【小倉旭町遊郭】船頭町とちょんの間のあった京町の今
小倉駅の南口側にきました。繁華街があるのはこっち側で、飲み屋やデパートなどがあります。
小倉には仕事できたことがありましたが駅界隈を歩くのは初めてです。果たしてどのようなお店があるでしょうか。
駅出てすぐのところに怪しい雰囲気のある路地を見つけました。精女の館という看板が見えます。色合いから明らかに普通の館ではなさそうな雰囲気。
JR線の線路脇は少し怪しい店があるもんです。元々は人が住まないようなところに鉄道を敷いたわけですからね。本来であれば表に出るべきではない店があります。
すでに営業はして無いようですね。ファッションクリニックという洋服の仕立てかクリーニング店っぽい業種のように思われますが、たぶんクリニックをファッション感覚で味わえるアレです。
パチンコ店も駅前に多いのは戦後のドサクサで気が付いたら誰かの土地になっていたっていうところもあるようです。
駅を降りた先にこのような店があるのもいいですね。この辺の街の仕事道具屋さんってところでしょうか。小倉の人の東京に住む女性のイメージはこんな感じ。
この雰囲気、東京じゃ見かけなくなりました。昭和にタイムスリップ出来る場所です。このA級小倉劇場は九州で唯一営業しているストリップ劇場なんだそう。コロナによって閉店をする予定だったけれども、別の方が引き継ぎ営業を続けているようです。福岡に一軒だけ、じゃなく九州に一軒だけですからね。ここは残していってほしいものです。
立ち飲み屋にストリップに成人向けの映画館。この路地はよい雰囲気です。
小倉名画座。こちらは1と2があるようです。
このように一つの建物に二つの映画館がある造りは野毛にある横浜光音座と似た雰囲気がありますね。
薔薇族映画...。似た雰囲気だと思ったら全く同じでした。どうやらこちらはハッテン場のようです。
ポルノ映画館にゲイポルノ、ストリップ劇場、試写室と書かれた個室ビデオ。
小倉のこの場所は映像の発信地みたいな場所。このあたりの街並みはサイコーに素敵ですね。
道路を挟んだ向こう側は大人の街です。船頭町というところで、ここは明治頃にできた遊郭の名残りです。旭町遊郭と呼ばれ狭い地域に密集していたようですが戦後は赤線となり、売春防止法施行後は特殊浴場街へと切り替わっていたようです。船頭町といわれるようにこのあたりは港があり羽振りもよかったのでしょう。港町には大概この手の街が存在します。
ローソンかと思いきや18歳未満立入禁止の店。
現在は特殊浴場が20軒ほどあるようです。かなり狭い地域にひしめき合っています。そしてどの店にも玄関に黒服がいます。日中の撮影はちょっと困難なので翌朝の午前中に回りました(午前中も結構厳しい)。
店の前を通ると100%声をかけられます。一軒の黒服の人に声をかけられ、それを断った直後に隣の店の黒服から声をかけられます。
隣りの黒服の人にも聞こえるように断ってるんですが、そういうのお構いなしです。
ここのホテルとか大変そうですよね。毎回外出するたびに声かけられるんですからね。というよりこのような場所にあるホテルなので連れ込み宿のようなところなんでしょうね。
線路わきの怪しい道です。特殊浴場しかないのでここを通る人は利用者か従業員のどちらかです。
線路とは逆側は駐車場街となっております。昔はこちら側も栄えていたそうですが、違法な店があったため摘発で潰れたそうです。
ちょうどこのあたり、以前はちょんの間と呼ばれる違法風俗店が軒を連ねていたそうです。
40軒ほどちょんの間があったそうですが2009年に摘発。
その後も一部店舗で細々営業していたようですが2015年に再度摘発に遭いほとんどの建物は取り壊され現在は駐車場となっています。
「新京町料飲協同組合」と「楽天地組合」の看板があります。
新京町料飲協同組合は売春で得られた違法収益と知りながら組合費を取ってたので組織犯罪処罰法違反容疑で組合長が逮捕されていました。
こっちのコンビニも18歳未満立入禁止の店。
付近にあった地図です。船頭町と京町1丁目の間、細路地がいくつも描かれていますが現在その路地はほとんどありません。おそらくこの路地の中に違法スナックが何軒もあったんでしょう。摘発後建物は取り壊して駐車場になったのでしょう。
もうそんな店はここにねンだわ。
こちらが船頭町の店。小さいところに複数店舗があります。
こちらが以前ちょんの間のあったところ。スーパーホテルの上の部分が該当箇所。
ちょんの間が摘発に遭う前にどんな雰囲気だったのか見ておきたかったですが、まだまだ小倉にも雰囲気の良い場所がありました。
夜にまた歩き回りたいと思います。