【カプセル型賃貸住宅】スモールハウスに住むという考え方
スペイン・バルセロナの企業が、小さな個室をハチの巣のように並べた「カプセル型賃貸住宅」を低所得者向けに月額200ユーロで提供する計画を発表したそうで、それが少し問題になっているようです。以下はこの住宅のウェブサイトとなります。
http://www.haibu4.com/
バルセロナでは地価が高騰。そのため住まいを借りるのも容易ではないみたいです。
東京近郊と同じようにバルセロナ付近に住んでいないと職にありつけないのでしょうか。地方に行けば安く部屋を借りれるが、仕事がないため安い家賃すら払えない。かといってバルセロナだと仕事はあるが住まいはない。この問題は日本だろうが海外だろうがどこでも起きるようです。
日本でも一極集中化を避けるため、田舎に職場を増やそうということで助成金をばらまいたりしているわけですが、そもそも官公庁が東京に集まっている状態です。お上がそこを離れないというのであれば周りもそこから離れるわけがありません。一部の省庁を地方に移すということでしたが、一部ではなく全てを各都道府県ごとに省庁作ればいいんじゃないでしょうか。
話がそれましたが、この「カプセル型賃貸住宅」。バルセロナ市役所では「居住として不適切」ということで認可を拒否しているようですが、私の個人的にはかなり魅力的のある建物だと思います。
まさにスモールハウスです。
家に帰れば寝るだけって人って結構多いと思うんです。マンションやアパートであれば部屋の広さも程度が知れています。中途半端に広い部屋を高い家賃で借りたとしても結局は何もせず、ただ家に帰って寝るだけ。家でやることといえばテレビを見るかネットかゲームをするくらい。であればそれだけでできればいいわけです。
都内の家賃相場はワンルームで8万円程度。安いところでも6万円くらいでしょうか。借りるのに敷金や礼金仲介手数料などで最初に4~5ヶ月分かかるわけです。それに電気水道ガスの光熱費、ネット費用などもかかります。以前、新宿で6万円の家賃のところに住んでいたことがありました。その際、ランニングコストがどれくらいかかるか計算したのですが、一日当たり約3000円でした。住むだけで一日3000円です。これだったら山谷に住んだ方がよいかもーとか、ネットカフェとか利用しつつたまにホテル暮らしってのもありかもー、風呂は24時間のスポーツセンターであれば補えるとか、色々と考えました。
だって6万円のところに住むと二年で144万円と入居費用24万円、光熱費48万円。たまたま帰らなかったとしても3000円かかるわけです。長く住めば一日の単価は下がりますが、それでも2500円くらいは必要となるわけです。私は家にいる時間が少なく、たまに寝に帰るくらいでした。帰れる家があるっていうのはよいのかもしれませんが、それを維持する費用が毎日3000円って高く感じますよね。
たまには夜通し飲み歩くことだってある。男には帰りたくない日、帰れない日があるのです。それなのに3000円です。
いまでも車中泊をしたり、山林に宿泊したりしているわけです。その間も家賃が発生しているのです。
家賃を払い続けるのはばかばかしい。しかし戸建や分譲マンションを買うっていうのもなんかちょっと違う。
それであればこのバルセロナの企業が作ったハチの巣ハウスの方が良いと思うんです。
haibuの部屋の広さは2.4平米。二畳とちょっとくらいです。車中泊よりか少し広いといった感じでしょうか。
ベッドとテレビ、収納棚、電源プラグが備え付けられ、キッチンやトイレ、風呂は共有。インターネットも接続でき、公共料金は家賃に含まれるそう。つまり200ユーロ、26000円払えば住まいを取得できるということです。バルセロナの物価は知りませんが、日本で26000円でこの条件の場所に住むっていうのはちょっと難しいところがあります。シェアハウスでももっと高いでしょう。山谷ですら一泊2000円。ネットカフェでもこの金額では住めそうにありません。
壁の厚さとセキュリティの不安点はありますが、サイズ感とか個人的にはベストサイズだと思っています。一日900円以下でネットも使える環境。そして住民票もおけるわけですからかなり良い物件だと思います。どうせ寝に帰るだけですからね。広さも車中泊よりか広いですし、街の中であれば食事も困りません。狭ければ掃除も楽ですので。それが一日900円なのであれば好都合だとは思えないでしょうか。
ちょっとバルセロナ行ってくる!
以前脱法ハウスという形で問題になったのが日本にもありましたが、これに関してはどこの国でも問題になるわけですね。日本では消防法、建築基準法に引っかかったため問題視されていたんでしたっけ。カプセルホテルは施錠できないけど、脱法ハウスは施錠できるから問題になったんでしたっけ。そんな感じでなくなってしまいましたが、ホームレスやネット難民という状態にさせておくよりそこに収容させといたほうがよかったと思うんですがね。なんだった当時そこに住もうとも思ってました(でもちょっと高かったんですよね)。
脱法ハウスは民家をリフォームして間仕切り入れただけの造りだったと思います。そうではなくカプセル型の近未来住居みたいなのを求めているのです。バルセロナの業者が作った「ハチの巣ハウス」はまさに理想的住居だと思います。ミニマリストを目指すのであればこれくらいの家がいいですよね。日本にも脱法ハウスではなくこのようなおしゃれなスモールハウスを作ってもらいたいです。そうすれば私はそこに住みつつ山林を開拓していきます。
家賃の負担を下げるためにシェアハウスに住むとかいう選択を取る方もいるようですが、シェアハウスは私のように陰の要素が強い人間にとってはただのストレスなんですよね。かといってネットカフェだと心もとない。それを叶えてくれるのがこのスモールハウスなんだと思います。