ジャンプを制すればバイクも早く走れる?GASGASのJTX200を購入
モタードにどっぶり浸かり、モタードコースを走ったりしていました。そしてもっと速く走りたいということで購入したNSR250R。結局カスタムするのがめんどくさいしお金がかかるということで早々に諦めました。
それでもオラ、もっと強くなりてぇ。
そんなわけでDトラッカーで河原や砂地を走ったりしていました(オンロードタイヤのままで)。これまでアスファルトの上ばかり走ってきたわけです。砂が浮いている場所、水たまりなどの路面状態が悪いところを避けていたのですが、このように砂の上を走ることで路面状態を気にせず走れるように。
路面状態が悪いかどうかなんて走ってみなければわからず、悪かったらその時に対処すればよい。コケることもあるかもしれませんが、ちょっと擦り傷が増える程度。そこまで気にすることないでしょう。これまでコケることを気にしており、バイクでコケるのは恥ずかしいものと考えていましたが砂地を走ることで転んでも大丈夫なんだ!という考えに変わりました。
オフロードでコケるのは大したことない。
オンロードで転ぶのはちょっと痛いだけ。
これぐらいの考えに変わっていったのです。このころにはすでに一年半入退院を繰り返した過去の痛い思い出はすでに頭から消えておりました。
オフロードを制するためにはジャンプを制せ。
ファミコンゲームのエキサイトバイク。あれはオフロードのレースゲームですが、土の山をジャンプして走ります。モタードコースにもそういうのが用意されているのです。バイクで空を飛ぶなんてこれまで経験したことがありません。
斜面直前でアクセルを閉じてフロントタイヤが斜面に当たったと同時にアクセルを開ける。ステップに荷重をかけサスペンションを縮め、斜面からフロントタイヤが離れる直前に再度アクセルを閉じる。身体を伸ばして今度はサスペンションを伸ばす。飛んでいる間はリア過重になるように身体を後ろへ。フロントが上がり過ぎている場合はクラッチを切ってリアブレーキを踏む。着地はフロントから落ちるようにしてリアタイヤが着地する寸前でアクセルを開ける。
何言っているのかわからない。
オンロードですら感覚で走ってきたわけですのでこのように方法を説明されたところでその通り動けるはずがありません。最初のアクセルを閉じてアクセルを開けるくらいまでは出来るのでしょう。以降に関しては感覚でどうにかしていくしかない。つまり体で覚えていかなければならないというわけです。そうなるともっとオフロードを経験しなければなりません。しかし手元にあるのはモタード車です。行けるところは多少硬めの土のところ。もっとガレ場とか行ける車両が欲しい。ジャンプとかそういうのに長けたバイクが欲しいというようになりますよね。
そこで手に入れたのがトライアルバイクでした。
トライアルの存在を知ったのはモタード車を購入してからでそれまでそのようなレースがあることを知りませんでした。そもそも私はアメリカンバイクに乗るために免許を取った口なので全く興味がなかったのです。
トライアルとは山を登っていくレース、例えるのであればボルダリングみたいなやつのバイク版です。岩場とかを足をつかずにバイクに乗ったまま登り、点数を競うレースです。オンロードのレースに関しては欧州のライダーがトップですが、トライアルは日本人ライダーが世界チャンピオンになったこともあるのです。遅咲きながら私にもチャンスがあるかもしれません。
ということでトライアルバイクを買ってきました。購入したのはGASGASのJTX200というバイクです。
たまたまバイク屋さんに来た人から譲り受けた形だったのですが、まさかトライアルバイクを買うとは思っていませんでした。しかも海外のバイクです。
でも、GASGASってどこのメーカーか全く知らない!
GASGASはスペインのメーカーのようでオフロードでは有名なバイクメーカーらしいですね。将来は大型免許取ってハーレーかなぁ...って思っていたのですが、はじめて買った外車はアメリカンではなくスパニッシュでした。
と思ってたのですが、その前にタイのバイクに乗ってました。
トライアルバイクにはシートというものがありません。競技中はずっと立っているわけですからね。そもそも競技用バイクなので椅子は不要なわけです。しかも外車でパワーもあります。200㏄のバイクにもかかわらず下の力が強いです。何もしなくてもアクセル開けるだけでウィリーしてしまいます。フロントアップせずに走る方が難しいくらいトルクがあるわけです。それも当然で岩場をこのバイクで登っていくわけです。
パワーだけでなく車重もかなり軽いです。日本で売られている250㏄のバイクの車重は140~170㎏程度です。オフロードは軽めに作られているので140㎏前後でしょうかね。このトライアル車両は60㎏程度です。約半分以下の重さ。なんだったら持ち上げることも可能な重さです。バイクって重いイメージがあります。実際にエンジンの付いた車両なんで重いんです。でも極限に軽くすれば原付よりも軽くなるわけですね。
そんなバイクなんでジャンプとかも軽く出来るんでしょうね。
認識が甘かったようです。
確かに軽くて取り回しもしやすい。そしてオフロードタイヤのため砂地はすごい走りやすいです。一応書類もあり保安部品もあるため公道も走れます。走れるといってもガソリンタンクは小さく、移動手段としての能力はゼロです。ただ山道まで乗っていけるというメリットがあります。
でも、そもそもの技術がないので大して乗れていない。一応本とか色々見てトライアルやオフロードの乗り方は勉強しました。しかし全く頭に入ってきません。そして教わりもしましたが、教える人も感覚で乗る人のため全く参考になりません。技術のある人が必ずしも教えるのが上手いとは限らないもんですね。
土の上を走るのも慣れた。
ジャンプもちゃんとは飛べてないが恐怖心はなくなった。
でも早くは走れない。
これって才能の問題なんでしょうね。いくら頑張ったところで身につく技術は限られているということです。トライアル車両を買っちゃうオレ、人とは違うスゲーっていうのをしたかっただけなんだと思います。そんなわけでGASGASのJTX200を所有していたのは数カ月程度でしょうか。走行距離は200kmも走っておりません。そして色々なバイクを乗った結果、若干バイクにも飽きてしまったところがあります。とくに飽きっぽい性格なため頻繁にバイクをとっかえひっかえしていたわけですが、そのバイク自体に飽きが来てしまったわけです。はたしてこの後何のバイクに乗ることになるのでしょうか。