【馬を喰らう】馬刺し、桜鍋は五戸にあるミートプラザ尾形へ
本日八戸を旅立ちます。今日の目的地は青森市内です。八戸から青森までは90kmほど。今日の移動距離は少なくゆっくりできます。
こちらが本来泊まりたかった旅館です。雰囲気がいいですね。
古民家を宿泊施設としているところは結構ありますが、その古民家が遊廓だったところはここだけでしょうね。明治や大正の雰囲気を味わえるわけです。次に八戸に来たときはこちらに宿泊して現代版の置屋より宅配したいと思います。
今日はちょっと行きたいところがあるんですがその前に腹ごしらえをしたいと思います。
八戸で食事をするといえばいつも決まった店があるんです。
先ほど行った新むつ旅館からもそこまで離れていない場所ですが陸奥湊駅の近くにある「みなと食堂」という店。こちらのヒラメ漬け丼がサイコーに美味いんです。
朝6時からオープンしていて14時過ぎに閉まっちゃいます。現在11時少し前。行くにはちょうどよい時間です。
毎回こちらでは漬け丼と煎餅汁を頼みます。今日もここで腹ごしらえをしたい!と思ったのですが11時の時点ですでに行列ができていました。表に10人ほど並んでいます。流石に並ぶ気力はありません。ここの漬け丼はニンニク醤油漬けされたヒラメ。美味しいんですが残念です。
出鼻を挫かれましたが八戸にはもう一つ行きたい店があります。その店に行ったのは10年位前でしょうか。久しぶりにいくことになります。
ミートプラザ・尾形という店。名前の通り精肉店ですが、こちらでは馬肉を使った桜鍋を提供してくれます。
青森県のこのあたりは馬肉が有名で、その元をたどると山梨から来ているらしいのです。
今から900年ほど前、甲斐国(現在の山梨県)を統治していた南部光行が武功をあげ、このあたりの土地をもらったんだとか。甲斐の馬は大和朝廷の頃からあり、戦国時代も武田の騎馬隊で有名。山梨は馬の名産地だったわけです。そのような地から移り住んできているわけですから、こちらでも馬を育てることに。軍馬育成するために牧場を作り、各牧場の名称に「戸」をつけたんだとか。八戸以外にも一戸や二戸、九戸もあります。これらはすべて牧場管理をするための番号ってことでしょうかね。ちなみにここ馬肉の尾形があるのは五戸です。現在は五戸が馬肉名産となっていますが昔はこの付近が全て馬の生産地だったわけです。
その当時は軍馬育成のための牧場でしたが食用にもしていたのでしょう。馬は農耕や移動手段に使用されます。でも臭みもなく比較的おいしいんです。肉食は禁忌とされていた昔も、地元ではごく普通に食べていたんだと思います。
五戸では桜鍋を扱っている店が結構あるし、八戸の飲み屋街でも馬刺しや桜鍋がメニューにあるところが多くありました。
肉の尾形は精肉店が桜鍋を提供しているんですが、精肉店以外にも牧場も経営しているそうです。つまり自分のところで育てた馬を精肉して鍋として提供しているってことです。
牛肉、豚肉、鶏肉。スタンダードな肉はこの辺です。それらも美味しいのは確かですが羊や馬も美味しいんです。馬が苦手な人もいるでしょう。乗馬をしている人であればパートナーなので食べるというのは考えられないでしょう。要は犬猫と同じなんだと思います。うちの親も競馬をするから馬肉は食べないとニューコンビーフを食べながら言っていました。
馬も可愛いし、イヌも可愛いですが、捌かれていれば死肉に変わりありません。犬はそこまで美味しくないですが馬肉は臭みもなく美味しいですからね。
馬刺しです。赤身の馬刺しは酒のつまみになるんで旨いですね。脂たっぶりのやつよりも赤身の馬刺しが好きです。
今日は運転があるのでお酒が飲めないですが、これをニンニク醤油につけてご飯を掻っ込むのもありです。
ニンニク醤油...。もしかしたらヒラメもニンニク醤油だから好きだったのかもしれません。
桜鍋。焼肉だとついつい肉ばかりに偏りがちですが鍋だと野菜も取れるので栄養バランスがよいです。桜鍋を家でしたいと思い通販サイトを見ているんですが、食用馬肉で売られているのは馬刺しがほとんど。あとはペットフードとして馬肉が売られています。ペットフードはかなり安い金額で売られていて人間が食べても大丈夫なようですが固そうです。
ここの桜鍋の肉は柔らかいですね。馬肉の脂が溶けて野菜がおいしいです。南蛮漬け(しょうゆに青唐辛子を漬けたやつ)を絡めて食べるとご飯がすすみます。追加で〆のうどんもあるようですがお腹いっぱいでそこには至りませんでした。
桜鍋屋は新宿にもあります。そちらでも食べられますが、やっぱりご当地のやつを食べるのに限りますな。
桜鍋を美味しく頂きました。お土産で南蛮味噌を購入。10年前にこちらで付け合わせの南蛮味噌を食べました。それが美味しかったんです。でも今回その付け合わせはなく、南蛮味噌は売っているものの種類がいくつかあります。わからなかったので限定品を購入しました。お土産といっても誰かに買っていくのではなく自分用。しかもこの旅の道中で食べるつもりです。
さて、腹も膨れました。本日は青森市に行きますがその前に立ち寄りたいところがあります。青森は冬季通行止めのところや冬季休業のところが多いです。そのため事前に行けるかどうかの確認をしてあります。そこまでしていきたいところが青森にはあるんです。