芝海老芸者がいた芝神明花街、芝大神宮に初詣。今年のおみくじは?
年明けはいつも新宿にある花園神社に行って初詣を済ますのですが、今年はちょっと違う場所に行きました。
年明けから浜松町に所用ができ、数日こちらに滞在することになったわけです。そんなわけで初詣にいきました。
行った先は芝大神宮です。
大門の地名になった増上寺もあるのですが、これまでずっと年明けは神社に挨拶に行っていました。やっぱり日本人であればクリスマスはキリストの誕生日を祝い、大みそかは寺で除夜の鐘を突き、年明けの初詣は神社に行くべきでしょう。
こちら芝明神商店街です。
正月なので空いているお店は少ないです。
昨年はちょうどコロナの感染が拡大した時期だったため初詣に行ったのは4月頃になってしまいました。2022年は昨年末から少し感染者が増えていました。この記事がアップされる頃にはかなりやばい状況になっているのでしょう。
感染症が落ち着いているため参拝の列ができています。
さて毎年恒例のおみくじタイムです。昨年は花園神社で引きました。
はたして今年はどんな運勢になるでしょうか。
今年は小吉です。
むらくもの思わぬ方にあらわれてしばしかくるる十五夜の月
運気容易に開けず口舌多し急がず時の至るを待ちて事を行え
脇目もふらず正直に働いて信神怠りなければ自ずから幸福が訪れます。
秋口まで月は雲に隠れたままってことでしょうか。
ざっくりとした内容は、思うように行かずに文句も出るけど、まじめに働いて神様信じてれば救われまっせってことなのでしょう。
願事は「叶い難く利なけれど後自然成就す」となっているのでほっとけば願いはかなうようです。
待人は「来ずたよりあり」なので来ないようです。
失物は「出てもてまどる」なので出るのでしょう。
旅行は「病難盗難注意せよ」なのであまりよさそうではないです。
商売は「利益少なし」なのでこれは良くないですね。
学問は「困難なり勉学せよ」なのでよくなさそうです。
相場は「目先を変えよ」ってことです。現在持ってる銘柄は売却した方がよさそうです。
争事は「勝ちがたし 控えよ」こちらもダメっぽいです。
恋愛は「この人を逃すな」とありますが、この人って...。
転居は「急いでは災いあり」なのでダメなようです。
お産は「安産」のようです。
病気は「用心し医師に頼め」とあるのであまり良くないようです。
縁談は「調いかけて破れる」とあるのでダメなようです。
総括すると、基本的に今年はダメな一年だが、安産に限り問題は無そうです。
今年はおとなしく過ごします。
芝大神宮という名前なので、こちらは関東のお伊勢様と呼ばれ、江戸時代から人気のスポットだったようです。江戸から伊勢に行くとなるとけっこうな旅費がかかります。でも芝大神宮であれば江戸の中心から数キロの距離。それだけ人気の場所だったので神社の周りにはお店が多くあったんだとか。
昔この辺りには花街があったそうです。
花街って聞くと祇園のような場所をイメージしますが、芝大神宮にあった花街は、江戸時代は岡場所といった幕府非公認の遊廓や影間茶屋とよばれた男娼がサービスをする現代でいえば出張ホストのような店がこの辺りにあったそうで、その当時はハッテン場だったようです。
今のご時世だと罰当たりだ風紀上よくないと言われるのでしょうが、日本の神様は寛大だったようです。
このあたりに芝神明花街があったそうです。
料亭だったような建物が何軒か残っています。
昔は銀座や歌舞伎町のような場所だったのでしょう。その手の飲み屋があるような場所は多かれ少なかれその手の組織が絡むものです。
芝大神宮の入り口にある大きな鳥居。
鳥居を建築する費用は協賛金を集めて作ります。いわゆるクラウドファンディングのようなものが昔からあるんです。
鳥居ファンディングのリターンは鳥居の裏に記名されるってことでしょうか。ここに名前が載れば広告宣伝のメリットがあるし寄付金として損金処理ができます。
このように協賛社の名前が載るのですが、錦政会、国粋会、松葉会、住吉会と書かれています。
見た名前もありますが、これらすべて暴力団の方々です。暴力団ではなく“侠客”って言った方がよいのでしょうか。
錦政会は現在の稲川会で稲川裕芳は稲川会の創設者。住吉会ってのも有名なところですね。
磧上義光は住吉会の四代目。藤田卯一郎は松葉会の創設者。国粋会は現在山口系の傘下で森田政治は創設者のひとり。松浦繁明は神戸の松浦組の創設者。
ほぼヤクザクラウドファンディングです。
今であれば100%アウトですが、60年前は問題なかったのでしょう。
そうなんですよね。昔は縁日といえばちょっと強面の人が出店で商売をしていました。
当たりの出ないくじ引き、絶対に倒れない射的。
ハレの日には必ずそこにヤクザがいました。子供の頃から密接に触れ合っていたんです。子供にまったく夢を与えない人たちですが、世の常をそこで学ぶことが出来ました。
この部分だけ考えるとその当時のヤクザは子供の教育で必要な存在だったのでしょう。
今の子供はSSRを引くためにソシャゲに課金して世の常を学んでるのでしょう。
昨年はサイバーエージェントのウマ娘が流行ったようですね。ほかにもモンスト、FATE、デレステ、パズドラ、グラブル...。
様々なソシャゲがあります。これらは現代の射的であり、紐くじであり、型抜きなんでしょう。
確率0.1%のガチャって、縁日の千本引きと同じ。
それって、ほぼヤク...
いつもであれば新宿花園神社で初詣を済ませるのですが、今回は趣向を変えてみました。
増上寺のほうが人気のようですが、やっぱり神社ですよね。
本年も一年、何事もなく過ごせるよう願っています。