【神への冒涜】新郷村戸来のキリストの墓【キリストっぷ】
東北だけでなく地方は過疎化が続いています。日本は都心部一極集中型となり人口が偏っています。地方は高齢化となり農村部は人が少ないんです。地方創生のため税金をじゃぶじゃぶ使っているようですが一部の企業が儲かるだけで地元は恩恵を受けません。
何かしら有名スポットがあれば別でしょう。岐阜県にある白川郷や岩手県の平泉。世界遺産があるから訪問者が増え、それによる産業が出来るのです。
地方は仕事がないから都心に出なければならない。でも観光産業があれば地方でも仕事にありつけるわけです。観光産業が活性化され若い人たちがその仕事に従事すればその地域の若返りもできる、財政も増える、子育てができる環境が整う。このようにして町や村が成り立つわけです。
かといって何でもかんでもやればよいというわけではありません。先の世界遺産のようになれば別ですが、国から支給された助成金を無駄遣いしてゴミみたいなものを作る自治体もあるわけです。まさに失敗作としか言えません。
作るから失敗するのであって、そもそもそこにあるものを活用するのが筋なんでしょう。京都の寺院仏閣は古くからあります。白川郷も平泉も昔からあるから趣きがあったり歴史を感じたりするわけです。大阪の堺市にある古墳、こちらはお墓ですが観光地として成り立っているわけです。そうです。お墓で有名な方が眠っていればそれは観光地なんです。平将門の首塚ですら観光地化されているんです。そういうのが地方にあれば、それによって来客数も増えるんじゃないでしょうか。
本日は五戸から国道454号線を西に向かった先にある新郷村(しんごうむら)まで来ています。新郷村を抜けて十和田湖方面へ。そこから北上すれば青森市内に出れますが、国道454号線は途中で冬季通行止めとなっていて抜けられません。この先は行き止まりのようです。つまり本日用事があるのはこの新郷村です。
新郷村にある信号です。唯一の信号なんだとか。新郷村の信号。これは観光スポットになっても良いと思います。この信号を見に来たわけではありません。これからそちらに伺おうと思います。
その前に少し話しておきたいことがあります。
皆さん「義経生存説」というのをご存知でしょうか?義経は兄の頼朝に追われ、最終的に岩手県の平泉まで来て自害するわけですが、実は死んでおらず、蝦夷を抜け海を渡りユーラシア大陸へ。そしてモンゴルでチンギス・ハーンになったという話です。いわゆる異世界転生モノってやつですね。現代に限らず昔からこの手の話を日本人は好きですね。当然作り話でしょう。日本人からしてみれば「作り話でしょ」で済みますが、モンゴルの人からしてみたらどう思うでしょう。
モンゴル人にとってチンギス・ハーンは英雄なのでしょう。その英雄が「実は日本人だった」なんて言われたら「ふざけるな!」ってなるのが心情ではないでしょうか。
例えば、
織田信長は実は朝鮮半島からの渡来人だった。
昭和天皇は実は中国から逃げてきた人だった。
例え嘘だとしてもこんなこと言われたら日本人は受け入れられません。他の地域の人にとっては何とも思わなくても現地の人にとっては崇高な人であり大切なものなのです。冗談だとしてもそれは冒涜になるわけです。そういうのよくないですね。
青森は神への冒涜を地で行くスタイル。
ここから220m先にキリストの墓があるんだそう。ここに墓がある理由をざっくりいうと、キリストは処刑されずにシベリアを経由し船で八戸に渡り、この地に住んだそう。地名もヘブライにちなんだのか戸来村(へらいむら)とこの付近は呼ばれているそうです。
戸来村っていうのがヘブライっぽいからキリストの墓作ればよくね?というその軽い気持ちでつくる罪深さ。
ネットやテレビでキリストの墓の存在は知っていましたが、現地に行くと衝撃的ですわ。
ここのお祭りで踊るナニャドヤラという盆踊りなんだそう。これがヘブライ語なんだそう。ヘブライ語では「御前に聖名をほめ讃えん 御前に毛人を討伐して 御前に聖名をほめ讃えん」って意味なんだそう。
新郷村にはコンビニが少なく、あるのはヤマザキとキリストの墓の前にあるミニストップならぬ「キリストっぷ」だけ。冗談も過ぎると危険だと思うんです。
営業時間は「十字架ら三時まで」。ここでは「あくのじゅうじか」って言えばいいんでしょうかね。宗教ほど冗談が通じないものはないんですが。
営業日は日曜日だけのようです。残念。
というより昨年から営業はしていないんだそう。
東北に旅立つ前にここに立ち寄ることを考えていました。しかしキリストの里公園及び伝承館は冬季休業で解除されるのは4月の下旬にならないとダメというのを事前に知っていたのです。
でも、キリストの墓でしょ?墓って休まないじゃん。
というわけで新郷村の観光協会に尋ねたところ、冬季封鎖をしているのは雪で中に入れないからなんだそう。キリストの墓は丘の上にあり、冬季は雪深く除雪されていないため入れないんだとか。でも今年は積雪が少なく、現在は雪が積もっていないとのこと。伝承館は閉館しているが“墓参り”であれば冬季でも可能とのこと。
この情報は入手していたわけです。立入禁止というわけではないので早速墓参りをしたいと思います。
イスキリという知らん名前の人がいますが、ここの情報ではキリストの兄弟の墓なんだそうです。
この看板に書かれている内容を見るとキリスト教の元となった話は日本にあるようで、キリストは日本で12年間修業をしてユダヤに戻り神の教えを伝道したそうです。処刑を免れ再度訪日。以後はこの地で余生を過ごし106歳まで生きたんだとか。つまり処刑されて三日後に甦ったという話は嘘で、磔にされたのは弟でそこで死んでるし、キリストは逃げて青森に来ただけってことですね。
こちらイスキリの墓。
こっちがキリストの墓。
キリストは海を越えてここまで来たんですね。
キリスト教は日本が発祥ってのも感慨深いです。実際のところここにキリストが永眠しているかどうかは不明です。でも信仰は昔からあったのかもしれません。例えば隠れキリシタンが戸来村まで来て、十字架を建てたのかもしれません。つまり新郷村には土着のキリスト教があるのかもしれないのです。でも、ここで一つ気になることがでてしまいました。
ここはキリストの墓って言いますが、
普通だったら「イエスの墓」っていうんじゃないでしょうか?
冬季閉鎖のため造成工事などをして観光客が訪れやすいようにしています。
って墓前を重機で穴掘っちゃってるし!
大分ぶっ飛んだところでしたね。伝承館が見れればよかったんですが冬季閉鎖しています。ゴールデンウィーク頃になれば見れるようになると思うので是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
なんてったってキリストの墓ですからね、全世界23億人のキリスト教徒が訪れるべき場所です。隣にムハンマドの墓が出来れば45億人の観光客が見込めるようになります。それだけ観光客がくれば村も潤うでしょうね。
まさに、神は偉大なり。