでしょう。
台東区側は池之端仲町商店会。このあたりは下谷花街があった場所です。お隣の湯島と合わせてかなり大きな花街だったそうです。現在は芸者がいるような街ってよりも節操ない感じになっています。池之端の名前の由来は不忍池の端っこだからなのでしょう。
かつてはホームレスのメッカとなっていた不忍池。ホームレスは一掃され静かな公園となりました。不忍池はかつて河川が流入していたそうですが今はため池になっているそうです。しかも水量が足りないから地下水をくみ上げてるんだとか。この景色は人工的に作られているんですね。枯れててスゲー汚い池に見えますが、蓮の花が咲く夏場はキレイな景色となるでしょう。
仲町通りは車が通れる大きな通りになっていますが、南側は狭く飲食店や風俗店がひしめき合っています。
スナックにパブ、キャバクラ、ゲイバー、性風俗店、ラブホテル。基本的な店は揃っているようです。
魔の巣。いい店名ですね。笑うセールスマンに出てくるバーと同じ名前。そういえば歌舞伎町にも同名のバーがあります。
熟女キャバクラもあるし。やはり上野仲町は歌舞伎町と同じようなところなのでしょう。
この辺りは外国人パブが多いようです。かつてはフィリピンがメジャーでしたが時代は変わってチャイナ・コリアンへ。
そして最近ではグエン系のベトナムガールズバーが増えています。
とはいっても相変わらずフィリピンは人気です。
このようにキャバクラや外国人スナックの多い街ですが近年はコンセプトカフェが増えているようです。メイド喫茶やコンカフェのメッカと言えばお隣秋葉原ですが、それらが上野まで浸食しているようです。まぁキャバクラが軒を連ねる街よりもコンセプトカフェがある方が街が明るくなってよいんじゃないでしょうか。かつての仲町通りは「オッパイいかがですか?」と言ってくる黒服のにーちゃんについて行っていましたが、そのような下世話なものが減っていくってのは健全になった証拠。コンセプトカフェでキャバクラを一掃しましょう。
ただコンセプトカフェの中には酒を提供する店もあるようでシステムはタイムチャージ制でキャストのドリンクは別料金。その他指名料にカラオケ代、TAXがかかるようです。
これ、キャバクラじゃねーか。
ほぼキャバクラやガールズバーと一緒。結局メイド喫茶とかアイドル喫茶って女性を売りにしているわけですからソフトキャバクラみたいなもんなんです。逆にコンカフェは高校生が働けるわけですから、更に不健全な店へと発展するおそれもあります。やっぱり歌舞伎町と本質的には変わらない街のようです。
でもこのような歓楽街は上野に必要なのでしょう。
東北の玄関口と言われていた上野。その上野駅の近くにある歓楽街「仲町通り」。ボッタクリは少なくなりましたが以前の怪しさは健在のようです。