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聖地バラナシにある性地!連れ去られて不幸な私娼を救え!「シブダスプール」

聖地バラナシにある性地!連れ去られて不幸な私娼を救え!「シブダスプール」

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本日はバラナシに来ております。こちらはガンジス川です。

母なるガンガーと呼ばれるガンジス川。ここはヒンズー教の聖地なんだとか。そんな場所のため混雑しています。
バラナシに来るなら早朝がよいとのことで夜行列車でここにきました。

日本でもかつては伊勢神宮に行くのが流行ってました。

一生に一度はお伊勢参り。

インドは広いですが一生に一度はバラナシへ。このように考えるインド人は多いのでしょう。バラナシはインド人にとって重要な場所なのです。

ガンガーは女神様。
インド人は女神に会うため遠方からここバラナシに来ているのです。私は一応仏教徒ですが仏教のもととなったのはヒンズー教。そのため私にとっても女神であるガンガー。そんなわけで日本からここに来ました。でもバラナシには別の女神がいるようです。

私が向かっているのはシブダスプール、正確な住所地はマンダワディーってところです。

ここにあるのは私娼窟です。

日本もかつては神社仏閣前に私娼窟がありました。

門前仲町の富岡八幡宮前には私娼がいました。
浅草寺そばにも私娼窟がありました。
湯島天満宮そばには男娼がいたそうです。
神様のいる門前にはその手の街があったのです。

神社仏閣そばにその手の街ができるのは多くの人が往来するから。三大欲求の一つというなれど食事のように取らなければ死ぬわけではない性欲。性産業はなかなか楽な商売では無いようで人の多い場所でなければ続けられないのでしょう。10億人もいるヒンズー教徒。その10億人が必ず目指すであろう聖地バラナシ。その手の店があって当然です。

当初はガンジス河そばに私娼窟がありました。
カーシーヴィシュヴァナート寺院のそば、ダルマンディーのあたりが私娼窟だったそうでガンジス河も近いところなので参詣ついでに売春宿へ立ち寄ったのでしょう。1970年まではこの界隈にあったそうです。でも現在はこのあたりにその手の店はありません。
現在もダルマンディーは繁華街ですがそっち系の営業は出来なくなったそうです。人気が出て風紀が乱れたのでしょうか。やはり聖地そばに性地があるのはよくないです。そのため私娼窟はシブダスプールに移設しました。

私が宿泊しているのはガンジス河のそば。人気観光地なので遊べるとこがあると思ってましたが聖地にはそういった店がないようです。

シブダスプールは観光地ではないようですがどうやら宿泊施設はあるようです。最初からそちらに宿泊すべきだった。

行く気マンマン。

観光地ではないのにホテルがあるシブダスプール。巡礼のために年間1億人が訪れるバラナシ。その多くが女神ガンガーに会いに来てるのですが別の女神に会いに来ている不届き者もいるようでそういう人がジブダスプールに泊まるのでしょう。

私娼窟があるのはバラナス駅そばです。バラナシにはバラナス駅とバラナシ駅があります。

頭文字がVかBかの違い。観光客を惑わせる名称。

そもそも街の名前の表記もバラバラなんです。バラナシだったりバラナスだったりワーラーナシーだったりベナレスだったりバーナラスやヴァーラーナシーとも。何が正解なのかは結局わからずでした。でも現地の人にはバラーナシーで通じたのでアアーアシーみたいな感じでも通じるっぽいです。

そんなアアアシ駅の裏手にある私娼窟。外国人向けではなくインド人向けの店のようです。

そもそもインド人は12億人、半分が男性として考えて6億人。日本の10倍男性がいるんです。またバラナシに来る観光客の9割以上がインド人。別に外国人を相手にせずとも成り立つ商売です。

こちらはラハタルラロードです。バラナシの幹線道路で結構車が往来してます。ガンジス河のあたりが観光地ですがバラナシ首都圏の人口は150万人。川崎市と同程度の人が住んでいるため観光地以外も栄えています。

駅近くですが歓楽街って雰囲気ではありません。でも大通りからそれた小路に売春宿があります。

こちらが売春宿のある通りです。
システムは日本のちょんの間スタイル。店先に女性がいる顔見世スタイル。またはやり手ババアの手引きしてるのでしょうか。
値段交渉をして納得いけば利用する形です。

かつては売春宿は40軒ほどあったようですが最近は減少傾向にあるんだとか。実はここの私娼窟は最近摘発に遭っていおり結構荒れてるし空地も多くあります。かつては2000人ほど売春婦が住んでおり結構賑やかな場所だったようです。

2000人もいれば選び放題。多くの客がここに来ていたのでしょう。でもその2000人の私娼、出自に問題があるのです。

遊ぶ金欲しさに、ホストに貢ぎたいから、楽して稼ぎたいから。

性風俗店で働く理由は様々。でもここで働いている人の中には近隣諸国から連れてこられた人もいるんだとか。バングラデシュやネパール、ミャンマーもいるのでしょうか。また農村部から連れてこられた人もいます。親に売られたのか人身売買で連れてこられたのか。インドの闇がここにあるのです。日本のちょんの間にいる女性とは勝手が違います。でもそのような商売がインドは存在してるのです。

日本にもかつては誘拐された女性が遊郭で働いていたそうです。親に売られた子供もいたのでしょう。遊郭は人身売買の温床でした。
明治5年に娼妓解放令施行により人身売買は禁止されたものの実際は戦後になっても身売りは続いたのでしょう。現在も借金などで身売りするってのはあるし大久保公園のアレだってほぼ身売りと同じです。でも誘拐して監禁して売春させるというような明らかな犯罪は流石に日本ではないはずです。インドはそれが当たり前なのです。

そういう話を聞くといたたまれなくなります。

私もかつては親の借金を返済しなければならないとか、弟が難病でその治療費が必要とか、そういった話を風俗嬢やキャバクラ嬢から聞き憂い悲しんだ時期がありました。
世の中には不幸な人がいるんです。
助けてあげたい気持ちもあったので指名もしたし少しばかり援助もしてました。

いやそれはたぶん騙されているヤツ。

弱者からカネを巻き上げる常套手段。

うん。知ってます。
騙されていたのであればそれでいいんです。

だって弟さんは難病ではなかったんですから!

もうこれは聖人君子。確実に輪廻から解脱できるはず!でも指名している時点で見返りを求めてる。ただただ欲深い人なだけだった。

このように日本の風俗嬢にも不幸な人がいますがインドは冗談を言えるレベルじゃないのです。

この時間でも営業している店があるようです。
明らかに私はインド人ではありませんが何人かは声をかけてくれる女性がいました。

ただ高齢女性、おそらくポンビキの方に「チャイナはいらない。向こう行け」もしくは「ここには中国人はいない。向こうだ」のどちらかを英語で言われました。

現地人向けなので冷やかしと思われたのでしょう。私のようにここに来る外国人はいるようです。とくにインドで有名な観光地であるバラナシ。インド人は多くいますが外国人も結構います。

ガンジス河に行き寺院を参拝する。
火葬場を見てラッシーを食べる。

バラナシ観光はこんな感じで案外することが少ないんです。そうなるとちょっと覗いてみようかな!ってなるのが健全な男の子。そんな外国人が物見遊山で私娼窟に来るようです。

でも外国人だとしても冷やかしとは限りません。利用するのを前提としている可能性もあるんです。

インド人相手だと外国人は利用しない!?

そんなことありません。
私だって外国人との経験はあるんです。

オール日本人の店に行ったのに中国人だったり、日本人エステのはずが大連出身の人だったり、こんな感じで経験があるんです。それなので外国人相手でも無理じゃないんです。外国人、ぜんぜんOKなんです。

私の知ってる外国人、中国だけ。

でも「中国人はいない。向こうだ」と客引きが言っていたなら話は別です。向こうだってことは向こうにいるってことです。つまりこの私娼窟には中国人がいるのです。私のことを中国人と判断して中国人向けの店を教えてくれたのでしょう。でもそうなるとインド人の店だと思って行ったら中国人でしたってケースもあるのです。

それじゃあ日本の店と何も変わんねーじゃねーか。

本日はシブダスプールにある私娼窟を巡りました。どうやら私が立ち寄ったところ以外にも私娼がいるスポットがあるようです。バラナシは観光スポットが少ないって話でしたが探せばちゃんとあるようです。

そんなことより私中国人じゃ ないんですが!

中国・韓国・日本の東洋の平たい顔族。中国人って言っておけば50%以上の確率で当たります。そのため中国人と言われる率は高いです。インドの人には区別がつかないんでしょう。オール日本人の店に行ったのに中国人が出てきても区別できないのと同じです。

いやさすがに日本人の店で中国人が出てきたらわかる。

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