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カーリー寺院の門前にあるコルカタ三大私娼窟を探せ!

カーリー寺院の門前にあるコルカタ三大私娼窟を探せ!

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こちらはコルカタの中心から5km南にある駅「カリガット駅」です。

宿泊しているエスプラネードから6駅先なのでコルカタメトロに乗ってやってきました。
ちなみにコルカタのメトロ、平日は7時から運行がはじまるそうです。日本の電車と比べるとはじまるのが遅いですね。日曜日に至っては14時から運行開始。

遅いどころじゃねぇ。

日曜日は仕事が休み、鉄道会社だって休みたい!そんな感じなんでしょう。この緩い感じ、暖かい国に来たって感じがします。

中心地から南にあるカリガット。
カリガットはコルカタの中でも古い街なんだとか。コルカタは以前はカルカッタと呼ばれてましたが1999年にコルカタに名称を変更しました。なんとなくカリガットと似た感じですがどうやらコルカタの名前の起源はカリガットに由来するんだとか(諸説あり)。

カリガットはカーリー寺院が有名です。

カーリー寺院はヒンズー教の寺院でカーリーという女神がまつられているそうです。

女神って才色兼備で優しいイメージがありますがカーリーはちょっと様子がおかしく肌は黒く、目は赤く三つあり、腕を四本持ち、長く垂れた舌を出して手には刀と生首をもつ悪魔みたいな見た目なんです。それもそのはずでカーリーは殺戮と破壊の象徴とされる女神様なんです。

女神様じゃなくこれはもうSMの女王様。

そのカーリーがまつられている寺院がこの付近にあり隣接するアディガンガ河にガートがあるため「カーリーのいるガート」でカリガートとなったようです。

コルカタの名称の由来、SMの女王様!

こちらは寺院に行くテンプルロードです。
上にはカリガートスカイウォークを建設中です。

テンプルロード、つまり参道ですので当然通り沿いには露店があります。でもここは車も通るため、歩行者、露店、自動車、犬が多くいました。そんなわけで日頃から大渋滞だったそうです。その渋滞を緩和するために2021年よりスカイウォークの建設が始まりました。

スカイウォークを建設するほどカーリー寺院は人気の寺院なのでしょう。私がここに来たときはまだ工事中でしたが現在はスカイウォークが利用できるようです。

こちらがカリガート・カーリー寺院です。同寺院は15世紀に創建され現在の本堂は1809年に建立。昨年改修工事をしたそうで外観がキレイです。こちらは人気の寺院で観光客が多いようです。

同寺院の入場料は無料ですが寺院周りには詐欺師がいてお金を要求されます。

市内にはほかにもダクシネスワールってカーリー寺院がありますがそちらよりもこっちのほうが人気なんだとか。カリガート・カーリー寺院が人気な理由はこちらでは毎日生贄を捧げているんだとか。

血と争いを好む女神様「カーリー」。かつては男児を生贄に捧げていたそうです。イギリスの植民地時代にそれは禁止され現在はヤギを生贄にしているそうです。毎日午前中にヤギの首を落としその場で皮を剥ぎ肉にして販売するそうです。

ほぼマグロの解体ショーと一緒。

その生贄を捧げるイベントが人気のようで結構混雑しているんだとか。

血と争いを好む女神様。

いかにも悪そうな雰囲気がありますが悪を倒す神様として崇められコルカタがあるベンガル地方では信仰されてます。ちょっと変わった信仰ですが日本のなまはげみたいな感じでしょうか。でも私は血生臭い解体ショーは興味がありません。

ヤギの首を落とすところを観光で見る。

ちょっとゲスいんじゃないでしょうか。そんなわけで寺院の中には入りませんでした。

カーリー寺院のそば、ここには私娼窟があります。カリガットに来た理由がこれ。

ヤギ見に来るよりゲスいヤツ。

神社仏閣のそばに歓楽街ができるのは自然の摂理。とくにカリガットはイギリス統治以前からある古い街です。しかも毎日大勢の参拝者が来るんです。ヤギの首を切り落とすやつ見た後どうしますか?

そりゃ私娼窟に行くに決まっているでしょう。

インド人、サイコパス。

どうやらここには1500人ほどの私娼が住み、売春宿が点在しているんだとか。

コルカタにはいくつか私娼窟があります。有名なのはソナガチでしょうか。先日立ち寄ったボウバザールも地元じゃ有名です。そしてここカリガットも有名な私娼窟でソナガチとボウバザールとカリガットがコルカタ三大私娼窟にあたるんだとか。

カリガットに沿うようにあるアディガンガ河。ガートがあり、かつてはもく浴ができる川でした。

カーリー寺院のそば。元々は参拝の際にここで見を清めたのでしょう。今は清めるどころか汚れるであろう水の色。ここはイギリス統治時代に運河を掘削し、水路として利用することになりました。しかしそれにより河川が汚染され1960年代には産廃が投棄されるようになりアディガンガ河はどぶ川になったようです。

ここがコルカタの名称発祥の場所だよ!とは言いたくない川の汚れ具合。さらには私娼窟があるときたもんだ。これじゃあコルカタはそんな街と言ってるようなもの。
そりゃ「諸説あり」と濁して言いますよね。

でも私はここがコルカタの名前の由来だと信じてます。なんか雰囲気が浅草っぽい感じがするんです。なんか浅草付近にそういったところがるような言動。

この川沿いに私娼窟があるそうです。まだ午前中のためどこにあるかがわかりません。路地の中に入ってみましたが普通の住宅街。かなり路地は入り組んでいます。でもデリーのスラムのような汚さはないです。

なんだったらちょっとキレイな街並み。

当然ネオン看板のようなものがあるはずなく日本のように「風俗街はここだよ!」みたいな看板もない。知らない人からしてみれば普通の住宅街なんです。これが海外風俗街の問題点です。

たぶん地元の人はどこが風俗街でどこが風俗街じゃないのかがわかるのでしょう。地元じゃない人間にはその判断が難しいのです。風俗街か否かは空気感で判断しなければならない。日本人は空気を読む人種なんて言われていますが、ぜんぜん読めねぇ!

こちらはカリガットロードです。通りに沿ってお店がある参道のようなところ。神社そばなのでかなり賑やかです。

こちらの路地裏にはNPO法人があります。子供の教育および女性の法的支援をしている団体。NPO法人があるのはそのような街だという証拠。どうやらこの界隈が私娼のいるエリアのようです。

ここで働いているのはネパールやバングラデシュから連れてこられた人たち。毎年1万人近い人が近隣諸国からインドに売られておりそのうちの7割以上が未成年なんだとか。だまされたり誘拐されたりしてここに来るそうです。やっぱりインドの私娼窟は重い話ばかり。そんな重い私娼窟がこの界隈にあるようです。

でもごく普通の街並みだし私娼の気配はないです。この界隈には住んでいるようですがどうやら客引きをしている場所は違うんだとか。

たしかにここは参道なのでお客さんが多いです。参拝客もいるし普通の買い物客も多い中から利用者を見つけるのは困難です。利用者しか来ないところで客引きした方がよいってわけで客引きの場所は橋の上のようです。

チェトラブリッジとカリガットセトゥブリッジ。この二つの橋で客引きをしているんだとか。

買い物客も参拝客も橋の上なら来ません。

橋に来るのは橋を渡る人、そして売春宿を探し求めている人だけです。

こちらはカリガットセトゥブリッジです。この橋を渡るとキダプールってところへ行けるようでキダプールにも私娼窟があるそうです。ここがカリガットの私娼エリアのようです。

橋なので当然向こう側に渡るだけの人もいます。渡る人に紛れて私娼窟利用者もここに来る。私娼窟利用者はこの橋を往復するんでしょうね。そして目当ての女の子を探すのでしょう。

つまり一回だけ通り過ぎる人は橋の利用者、往復する人は私娼窟利用者。客かどうかを判断しやすいようになっています。

橋を往復してみました。

こいつ、往復してる!明らかな私娼窟利用者。

いやまだ利用すると決まったわけではありません。いちおうちゃんと見定めてからじゃないとね。あとは予算とかサービス内容とか。

利用する方向でしか考えてない!

でも私娼はいません。チェトラブリッジのほうがいるのでしょうか。何往復かしてみましたがいませんでした。

何往復もしてる!明らかに利用者。

でもそれっぽい人は立っていない。そもそもまだ9時過ぎです。さすがに早朝からそのような営業をしているのは日本のソープランドくらいです。私娼が立つ時間はもう少しあとなのでしょう。

日本の感覚で午前中に来てしまいました。朝から風俗に行くやつ日本人くらい。
本日はコルカタの三大私娼窟の一つ、カリガットに立ち寄りました。午前中だったため私娼窟は普通の街並みでした。私娼が出てくるのは午後からのようです。

ちなみにカーリー寺院の儀式が行われるのは11時頃。ヤギの解体は1時間ほどかけて行うそうです。解体ショーを見たあとそのまま私娼窟へ行けるシームレス観光。ちゃんと観光客に配慮しているようです。

やはりここは寺院に戻って解体ショーを見るべきでしょうか。

でも私は、このまま橋を往復し続けます。

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