バンコクリトルビルマ「テープラクサ」と「プラカノン市場」
リトルチャイナ、リトルコリア、リトルマニラ、リトルインディア。日本にも外国人街がありますが世界にも外国人コミュニティーがあり、ここバンコクにも外国人街があります。プロンポンの辺りは日本人街と言われているしヤワラーの辺りは中華街となっています。またインド人街ってのもバンコクにはあります。このようにバンコクは様々な国のコミュニティがありそこに行けばその国を味わうことができます。本日もそんな外国人街へ行くつもりです。

こちらはオンヌット通りです。
オンヌット駅よりバスに乗り東に向かっています。この通りを東に行くと空港へ行けますが私は途中のバス停で下車します。これから向かうのはテープラクサってところで、そこはミャンマー人コミュニティなんだとか。

ワットクラトゥムスアプラーバス停で降りました。近くにアユタヤ王朝時代に建てられた寺院があり、その名がバス停となっています。この近くにミャンマー人街があるようです。

なんの変哲もないバンコクの郊外です。
それもそのはずでそのミャンマー人街、スラムの中にあるようです。
この先にはゴミの処分場があるようでゴミ収集車や大型トラックが路地に吸い込まれていきます。

アジアのスラムはゴミで汚れているイメージです。でもあれってゴミで汚れているのではなくゴミを分別した後の残滓です。
つまりゴミ。やっぱゴミだった。
そうではなくごみを分別した残りです。
スラムに住む人の仕事は色々あり、運転手や屋台などの接客業から工場や土木作業などの肉体労働系。家政婦や警備員等のサービス業。
このように色々な業種がありますが一番多い仕事はゴミ拾いやリサイクル業でしょう。
ゴミからリサイクルできるものを選別する。日本も自転車に空き缶積んでる人いるでしょう。川崎駅の近くでよく見かけるやつ。あれもある意味リサイクル業者です。スラムには一番多い仕事です。
まるで川崎にスラムがあるみたいな言いよう。
でも川崎のと違って世界のはもっと大きいのです。有名なのはスモーキーマウンテンとかでしょうか。
日本はごみを焼却し、灰にして埋めます。でも焼却せずに埋める国もあるのです。
開放投棄またはオープンダンピングと呼ばれ、フィリピンがそのオープンダンピング方式。
ゴミを放置して自然の力で分解する。
焼却しないからCO2削減に貢献できる。
煙が出ないから大気汚染にならない。
なんか環境にやさしいゴミ処理方法に思えますが、実際は発酵によりガスが排出されるし火災も起きます。また昔は有機物だけなので土に返りましたが今は石油製品が多く、分解されず残っちゃうのです。さらにはにおいの問題もあります。
自然の力で土に返すって聞こえがよいですが要はほっぽり投げて放置するだけです。生ごみの腐敗臭だけでなく害虫の問題もあります。
日本も現在の新木場の辺りがゴミの埋立処分場で昔は焼却せずにゴミを埋めていました。そのため蠅が大量発生したそうです。
私は以前フィリピンのトンド地区に行きましたが確かに衛生的じゃなかったし臭かったです。
タイもスモーキーマウンテンっぽいのがあります。タイもフィリピン同様に開放投棄スタイルですが最近は焼却発電に切り替えているようです。でもまだ半分以上が開放投棄で、それがここにありました。
リサイクルできるものはリサイクルへ。
ビン・缶・ゴミ。
最低でもこれくらいの分別はするでしょう。
タイでもゴミの分別があるようで、ゴミかゴミじゃないかで分けてるんです。いらないものがゴミ、必要なものはゴミじゃない。つまり分別をせずに瓶も缶も一緒に捨てるんです。
それじゃあ分別できてないじゃん!
分別はゴミを回収した後にしてるんです。その作業をリサイクル業者がやるのです。
汚物回収、ゴミ処理、掃除、死体処理。
人は排便するし、ごみも捨てるし、いつか死にます。その処理をする人は絶対に必要ですがこの手の仕事ってあまりやりたくないですよね。
仕事と割り切るとしてもきつい汚い危険の3K。汚物回収やゴミ処理はその最たるものです。
タイでもやはりなり手が少ないようです。でもその仕事に就く人がここにはいるようです。
この地区にはミャンマー移民が住んでいるそうでその人たちがその仕事を担っているようです。

オンヌットソイ86。
ここはテープラクサコミュニティというところで、この地域は人口の6割がミャンマー人のリトルビルマのようです。
タイの隣国にあるミャンマー。
バンコクから夜行バスに乗れば国境に翌朝つきます。それぐらい近いところにあるミャンマーですが政治不安や震災の影響で入国は難しい状態です。
近くて遠いミャンマー。でもここに来ればミャンマーの風、感じられるかな?
たぶん感じられないはず。ここには何もなさそう。
でもわざわざ電車とバスを乗り継いできたんです。ミャンマーっぽいところを探してみましょう!

このような看板があります。
2024年11月にこの界隈で狂犬病の犬がいたため注意喚起をしてるようです。
タイは狂犬病リスクがある地域って認識でしたが最近は野犬を見る機会がかなり減りました。でもそれは中心地のごく一部で少し離れると街路で横になってる犬を見かけます。目を合わせず無視すれば危害はないのですがこのように看板があるとすげー不安。
スラムがどうのとか以前に犬が怖すぎる!
そもそもこの地域、別にスラムじゃないんです。
けっこうだだっ広いし道も広い。ゴミ収集車が頻繁に通りますが人は歩いてない。いわゆる工場街なので歩く人がいない。全然スラムっぽくない!
そのような中私ひとりで歩いてます。
もし犬が出てきたらってことを考えると、すげー不安。

こちらの看板には森林公園開発プロジェクトって書いてあります。埋立地を森林にする、夢の島的なやつです。

ここはかつて開放投棄されていたゴミ捨て場です。植林され、整備された公園のような感じ。かつてはゴミの山だったところがこんなキレイになるんですね。
いい景色が見れました。ってわけで帰ります。

ミャンマー要素、ゼロ。
郊外のきたねーところ見ただけだった。

ホントはもっと見てまわりたかったんです。
でも、犬がいました。
たぶん普通の犬なのでしょう。でも不安じゃないですか。そんなわけで諦めました。
そもそもミャンマーっぽさがないんです。
それもそのはずでここは観光地ではなくゴミ捨て場。ミャンマー人が多いってだけの普通の住宅街(普通の住宅街ではない)。
探せばミャンマー料理屋があるかもしれません。
でも犬、怖いじゃん!
わざわざ朝早く起きてゴミ処理場までバスで来て結局何もせずに帰る。でもこういう観光もいいんじゃないでしょうか。

観光要素、ゼロだけど。
ミャンマーっぽさは感じられませんでした。でもミャンマーはタイと接しており多くのミャンマー人が住んでいます。そのためバンコクにはほかにもミャンマー人街があるようです。ってわけで違うミャンマー人街へ向かいます。
私がこれより行くところはプラカノン市場です。

オンヌットからプラカノン運河を渡った先にプラカノン市場があります。この市場はミャンマー要素が強めなんだとか。

プラカノン市場には以前訪れていますがその時は「汚いローカル市場だな」って思って素通りしてたんです。当時もミャンマー要素があったはずですが全く気にも留めませんでした。

でも今日はミャンマーの風、感じたいと思います。

キレイな市場なのかどうかは言及しませんがローカル感が強めの市場です。
衣類や雑貨、生鮮食品などを売っていますが少し中に入るとちょっと異国感を味わえます。

これはビルマ文字がかかれたメニューでしょうか。文字と認識してなければただの落書きですが私はビルマ文字って認識できます。まぁ認識できるだけで読めねーけど。
ほぼファンタジーの世界。
ゲームで見たことある文字。
タイ語もそもそも読めないし、ビルマ語も読めない。この市場は難易度が高めです。
でもせっかくここに来たんです。
何書いてあるかわかりませんがビルマ料理、食べていきましょう。

ってわけでこちらの店に訪れました。
ほかにもミャンマー料理屋はありましたがどれも難易度高めの店の外観で唯一ここが安心して入れそうな店でした。

こちらメニューです。
良かった英語が書いてあった。
ビルマ語とタイ語だったら詰んでいました。
ミャンマーの主食は米で米粉を使った麺料理がよく食べられるんだとか。こんな感じで色々な麺料理があるようです。ここは無難にモヒンガを頼むべきですよね。

ミャンマーといえばミャンマービアです。南国特有のあっさりして軽いビールです。タイの気候にはちょうどよいですね。
ミャンマービアはミャンマー最大手のビール会社。ミャンマーブルワリーが製造しています。同社はキリンビールとミャンマー国軍の合併会社でしたが2021年2月のクーデター以降、キリンビールは同社の全株式を売却。これで日本への販路が失われました。もうミャンマービアは飲めないかと思ってましたが日本には輸出してないとしてもここはタイです。陸路で運べるんですから売ってるはずでしょう。
思ってましたがミャンマービアはないようです。
ミャンマーブルワリーは国軍系企業です。
クーデター以降ミャンマーでは不買運動がありました。その影響もあるのでしょうか。
私はビルマ料理を食べに来たのではなくミャンマービアを飲みに来たのですが残念ですがそれが叶いませんでした。
仕方なくチャーンビアを注文しました。
ビール飲みたいだけの人。

こちらがモヒンガーです。
魚の出汁をスープに発酵米粉麺を入れた麺料理で魚はナマズなどを使用しているミャンマーの伝統的な料理で国民食なんだとか。
日本のラーメンのようなもので地域によって味が異なるようです。ここのは間違いなく美味しいやつです。
タイ料理はからいのが多いですがモヒンガーは少しからいくらい(からいはからい)。

なんだかんだでビルマ料理店に行ってます。タイに来てるのにタイ料理を食べずにビルマ料理。
台湾でもミャンマー人街に行きましたし日本も高田馬場のリトルビルマに行きました。
ミャンマーはまた行きたいけど厳しそうです。
このようにミャンマー人街に行ってるのは、またミャンマーに行きたいため。
ヤンゴンにも行きたいしマンダレーにも行きたい。
でも感染症とクーデターで渡航しづらくなり、感染症は明けたものの今度は震災がありました。その復興が済むまでは渡航は厳しそうだし、そもそもの政権の問題は解決していません。
渡航が厳しいのでリトルビルマで我慢してます。
行けるのは何年先になることか。
早く行けるようになることを願っています。
本日はバンコクにあるミャンマーに行きました。タイとミャンマーは隣国同士。そのためミャンマー文化が色濃くあるのでしょう。
日本のミャンマー人街よりもミャンマーの風が感じられました。
でも、タイとミャンマーの違い、わかんねー。









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