山林生活

宮崎最古のトリスBAR「赤煉瓦」で山崎12年を飲む

宮崎最古のトリスBAR「赤煉瓦」で山崎12年を飲む

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コロナが蔓延しだしたのが2020年の5月ごろ。それ以降飲み屋に行く頻度は減りました。居酒屋には行っていましたが、いわゆるバーのようなお酒を嗜むところには全く行っていませんでした。コロナ前は比較的行っていたんですけどね。

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特にすることがありません。ヤンゴンにはゴールデンロックなる観光スポットがあるようですが市街地からかなり離れていま

2019年ミャンマーの最終日にホテルのバーでビールを飲んだのが最後でしょうか。つまり二年近く飲みに行っていないわけです。

ここは宮崎最大の歓楽街です。そして緊急事態宣言も明け通常営業ができるようになりました。
ワクチンは打っている、感染症も落ち着いている。一人で飲みに行くので騒ぐわけではありません。早い時間帯であればバーとかに行っても良いですよね。ってことでこれより飲みに行きます。

このソープランドの脇にある飲み屋街に行くのもいいですね。
雰囲気が良いです。でも今日はちょっとバーで飲みたい気分なんです。

飲食店だけで大小2000軒ほどあるニシタチ。バーの数も結構多いです。
そのような中で理想を探すのは骨が折れます。何軒も回るわけにもいかないのでメジャーどころに絞ります。

本日行くのは「赤煉瓦」というバーです。写真では左側の看板。

赤煉瓦は宮崎県で一番古いバーなんだとか。
ニシタチ界隈は元々国鉄の所有地だったそうですが、昭和30年に土地が払い下げられた際にこの街が作られたそうです。
赤煉瓦が出来たのは昭和31年。つまり街が出来た当初からある飲み屋なんだとか。

名前は「トリスバー赤煉瓦」ってところ。

トリス。つまりサントリーのトリスです。

酒を売るためにはどうすればよいか。理由は簡単で飲んでもらうことです。そのためサントリーは“息がかかった店”を作り出したのです。最盛期はトリスバーと名乗る店が2000軒ほどあったそうですが、徐々に衰退。現在はかなり減ってトリスバーを名乗るところは貴重な店なんだとか。

新宿にはトリスバーではないですが、サントリーラウンジ「イーグル」って店があります。
サントリーの名がついていますが、イーグルの経営母体は津川興業というところ。恐らく名前を冠する変わりにサントリーから優遇が受けられるのでしょう。いわゆる代理店みたいな感じでしょうか。トリスバー赤煉瓦もそれに近い感じなのでしょう。

年季が入っています。店名の通り建物は赤煉瓦造り。なかなかこの扉をあけるのは勇気がいります。ネットの情報が無ければまず立ち入りません。

とりあえずビールを注文。
いつもならギネスビールからスタートですが、サントリーの息がかかっているためモルツです。

やっぱりサントリーといえば山崎ですよね。
1杯1200円と良心的な値段です。何も足さない、何も引かないストレートで。

山崎12年を最後に飲んだのは2017年頃でしょうか。4年ぶりの再会です。
山崎、特に12年はスモーキーさも程よくは日本人の舌にあった味わいでストレートでも水割りでも美味しく飲めます。

4年間もご無沙汰だったのは原酒不足で単純に手に入らないから。ちなみに山崎12年の希望小売価格は700mlで8500円ですが、現在の“末端価格”は20000~27000円で取引されています。
ここまで値上がりしているのは原酒が足りなくなったのが原因ですが、その原酒が足りなくなった原因は中国の景気がよくなりジャパニーズモルトが人気になったのが理由。これまで1億2000万人を対象にして作っていたものが急に14億人増えたわけです。そりゃ足りなくなるわけです。原酒が枯渇し製造が間に合わなくなってしまったようです。
これは山崎だけでなく日本のウイスキー、さらにはヨーロッパのウイスキーにも影響を与えているそう。ブームが去れば落ち着きそうですが、まだまだこの原酒不足は続きそうです。

ボトル一瓶700mlで1杯30mlで計算すると一瓶から取れるのは23杯。定価だと原価370円ですが、末端価格の20000円で計算すると870円、27000円だと1173円もするわけです。飲食店の店売りは原価3割ってのが基本です。原価1173円のものを1200円で売ってたら商売になりませんよね。つまりこちらでは直接サントリーから山崎の提供があるため市場の末端価格より安く入手出来ているようです。

業者の中には安く仕入れてネットで売っているところもあるようです。
一般的に売られているものは箱入りですが、店が仕入れるものは箱に入っていないが多いです。
そのためネットで「箱無し」で売られているものは横流しの製品の可能性ありです。
業者が転売しているか、もしくは従業員がくすねているかのどちらかです。

サントリーと契約をしているため良心的な仕切り価格で仕入れられる。また優先して手に入れられるのでしょう。その代わり、「サントリー縛り」があるようです。

カクテルを作るためにはラム、ジン、ウォッカ、テキーラの四大スピリッツが必要です。どこのバーでもこの4種類は必ず置いてあるんですが、銘柄は様々です。それでも基本の銘柄のスピリッツはあります。例えばラムならバカルディ、ウォッカはスミノフとかです。
赤煉瓦ではジンはゴードン、ビーフィーター、タンカレー、ボンベイ。テキーラはサウザとクエルボ。このあたりはメジャー処が揃ってます。でもラム酒はブルガルでバカルディはありません。ウォッカもスカイウォッカだけでスミノフもストリチナヤもありません。
このようになっているのはサントリーが販売、輸入元となっている製品しか使ってないから。
つまり基本的にはサントリーの製品しか置いてないようです。モエ社のお酒を使えないのは結構大変そうですね。

サイドカーを注文。ブランデーはサントリー。
一般的にはコアントローを使用しますがここではヘルメスのホワイトキュラソーを使用していました。
お店の人に聞いたところ一応サントリーで揃えているんだそう。しかしサントリーが全てのリキュールを販売しているわけではないそうで、無いものは別のメーカーから買っているようです。

サントリーではないリキュールはボルスのバナーヌとパルフェタムールあたりでしょうか。
残りはサントリーでどうにか出来てるのが素晴らしいです。お店も素晴らしいですがサントリーがマジでアルコールを牛耳ってる感がします。

赤煉瓦にある洋酒はマッカラン、オーヘントッシャン、ボウモア、フィディック、ラフロイグ、スキャパ、グレンドロナック。
グレンドロナックってサントリーでしたっけ?ハイランドはグレンモーレンジぐらいしか飲まないんでピンとこなかったんですが、グレンドロナックはアサヒが輸入元でした。サントリーのハイランドモルトもありそうですが、なんかこだわりがあるのかもしれません。

ウイスキーもこのようにサントリーが輸入元のが揃っています。そのため洋酒を飲みたいって人は同じ建物内にある系列店に行くのが良いとのことでした。「サントリーが扱ってるものに限る」では限度がありますからね。同じビルの洋酒天国であればいろんな地域のウイスキーが飲めるし、たぶんサイドカーもコアントローを使用しているのでしょう。

久しぶりのバーでした。いわゆる街場のバー。ホテルのバーよりも街にあるバーの方が落ち着けます。
知らない街の知らない店に入る。やっぱりこういったところで飲む酒は良いですね。

バーの店員さんに勧められたため本日のご飯は飲んだ後の〆に最適なおじやを出すお店へ。
店に入って気付いたのですが、この店、歌舞伎町にもありましたし行ったことがありました。その本店がここだったんですね。

お通で一番人気のニラ雑炊。〆は大概ラーメンなんですが雑炊ってのもいいもんです。

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