【完全自給自足】オフグリッドライフは果たして負担を少なくできるのか?
山林にきたら昼から酒飲んでばっかりのような印象がありますが、昼からはあまり飲まないようにしています。
山、自然の中、こんな時はコーヒー飲んでます。
なんとなくそれっぽい。インスタントだけど。
先日保温ポットを買いました。これが結構役立っています。コーヒーも飲めるしカップラーメンも食べられるんです。あとはお湯割りも作れます。
いちいち沸かすのが面倒ですからね。これ一本でカップラーメンとコーヒー一杯を飲むことができます。コーヒーだけだと三杯程度でしょうか。家に居ればお湯もすぐ沸かせる。なんだったら給湯器にお湯が入っている。そういった生活をしていたわけなんで、お湯がすぐに手に入らないという環境ではありませんでした。ここ山林では簡単に手に入るものが手に入らないんです。手に入れるためには自分でどうにかしなければならないわけです。
アウトドアはそういう不便なところを楽しむのも一つなんでしょうね。嫌いではありませんが、便利なものは取り入れていくべきですし、そうした方が豊かになります。
とくに生活で重要となるのは水と電気です。これがあるとないとでは全然違います。
私の小屋は電気が通っています。ソーラー発電だけで生活をしている人もいるようですが、それだと生活に制限が出てしまうでしょう。電気があればとりあえずどうにかなるというところがありますからね。工具類を動かすのも電気が必要。ちゃんと小屋の中で生活をするのであれば日常的な電化製品を動かすのにも電力がいります。そして井戸水をくみ上げるのも電力頼みです。
井戸水は手押しポンプで引き上げる、工具はノコギリなど人力で使うものを使用する。そういう生活スタイルも一つなんでしょうが過度の不便はストレスとなってしまいます。
水に関してもそうです。水に関しては井戸を掘りました。しかしこの井戸が曲者で飲み水に適した井戸水ではないんです。それでもこれがあるとないとでは生活環境も変わってくるでしょう。飲めませんが畑に水を撒くこともできるし洗濯も水浴びもできるわけです。もし井戸がなければおじいさんも川に洗濯に行かなきゃならんわけです。水道管引けるのであれば無難に引いた方がよいのでしょうね。
オフグリッドライフを目指したい。東電や水道局の世話になりたくない。そういった気持ちで目指したい人もいます。
その理由が「固定費をかけたくないから」というものなのであれば辞めるべきです。
たしかに固定費がかからなくなるわけですが、電気を発電するためにはソーラーパネルが必要です。設置してそのままずっと使えるわけではなくメンテナンスも必要だし、数年経てば壊れることもあるわけです。
井戸水に関しても定期的に管理をしたりしなければなりません。固定費という形ではないにしろオフグリッド生活というのはお金がある程度かかるわけです。その割に生活は向上しない。安く済むからそっちがよいという考えでこの生活をするのは好ましくなさそうです。
もちろん、東電が嫌いだ!とか宗教信仰上の理由だとか、縛りプレイをしたいからとか、現実的にライフラインを引きこめないとかの理由であれば別です。私も縛りプレイの気持ちがあり、一時はソーラー発電を夢見た時期がありました。全て自給自足でどうにかしたいと考えていたわけです。ソーラーパネルを何枚買えば生活できるか?というのを計算していた時期もありましたがいつしかその熱は冷めてしまいました。その時は「オフグリッドな生活をしたい」という気持ちだったんだと思いますが、根底には「自家発電で生活できるオレってスゲー」というのがあったのでしょう。
でも何もすごくないんです。
「ウチはソーラー使って電気も自分で用意してるんで。完全自給自足なんです」
ほーそりゃ凄いですね。ちなみにソーラーパネルに使われる半導体のシリコンはどちらで採掘されたんでしょうか?やっぱり露天掘りで採掘されたんですかね?掘削も大変だったことでしょう。
そんな電気発電するために掘削して材料集めから始める人なんていないでしょう。大体の方というより全員がソーラーパネルを購入しているだけです。ソーラーパネルの配線は自作できたとしてもソーラーパネル自体を個人が製造するのは困難です。お金を払って発電しているだけです。本気で自給自足したいなら中国に行ってレアアース掘ってこいや!ってことです。つまりソーラーパネルはそれっぽいことをしたい人のためのものなんだと思います。
完全自給自足っていうのは幻想であり、実現は難しいでしょう。結局は誰かの力をお金払って頼るしかなく、それが一番効率的なものというわけです。オフグリッドライフとは不便を楽しむ一つの生活スタイルという感じでしょうか。キャンプでライター使わずにファイヤースターターで着火するのと同じ感じです。つまり負担は少なくはならず自己満足なんでしょうね。
今はこんな感じで酒買って飲んでいます。自家醸造という方法もありますがお酒は造ると犯罪ですからね。そもそもつくれたとしてうまい酒が出来るわけではないですし。
自給自足だけで生活をする、社会と離れて生活をするなんてのは無理な話で適度に社会と接しながらの方がより良い生活ができるのでしょう。どちらかというと私は過度に接する、というより社会に溶け込んでいるくらいがちょうどよいと思っています。
自然な空気の中動物たちに囲まれながらきらびやかな木漏れ日さす日常よりも、澱んだ空気の中ねぇちゃんたちに囲まれながらきらびやかなネオンさす非日常のほうがどちらかというと好きですからね。
久しぶりのシンハービールです。やっぱりこの気温で飲むシンハーは物足りなさがあります。もわっとした空気、排気ガスとまみれながら飲むのが正しい飲み方なんだと思います。薄ら寒い山の中で飲む酒ではありませんでした。南国に行きたい欲が止まりません。物足りないですが、こうやってのんびりしながらビールを飲むのは良いもんですね。
結局昼間っから酒飲んでる!
呑む気はなかったんですが連日畑仕事をしていると、気持ち的には続けたくても体力的に動けなくなるんです。畑仕事以外も小屋の改修などの作業もあるのですが、そちらも力仕事なんです。結果的に何もできない状態。そして暇になると「とりあえず飲んどくか」ということで酒を手に取ってしまうのです。