歓喜の街「コルカタ」を目指せ!14時間の夜行列車の旅
ヒンズー教の聖地「バラナシ」。
多くのヒンズー教徒がこの地に訪れるため街は大混雑です。どうやら最近寺院を新しくしたそうでそれにより観光客が増加しているそうです。
年間来訪者は1億人、一日30万人が訪れるようです。バラナシに数日間滞在するつもりでしたが一泊しか泊まりませんでした。
理由は人が多すぎるから。
街を歩くのもしんどいレベルで人がいるんです。インドでは宗教イベントで死人が出るようで先日も人混みによる圧迫で死者が出てました。韓国の梨泰院でおきた雑踏事故と同じでガートに人が殺到して30人も死んだんだとか。2024年もヒンズー教の宗教行事で100人以上死亡した事故が起きてます。
神に祈りを捧げに行ったら死んじゃいました。
信仰が深いってのは時として罪深いですね。
バラナシもその勢いがあるくらいの人混み。ホテル代が高騰していたのも理由の一つですがただでさえ人が多いインドなのにこの有様です。もう、バラナシから逃げ出したい。
一応火葬場は見たし私娼窟も見れた。最低限の観光はできたでしょう(いや最低の観光)。
破壊と創造の神シヴァ。
私は破壊と創造をバラナシで見てきたのです。
私娼窟を創造の地と言っちゃうやべーやつ。
もうバラナシはいいかな。
当初はブッタガヤに立ち寄る予定でした。ブッタガヤに行き観光したあと三蔵法師が向かったナーランダへ。ありがたい経典を持ち帰るつもりでしたがもう宗教施設の混み具合にうんざりしてたんです。
早くインドから抜け出したい!
そんなわけでコルカタに行くことにしました。
コルカタに行っちゃえばあとは帰るだけ。そう考えると気が楽になりました。
バラナシ出発は17時過ぎ、コルカタ到着は翌朝7時過ぎなので14時間の長距離移動です。
私は5年ほど前にベトナム縦断で40時間寝台車に乗ったことがあります。14時間は序の口です。寝て起きれば目的地に着くんです。寝台車のよいところです。まぁなかなか寝付けないってのが難点ですが日本じゃなかなか味わえないですからね。インドの旅はやっぱり鉄道です。
チケットはネットで予約済みです。本日は深夜便なので二段ベッドの上を予約しました。
こちらが私の予約した席です。
いやこれは荷物置き場。電車の網棚のヤツ。
まだ18時過ぎです。寝るにはちょっと時間が早すぎる。そんなわけで上のベッドに荷物を置き下のベッドで過ごす。座るのは4人。
4人で二つのベッドに座るので荷物を上に置けば広々使えます。
でも、9人いる!
この中に5人予約してない人がいます!
めちゃくちゃ狭い。インドの鉄道は和気あいあい。隣りのインド人と仲良く移動しましょう。
けっこう殺伐としてる。
ここだけじゃなくどこも混雑してるようです。
この混雑は次の駅まで続きました。私ともう一名を残し全員下車。
予約してない人7人いた。
予約していないと次の駅で降ろされるそうですが逆に考えれば次の駅で降りるなら予約なしでも乗れるわけです。でも次の駅に行けば新たな予約してない客が乗車する。夕方の時間帯はこんな感じで混むのでしょう。
荷物もなくなったので本来の予約席に座れます。これでのんびり寝れます。でも夕飯を食べていません。
ってわけで長距離列車の醍醐味、駅弁、食べちゃいましょう!
主要駅に着くと定期的にカーナカナカナカナカナって聞こえます。カナカナって言ってるのは駅弁の販売員。カーナはヒンディー語で食べ物って意味です。ちなみにパニは水なので飲み物販売員はパニパニパニボトールって言いながら売ってます。
買いたい時はカナ!って言えば立ち止まってくれます。
本日のカナはこちらです。
芋のカレーとダルカレーにチキンカレーです。ノンベジ弁当を選びました。デザートっぽいのもついています。
まだ21時過ぎですが明かりを消されました。真っ暗の中で食べる夕飯、なんか便所飯みたいな感じ。
ダルカレーは優しい味。これは日本に帰って自分で作りたいです。芋のカレーも美味しいです。
ジャガイモ入れないカレーが本場のカレー、ジャガイモ入りカレーは邪道だみたいなこと言ってる人いますが本場のカレー、主にジャガイモなんです。
ジャガイモカレーにご飯とチャパティー。炭水化物&炭水化物&炭水化物なんです。
肉は牛がよいとか豚がよいとか言ってる日本人へ。本場のカレーは基本野菜です。
どれも美味しいんですが、このチキンカレー、ちょっと変な味がします。
なんかタバコの吸い殻みたいな味。
さすがに食べちゃダメな感じがしたのでチキンカレーは一口だけ食べて辞めました。
吸い殻が料理に入ってても不自然ではないインド。調理過程が見れないため舌で判断するしかありません。ヤバそうなものは出来る限り口にしない。屋台とかで普通に食べていますが今のところお腹を壊していません。
飯も食ったことであとは寝るだけです。
廊下以外の電気は各自で消す感じ。
廊下の電気はどうやって消すか不明。
カーテンはなくプライベート空間は確保されてません。一等車なので治安はまだマシなようですが盗難リスクを避けるためワイヤーロックで荷物を固定。そしてその荷物を枕にします。
毛布も枕もシーツも用意されていますがどれも不安しかないので利用しません。ベンチに横になる感覚ですが寝心地は以外によいです。
では、おやすみなさい!
朝になりました。
朝になると「ちゃーい」と言いながら販売員がきます。朝はコーヒが一般的ですがインドだとやはりチャイ。
いつものサイズのチャイです。でも作り置きだからそこまで熱くありません。朝の目覚めのチャイ激甘。
車窓から見るインドの風景です。
今回は終着駅まで乗ります。途中駅だと降りれるか不安になってドキドキしますがターミナルだとその不安がありません。到着までゆっくり過ごせます。
コルカタには8時過ぎに到着予定でしたが2時間遅れのようです。インドの2時間遅れは定刻通りとほぼ同じ。
もう少しでコルカタに到着します。
デリーからコルカタまでおよそ1500km。西の都から東の外れまできました。
景色はとくに変わりません。
いつものインドの光景です。
デリーでは朝方10度、日中は20度くらいでしたがコルカタは朝方20度、日中は30度くらい。蒸し暑い気候ですが私は嫌いじゃない温度。観光しやすいんじゃないでしょうか。
デリーではスラム街を見て私娼窟を見て、アグラでは私娼窟を見て、バラナシでは私娼窟を見てとあまり良い観光をしていませんがコルカタではいろんな観光地をみるつもりです。
でもコルカタの知識があまりないんです。
コルカタって何があるのか調べたところマザーテレサの何かがスラムにあるんだとか。
結局スラム。
あとアジアで最悪といわれるソナガチがあります。
結局私娼窟。
そういうの、巡りたいですね。
インドの旅、スラムと私娼窟巡りに徹している。
コルカタに到着しました。
ターミナルの名称はハウラー駅。ここはインドで一番利用者の多い駅なんだとか。そのため駅は大きいです。旅の最終目的地った感じがしていいですね。
14時間の列車の旅。
良い鉄道の旅でした。ほぼ寝てたけど。
これよりコルカタの街を散策します。