山林生活

電脳都市秋葉原近くにある神田明神下の花街跡

電脳都市秋葉原近くにある神田明神下の花街跡

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湯島四丁目裏通り、樹木谷に住む、小普請組(こぶしんぐみ)小笠原順三郎支配内、橘恭太郎でございます。

TBSのドラマ、JIN 仁でこのようなフレーズがありました。原作は漫画ですが医師である主人公の南方仁が江戸にタイムスリップして現代技術を駆使して治療を行う転生物です。そのドラマの冒頭で樹木谷というフレーズがありました。フレーズでは湯島四丁目とありますが樹木谷坂があるのは一丁目です。そもそも江戸時代の町名は湯島ではなく樹木谷だったようです。

神田川が見えていたのでこの辺りが舞台で、主人公の職場は東京医科歯科大学か順天堂大学のどちらかになるのでしょう。ドラマでは文久二年だったので110年前のできごと。

私が江戸にタイムスリップしたらここから4km離れた吉原に行っていたでしょう。でもその当時は吉原に行かなくともその辺でどうにかできたようです。一応幕府が管理していたものの今のように厳しい規制はありませんでした。江戸時代の東京は他国に比べて治安が良いと言われていましたが、君主制の江戸時代。取り締まりはあったものの金銭的な解決ができたのです。そのため遊郭に限らず非公認の非合法な店は各地にあったはずです。

湯島のラブホは歴史があった!坂の下の陰間茶屋「湯島天神下」
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湯島に来ました。 駅前からだいぶ怪しい感じになっています。東京メトロ千代田線の湯島駅は繁華

とくに湯島のあたりは花街もあり歓楽街として発展しました。そんなわけでその手のアダルトスポットは多かったのです。湯島以外にも江戸末期から明治にかけ様々な場所に遊郭や花街ができました。

湯島がこの辺りで有名なお遊びスポットだったわけですがこのあたりはお茶の水も近いし秋葉原も近い場所です。そしてここには神田明神があります。

神社あるところ、お遊びスポットあり。

芝海老芸者がいた芝神明花街、芝大神宮に初詣。今年のおみくじは?
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年明けはいつも新宿にある花園神社に行って初詣を済ますのですが、今年はちょっと違う場所に行きました

湯島天神もそうだし、浜松町にある芝大神宮もそうでした。神社あるところにお遊びスポットあり。かつては神田明神のそばに花街があったそうです。

神田明神はもともと大手町辺りにあったそうですが1616年に現在の場所に移転したんだとか。秋葉原に近いこともあり様々なアニメに登場して現在は聖地となっているようです。最近だとアニソン盆踊りとか神社らしからぬイベントをしているんだとか。

電脳都市秋葉原の近くだからでしょうか。DX祈願祭という大分ぶっ飛んだお祭りをしてるようです。神社にもデジタルトランスフォーメーションの波が押し寄せているようです。どういった祭りなのかはわかりませんが、御朱印がデジタルなんでしょうか。当然それはブロックチェーン技術を利用した唯一無二の御朱印なんでしょうね。

玉串料も電子決済してるんでしょう。だってDXですからね。仮想空間に神様登場させちゃうんでしょうか。
情報技術の波は神様まで届いているようです。そろそろDX神みたいなのができてもよいころなんじゃないでしょうか。

こちらはさざれ石です。君が代に出てくるさざれ石。
もうこれは「巌と」なってるんじゃないでしょうか。君が代に出てくるソレは伊吹山のさざれ石が由来らしく、こちらのさざれ石も滋賀県の伊吹山から持ってきたものらしいです。持っていたのは平成24年。苔のむすまではもう少し時間がかかりそうです。

こちらの神田明神のそばにも湯島天神と同じように花街があったそうです。かつての神様は男性贔屓だったようですね。

神田には青果市場がありました。
市場があったのは現在の神田須田町、都営新宿線の小川町駅近くの靖国通り沿いにありました。神田川があったため水運をするのに最適な場所だったのでしょう。江戸幕府発足当時から270年も続いた市場のようです。
しかし関東大震災により青果市場も壊滅。明治以降は鉄道で物資を運ぶのが主となったため昭和3年に秋葉原駅近くに移されました。以後平成元年まで続き、現在の青果市場は東京都大田区の海沿いに移りました。秋葉原にあった青果市場は現在秋葉原UDXとなっています。秋葉原は電気街となる前はやっちゃ場だったんですね。秋葉原に食堂が多いのは市場があったのが理由のひとつみたいです。

神田にあった青果市場。270年も続いたんだからそれを仕切っていた金持ちが多くいたのでしょう。この辺りには問屋があり結構稼いでいた商人がいたそうです。金を持てば女が群がるってのはいつの時代も変わりません。神田明神下には神田青果市場のお金持ちたちが足繫く通う花街がありました。

この男坂の下に花街がひろがっていたそうです。

男坂の下は下の世話をする施設があるってことがわかりました。一応花街にいるのは芸妓。娼妓と芸妓は分けていたとしても、芸妓も娼妓も女性ってのはかわりありません。現代もメンズエステで「当店は性風俗店ではありません」と書かれているのにもかかわらず、性風俗営業をしている店と同じサービスが横行するのと一緒。神田明神下でもボチボチその手のサービスは秘密裏にあったのでしょう。ここは人気の場所だったようです。

この地域は三業地で、料亭に芸妓が派遣されていたのでしょう。今風に言えば派遣型コンパニオン。法律で芸妓と娼妓は分けられてはいたものの、ピンクコンパニオン的な存在はいたんでしょう。私は江戸や明治のころは詳しくないですが、別にタイムスリップしてなくたって想像できます。
芸妓だ娼妓だと色々ありますが、現代でいえばキャバ嬢かソープ嬢の違いです。

「水と風は違う」

キャバクラなどの水商売と風俗営業は違うと言われますが、ほぼ同じなんです。あくまでも法律的な差があるだけで根本は一緒。全く興味がない人にとってみればどちらも大差ないし、ほぼ同じなんです。そして神田明神の花街も娼妓と似たサービスをしていたと考えて間違いないでしょう。

現在は料亭がいくつかあるだけでそれっぽい雰囲気はありません。そもそも常連客だった青果市場の人たちはもうここにはいないですからね。
秋葉原に今いるのは、若干気持ち悪い人か、マジで気持ち悪い人かのどちらかです。そういう人たちは男女の駆け引きを利用しないためそれにより衰退したのでしょうか。

今は芸妓よりもクソみたいなオムライスに「萌え萌えキュンキュンおいしくなーれ」をしてくれる方が望まれているようです。

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