山林生活

日本のハーブリキュール「薬用養命酒」でお手軽カクテル

日本のハーブリキュール「薬用養命酒」でお手軽カクテル

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酒は百薬の長、されど万病のもと。多少の飲酒は健康に良いけど過度の飲酒は体をむしばむ。古代ギリシャの哲学者アナカルシスも「一杯は健康のため、二杯は快楽のため、三杯は放縦のため、四杯は狂気のため」と言ったそうです。紀元前6世紀から適度な飲酒は健康に良いとされていました。
しかし近年の研究により「酒は一滴でもよくない、飲まないに越したことはない」とされているようです。

まぁそもそもが一杯で終わるはずがないんです。健康のために酒を飲むやつがいるはずありません。身体に悪いと思いながら飲んでるんです。

酒を飲むと10年寿命が縮む?

たかが10年じゃないですか!
水しか飲まない生活を80年続けるよりも酒を飲んで70歳で死ぬ方が幸せじゃないですか。そんなわけで私は酒を飲み続けます。

でも死に際に苦しみたくはなく、出来れば穏やかに死にたいもの。健康体でポックリ死ねるのが一番ですよね。そんなことを酒を飲みながら考えています。酒をやめれば身体に良いけどなかなかお酒はやめられない。もう一度酒は百薬の長ってことにはなりませんかね?

でもその願い、叶えてくれる酒があるんです。

薬用養命酒です。
養命酒ができたのは1600年の信州伊那(現在の上伊那郡中川村)。塩沢宗閑って人が調薬したのがはじまりのようです。

江戸時代には徳川家康に養命酒を献上したそうで、商標登録されている飛龍のマークは家康が使用の許可をだしたんだとか。

400年前から作られている養命酒。身体によい酒と歴史が語っています。

お酒といっても酒類ではなく医薬品。第二類医薬品のため「日常生活に支障が出るほどの副作用の恐れがある医薬品」に該当し、薬剤師または登録販売者がいる店でしか売っていません。

薬なので効能が書いてあります。
胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後。

私は胃腸が弱い体質なので適してそうですが体質なので効果があるのかは不明です。身体の弱った人向けの酒なのである種の栄養ドリンクって感じでしょうか。

成分はインヨウカク、ウコン、ケイヒ、コウカ、ジオウ、シャクヤク、チョウジ、トチュウ、ニクジュヨウ、ニンジン、ボウフウ、ヤクモソウ、バンビ、ウショウ。添加物としてみりん、ブドウ糖液、カラメル、アルコールが含まれます。

14種類の生薬がはいっています。含有量が多いのがウショウってやつ。クロモジの木の皮がソレなんだとか。ウショウには胃腸のバランスを整える効果があるそうです。
次いで多いのが桂皮です。シナモンのことですね。シナモンには血行を良くする効果があるんだとか。
次に多いのがインヨウカクって生薬。インヨウカクには男性の性的不能に効果があるそうです。漢字では「淫羊」と書き、この草を食べた羊が淫らとなったのが名前の由来。

これはちんちんおっきくなっちゃう系の生薬。

命を養う酒で養命酒だと思ったら、そっちの方も養ってくれるんです。ある意味養命酒は東洋のバイアグラ。
養命酒には睡眠向上の効果がありますが、催淫効果もあるようなので夜は寝れなくなっちゃいますね。

用法容量は1回20ml、一日3回、食前または就寝前に服用してくださいとのこと。

養命酒のアルコール度数は14%ほど。そのため20歳以上しか服用できません。日本酒と同じくらいの度数があるので働いている人が朝昼晩飲むのはちょっとしんどいですよね。そのため就寝時だけ飲むって人が多いようです。

でもちゃんと飲まなきゃちんちんおっきくならない系の病は治りません。用法容量は、守らなければダメなんです!

ってことで飲みましょう。

薬用酒と書いてあります。英訳すればハーブリキュール。つまりイエガーマイスターやシャルトリューズ、アンゴスチェラビターズと同じようなもんです。

20mlが量れるカップがついています。ちゃんと用法容量を守って飲まなきゃですからね!早速ですが飲んでみます。

テイスティンググラスで養命酒を飲むヤツ。

色、香り、味を確かめるならテイスティンググラスで飲むのが一番良いです。養命酒のパフォーマンスはいかがでしょうか!

薬草酒っぽい色味。糖分が多いからか粘度があります。

桂皮の含有量は270mgあるのでシナモンが強く甘い香りがします。それと栄養ドリンクと似たような薬っぽい匂い。

味は甘みが強いです。ジンジャーの味がします。アルコールっぽさはあまり感じません。香草の苦みはあるもののそこまで強くありません。ハーブリキュールは後味が悪いものがありますが養命酒はスッキリしています。飲んだ後に鼻を抜けるのはイエガーマイスターのような香り。

飲むと胃が熱くなります。これはアルコールによるものではなく養命酒に含まれる生薬の効能なんじゃないでしょうか。腹の底から漲ってくる力。身体によさそうな感じがします。

甘みの理由は原料にみりんを使っているからでしょう。私はみりんを料理に使わずにそのまま飲むことがあるのですが、養命酒の甘みはみりんに近いです。似ているのは甘口のシェリー酒。少し上品な甘みです。

美味しいからもう一杯。

養命酒でオーバードーズしちゃうヤツ。

恐らく養命酒にはアルカロイド系の成分を含む生薬が入っているのでしょう。まぁその前に急性アルコール中毒になりそうですが。

このままストレートで飲み続けるのもなんか物足りないです。ってわけで養命酒でカクテルつくってみます。用意したのは炭酸とトニック、それにグレープフルーツジュースです。

香草系であればスプモーニで飲むのがよさそうです。材料は養命酒を適量、グレープフルーツジュースを適量、トニックウォーターを適量。

でもこれだとちょっと甘みが強いです。そのためトニックウォーターと炭酸を半分ずつ入れるのが最適です。

一番飲みやすく杯が進みやすいのはトニックとソーダで割った養命酒ソニック。甘みを抑えてあるからスッキリ飲みやすい。これなら何杯でも飲めます!

「一杯は健康のため、二杯は快楽のため、三杯は放縦のため、四杯は狂気のため」

すでに6杯目。もう狂気の沙汰ですが、不能を治すには命を懸けなければならないんです。

命をもって養う酒。まさに養命酒。

でも用法容量は守ってお使いください。

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