【伊豆】車中泊ができそうな道の駅「天城越え」と「浄蓮の滝」
道の駅「天城越え」に来ました。
天城越えは道の駅から南下して天城峠を越えることを言うのだと思いますが今回は下田からこちらに来ました。河津七滝ループ橋を通り北上する形、つまり「逆天城越え」です。
天城はバイクの免許を取ったころにツーリングで行った程度。久しぶりです。伊豆までバイクで遊びに行くとなると伊豆スカイラインを通ってしまいます。そのルートだと天城峠を通りません。今回は冷川で降りて東伊豆の海沿いまで出ました。いつもであればそこから北上して海沿いを帰るのですが今回は南下して河津から国道414号線を北上、伊豆の国市を目指すことにしました。
道の駅「天城越え」は併設されたお店は小さいですが駐車場はかなり広いです。山間にある道の駅ですが普通車が200台ほど止められるくらいの敷地があります。この規模であれば車中泊もしやすそうです。ただ国道沿いで下田や河津に向かう主要道路です。夜も交通量がありそうです。それと伊豆のあたりは走り屋と呼ばれる輩が多い地域です。深夜帯でも騒ぐ人がいるかもしれません。
今回は平日に立ち寄りましたが紅葉の時期なのでそれなりに人がいました。休みの日は人が多いでしょうね。
伊豆は清流が多くわさび園があります。わさびをご飯の上にのっけるだけの「わさび丼」も有名ですね。とりあえずわさびのせておけばそれっぽいご当地グルメになるんです。せっかく天城まできているので緑色のわさびソフトクリームを食べましょう。
見た目汚い感じですがわさびソフトクリームです。標高も高く寒い季節ですが気になっちゃったのでアイスクリームを買いました。てっきりわさびをソフトクリームの中に入れて抹茶アイスのように緑色したヤツが出てくると思ったのですが、まさかの普通のソフトクリームにその場で卸した生わさびをベッチャリつけるスタイルでした。看板に偽りありです。
でもこれが結構うまいんです。
注文が入ってからわさびをおろすので新鮮な状態です。おろしたてのわさびはそこまで辛くないんです。ちょっとピリってくる程度。爽快感の方が強いです。風味がちゃんとしています。ミントアイス的な感じでしょうかね。わさびが多いと思ったのですがもっと乗っててもよかったです。
今回は車中泊はしませんでしたが今度機会があるときにこのあたりで泊まるのもよさそうですね。
伊豆であれば温泉地もあるし日帰り温泉もあります。どうせ来るなら旅館に泊まりたくなっちゃいますが、たまの車中泊もよいもんです。
伊豆の天城のあたりは石川さゆりの「天城越え」や川端康成の「伊豆の踊子」でも有名な場所です。今は西伊豆からも東伊豆からも海沿いを伝って下田まで出れますが、昔は海岸沿いには道がなかったそうです。熱海や伊東を通る国道135号線の前身となる道ができたのは大正14年だったそうです。それ以前にも小さな道はあったのでしょうが車が通れるほどではなく整備もされてはいなかったのでしょう。そのため南伊豆に向かうためにはこの天城峠を越えて行かなきゃだめだったようです。
またこの天城峠も今のように道が整備されているわけではなく難所だったんだと思います。
でも石川さゆりの「天城越え」に関しては1986年です。1970年には新天城トンネルが開通しているため難所でも何でもないところだったのでしょう。そもそも超えた先に何かあるわけでもないですからね。あるのは1981年にできた河津七滝ループ橋です。
小説の舞台にされているのは小説家が温泉地に執筆活動をしていた折、ネタ探しにこの辺歩いてたらよさそうな題材があったから使ってみました的な感じなんじゃないでしょうか。
こちら浄蓮の滝も小説にも歌にも出てくるスポットです。
この下に滝があるそうなんですが、このあたりの地形はかなり高低差が激しく川に行くまでに結構下らなきゃダメなんだそうです。
明治末まで浄蓮の滝は険しい山の中にある滝だったそうです。しかし地元の名士安藤藤右衛門翁という方が私財を投じて滝までのルートを作ってくれたんだとか。
それが今でも残っており観光名所となっているようです。滝を見るのも駐車場も無料です。観光名所になっていて観光客も多く訪れるようになりました。それによりこのあたりも潤っているのでしょう。
安藤藤右衛門翁がいなければ人の目に触れることのない滝だったわけですからね。私財を投じて滝まで簡単に行けるようにしてくれたというのは素晴らしいことです。
全然険しいくて行き辛いんですが。
確かに道は整備されています。でも結構な急斜面に無理やり階段作った感じです。降りるのはよいけど同じ道を登らなきゃならないのがしんどいです。
そろそろ第二の安藤藤右衛門翁が出てきてエレベーターをつけてほしいものです。
こちらが浄蓮の滝です。中に入ることはできないみたいです。遠くから見る感じ。このあたりの川は水量が豊富です。わさび沢もあるので綺麗なのでしょう。
浄蓮の滝からは以上です。
紅葉シーズンももう少しで終わっちゃいます。でも伊豆なら他の地域よりも暖かいから12月でも大丈夫なんじゃないでしょうか。まだまだ伊豆の山は赤く燃えています。あなたと越えたい天城越え、伊豆の踊子気分で南伊豆へ。
伊豆の踊子って、
「性格拗らせていた主人公が処女じゃなくなった売女振られて男色に目覚める」って話でしょ?