山林生活

歓喜の街コルカタ!魅惑の南インド!スラムに立ちんぼに!

歓喜の街コルカタ!魅惑の南インド!スラムに立ちんぼに!

[更新日]
[著作者]

本日はコルカタに向かいます。

現在私はコルカタに隣接する都市、西ベンガル州のハウラーにいます。こちらは市内にある駅「ハウラー駅」です。

コルカタの玄関口であるハウラー駅。インド最大で利用者の多い駅なんだとか。
ちなみに世界で一番利用者が多い駅は新宿、次いで渋谷、池袋と続き1位から8位まで日本がランキングを占めてますが9番目にハウラー駅がランキングされています。

約600本の列車が発着し利用者は一日当たり100万人。ここからデリーやムンバイに行けます。コルカタにはいくつか主要駅がありますが多くの人がここを利用するのでしょう。私もバラナシから夜行列車でここに来ました。

橋を渡った先がコルカタとなります。コルカタにはメトロがあり現在も建設中ですが2024年3月にここよりコルカタ市内への地下鉄が開業しました。市内へは地下鉄が一番手軽で早い交通手段です。渡し舟もあるようですが本日は歩いてコルカタへ向かいます。

こちらはフーグリー川に架かる橋、ハウラーブリッジです。1943年に架けられた橋で長さは705m。この橋は世界で最も往来の激しい橋と呼ばれており渋滞が酷いと渡るのに1時間ほどかかるようです。この橋を渡ると歓喜の街コルカタに行けます。
ちなみにインドでは防衛上の観点から橋の撮影は禁止されています。

眼下を流れるフーグリー川はガンジス河の支流でヒンズー教徒にとっては聖なる川なんだとか。この付近にもガートがあり沐浴できるそうです。

私はデリーから鉄道でアグラ、バラナシを経由しコルカタにきました。デリーからコルカタまでは1500km。ガンジス川に沿ってインドの東まできました。なんか感慨深いです。

インド旅行のモデルコースってデリー基点にアグラやバラナシに行くパターンか、コルカタからデリーへ行くルートが有名です。私はデリーからコルカタへ行く逆パターンでした。私のルートも黄金ルートと呼ばれているそうです。

コルカタを最終目的地にしたのは暖かいから。
デリーは日中は過ごしやすかったですが朝方は10度くらいまで冷え込みました。
寒いところに向かうよりも暖かいところに向かいたいじゃないですか!当初はデリーからムンバイに行くつもりでしたが行き先をコルカタにしました。コルカタは 行かなきゃいけない場所があるんです。

だってコルカタには世界最大の私娼窟があるんです。そんなわけでコルカタに向かいます。

コルカタの中心地は橋を渡って1kmほど離れてます。その手前に少し気になるところがあります。
線路沿いと川沿いは大体何かあるもんです。ここはまさに線路と川沿いでごちゃごちゃしてます。スラムかな?って思ったのですが市場のようです。
こちらはムリックガート花市場ってところでインドで最大の花市場なんだとか。
1855年にできた花市場で170年もの歴史があります。
信仰心の強いインド人。花は冠婚葬祭で必要不可欠なのでしょう。

人が多くいて混雑しています。
こちらの市場は朝4時から夜10時まで営業しており午前中が一番混んでいるんだとか。
現在の時刻は午前9時。一番混む時間帯なのでしょう。

花で飾られた美しくキレイな街並みとは言えない雰囲気のある花市場。どうやらここはスラムに接しているようです。

ストランドバンクロード沿い、花市場を抜けるとスラム街が広がっています。河川敷で線路沿いなんであるとは思っていました。コルカタの玄関口に近い場所ですからね。

コルカタ市の人口は450万人。都市圏の人口を含めると1300万人。インドではデリームンバイに次ぐ三番目、世界では20番目に人口が多い都市なんだとか。当然人口の多い都市なのでスラムに住む人も多く、総人口の3割がスラムに住んでいるそうです。

デリーのスラム人口はおよそ2割。コルカタにはスラムが多くあるのでしょう。

世界で最も汚い街と評されるコルカタってことはデリーよりも汚い街なのでしょう。ですがそこまで汚くないんです。

当然スラム街はあるし路上生活者もいる。
ゴミも散らかっているし野良動物も多い。
そして当たり前のようにウンコは転がってる。

でもデリーに比べると衛生的なんです。

コルカタは空気がキレイなんです。デリーの空気質指数(AQI)の数値は400程度。ちなみに300以上は深刻な健康被害となるそうです。指数の上限は500ですがそれを超えることもあり私がデリー滞在中に999を指していました。それに比べるとコルカタの空気はキレイでAQI数値は150から200を推移してます。この数値であれば健康に悪影響を及ぼす程度。

コルカタでも健康被害に遭う。
空気がキレイの基準がだいぶ低い。

デリーの時はマスク必須でしたがコルカタはマスクがなくても過ごせるんです。

空気がキレイなのも衛生的に感じる理由ですが一番の理由は水でしょう。

コルカタ市内には水場がけっこうあるんです。自噴井戸なのか街のいたるところに水場があります。

コルカタは真冬でも10度を下回ることはなく涼しい時期でも平均気温が20度あります。そのため井戸水で体を洗っている人を見かけます。

風呂ぐらい家で入れよ!って感じですが水道のない家も多いのでここで洗ってるのです。貧しい人が多いのでしょうがすごい衛生的です。手軽に水にアクセスできるってのが街がきれいなポイントです。デリーだと手を洗うのすら大変でしたからね。

めちゃめちゃ汚いってことでしたがぜんぜんそんなことないです。むしろ、きれい。

いやそこまでキレイではない。
汚い街をずっと見てきたから目が慣れてしまってる。汚いないは汚いですがデリーに比べるとマシです。

スラムの通る線路を南に向かうと、コルカタ郊外鉄道のBBDバーグ駅に行けます。BBDバーグ駅裁判所や役所がある行政エリアです。そのため駅り勝者が多いようです。めちゃめちゃ線路を歩いている人がいる、なんだったら遊歩道みたいになっちゃってる。

官公庁の多いエリアなのに、この民度。

たぶんインドでも線路内は歩いちゃいけないんだと思いますが厳密に禁止ってわけではないのでしょう。線路を歩くのがインドでは普通のことなのでしょう。線路って危険っぽそうじゃないですか!?私はデリーでもコルカタでも線路を歩きました。その経験則からいうと、この界隈はそこまでうんちが落ちてません。

危険視しているのがウンコ。

こちらはプーリーカレーです。
屋台で食べる屋台飯。朝ご飯はカレーに限ります。

プーリーとはチャパティを揚げたやつです。
インドってナンのイメージがありますがナンはタンドリーがないと作れないうえに生地を発酵させなければなりません。
プーリーやチャパティは発酵させずに作るそうです。家庭ではチャパティがよく食べられるようでプーリーは揚げ物なので屋台で食べるのでしょう。
オレンジ色のやつはジャレビという甘いお菓子。小麦粉の生地を揚げてシロップ漬けにしたもの。激アマのお菓子ですがカレーと相性がよい。

路上で知らないインド人の隣でカレーを食べる。

インド人「インドはどうだい!?」

飲食店では頻繁にインド人が話しかけてきます。

デリー、アグラ、バラナシ、コルカタ。いわゆる観光地を巡ってきましたが毎日のようにインド人に話かけられました。
一日3人くらい、二週間で42人。

日本にいるときより人と話しています。

会話は英語で。
ぜんぜん英語喋れないし勉強もしていません。それでもなんとなくニュアンスでわかります。インドは英語習得にはちょうどよい国かもしれません。

こちらは市内にある東部鉄道駅シールダ駅です。

ハウラー駅の次に大きな駅でコルカタの中心に近い駅。そのため利用者も多くいるようです。

ハウラー駅が東京駅ならシールダ駅は新宿駅。
コルカタの新宿駅というだけあり賑やかです。

駅のそばには商店街や露店がいっぱいあります。

駅前がひらけておりキレイな駅です。
駅が開設されたのは163年前の1862年。かつてはここからバングラデシュのダッカまで乗り換えなしで行けたそうです。分割後に停止され運休したままですがもし再開すればさらににぎやかになるでしょう。

コルカタの新宿駅と言われるシールダ駅。付近に歌舞伎町のような遊べるところがありそうです。

どうやらこのシールダ駅、立ちんぼがいるんだとか。

ここは歌舞伎町の大久保公園。

駅利用者が多いため街娼利用者も多いのでしょう。
コルカタにはソナガチという私娼窟があるのにインド人はそこに行くまでに我慢できないのか。駅前街娼を利用するのです。

シールダ駅前、国道一号線の高架下。
この界隈に街娼が立っているそうでコルカタでも有名なスポットのようです。

街娼の多くが未成年。この界隈はストリートチルドレンがいるようで子供たちの1割近くが薬物常習者。その子らが薬を買う金欲しさに体を売るそうです。

ここは歌舞伎町のトー横だった。

やってることがトー横キッズのソレ。
やってる薬物が市販品かどうかの違いだけ。

薬を買うために未成年者が体を売る。インドではそういったことが蔓延しているんです。インドってやっぱ酷いんだなって思ったけど日本も大差なかった。

なんだったらインドは対策を講じていますが日本は結構そのままの感じ。国民の自由という言葉を盾にして放置してるだけ。

最近じゃ界隈が各地に広がっておりもう手が付けられない状態。トー横界隈とかグリ下界隈とかなんか特定のコミュニティっぽく言ってるけどそこにいるのストリートチルドレンですから。

まだ日中です。
当然日中には立っている人はいません。
日本だと風俗街は朝から営業しているし風俗は仕事さぼっていくようなところ。夜まで待ってられないんですがインド人は夜まで我慢できるようです。
利用者がいないから日中は街娼がいないようです。

いやさすがに昼間っから未成年の街娼買いに来てたらガンジーが助走つけて殴りにくるわ。

こちらはカナルウエストロードです。
このあたりはラジャバザールってエリアでスラム街のようです。

スラム行ったり街娼見に行ったり忙しいコルカタ。

サーキュラー運河沿いに沿って小屋があります。
サーキュラー運河というとおり元々運河でした。17世紀末に運河として利用されはじめましたがインド独立後には使用されなくなり以後は生活排水用の水路になりました。埋立も検討されたそうですが結局そのまま川沿いに人が住み始め今のようになったそうです。現在の川はトイレ代わりとなっているのでしょう。

デリーでもスラムを見ましたが電気はあるが上下水道がないため水は給水車から取水しトイレは共同トイレを使う。しかしトイレの数が少ないし掃除されてないため多くの人が野外で用を足すのでしょう。

川にすれば道は汚れない。街がキレイな証拠です。

川は汚れるけどね!

ここに住む大半はイスラム教スンニ派の教徒。ビハール州とウッタルプラデーシュ州からの移民の人のようです。

1964年にヒンズー教徒とムスリム間で暴動がありそれによりムスリムが集まった地域なんだとか。現在はコルカタで二番目にムスリムが多いエリアです。
ぼろ拾いを生業としている人が多いようでぼろ拾いしてそうな感じがする街並みです。かつては劣悪なスラム街と呼ばれた場所でしたが90年以降に整備されたそうです。

いや、きれいになってねぇ!

本日はハウラー駅からコルカタ市街地に来ました。
デリーもなかなかでしたがコルカタもいい感じ。なんか楽しめそうな予感です。日本ではこんな景色は見れません。

ちょっと前に川崎の幸区で見れたくらいです。
ちょっと前までは川崎で見れた景色なんだ。

コルカタ到着してたどり着いたのがスラム街。最初に行く場所じゃありませんがコルカタとスラムは切っても切れない関係です。

コルカタのことを歓喜の街というのですが歓喜の街「コルカタ」はスラムの人々の暮らしを形容した言葉です。
当たり前のような生活がそこにある。その当たり前なことが喜ぶべきことなのでしょう。

関連記事

ムガル帝国時代から続く私娼窟「マントラ私娼窟」
ムガル帝国時代から続く私娼窟「マントラ私娼窟」

本日はインド北部のウッタルプラデシュ州アグラに来ております。 こちらは世界遺産「タージマハル」です。 ...

 
聖地バラナシにある性地!連れ去られて不幸な私娼を救え!「シブダスプール」
聖地バラナシにある性地!連れ去られて不幸な私娼を救え!「シブダスプール」

本日はバラナシに来ております。こちらはガンジス川です。 母なるガンガーと呼ばれるガンジス川。ここはヒン...

 
デリーにあるリトルチベット「マジュヌカティラ」
デリーにあるリトルチベット「マジュヌカティラ」

インドではウーバーが利用できます。日本のアカウントのままで利用できるためなんの設定も必要なくすぐに使えます。支払いも...

 
旅人が集まるバックパッカー街「パハールガンジ」
旅人が集まるバックパッカー街「パハールガンジ」

こちらはインド門です。 インド門は第一次世界大戦の戦死者を弔うために建てられた慰霊碑で正式名称は全インド戦...

 
デリーからアグラへ 世界遺産を目指す鉄道の旅
デリーからアグラへ 世界遺産を目指す鉄道の旅

ニューデリー駅は東京駅みたいなところ。そのため全ての列車の出発地だと思ってましたが人が集中しないよう分散させているの...

 

Profile

Author:

山林生活

山林生活を目指す。
でも都市型生活、旅行を中心にブログを書いてます。⇒プロフィール

お気に入りRSS