余った石膏ボードの再利用のための実験
小屋暮らしのため、小屋を改修しております。前オーナーは山林小屋の壁をOSB内装用合板を使っていました。個人で作成したため隙間だらけです。そもそもこの小屋は寝泊まりするのではなく休憩所として作ったようですが、私としてはここで小屋暮らしがしたい。そうなると隙間風は避けたいわけです。そのため内壁の中に断熱材を。そして隙間をなくすために石膏ボード、そして漆喰を塗り隙間を埋めました。
しかし、前のオーナーの手作り感満載のため、柱から柱の壁の大きさがバラバラです。そのため石膏ボードも一つずつサイズを見つつ作らなければなりません。結果的に大量の石膏ボードの端材があります。ゴミとして捨てるのも、なんか使えそうだしもったいない感じがする。そのため先日色々と試行錯誤してみました。
しかしながら出来たのは石膏水溶液。どうやら石膏ボードの石膏は二水石膏というものらしいです。焼石膏に水を加えると化学変化で二水石膏になるそうです。
石膏は硫酸カルシウム(CaSO4)これに水を少し加えると焼石膏(CaSO4+1/2H2O)。さらに水を加えると二水石膏(CaSO4+2H2O)になるようです。つまり元に戻すには水を抜くこと。乾かすのではダメみたいで焼くことで焼石膏になるようです。2H2Oを1/2H2Oにすればよいわけですから75%減らせばよいってことでしょうか?ウィキペディアの情報では「二水石膏は加熱(160~170℃)により水分を失い、半水石膏に変化する」とありました。
では焼けばいいんでしょ焼けば。
先日、水に溶かした石膏です。日にちが経って塊となってます。
その辺の木材を集め、バケツに入れてドーンです。
いい感じに焼けてます。面倒なので炭もバケツの中入れちゃいます。これで十分焼けることでしょう。
ありったけの木材を投下。火力全開で焼いていきます。ブロワーがあるので風を送り込みます。
それで出来たものに水を加えます。
焼石膏に水を加えると化学変化で二水石膏になる。その際に発熱するみたいです。
少しブクブクってなった程度でとくに変化なしです。後で調べたところ、
「200℃以下で徐々に加熱脱水すると焼石膏へ」
「200℃以上で強熱すると無水物となり硬石膏または焼殺石膏とも呼ばれ、容易には2水和物に戻らない」
どうやら焼き殺してしまったようです。もう元には戻らない。石膏って結構デリケートなんですね。
ゴミ焼いてゴミ造り出した感じでしょうか。
畑の肥料とかにはできるっぽいですね。
あとなんだか石膏水溶液のやつ、水分抜けるといい感じに固まってます。水で濡らしても溶け出す様子もないのですが、これってこの状態でレンガ代わりにならないんでしょうかね。いっそのこと粘土質の土と混ぜ合わせて焼いたらいい具合のレンガが作れそうな予感がしてきました。
畑の改修工事の際にレンガがあると便利だなぁーって思ってたんですよね。
溶けたとしても畑の肥料の一部となるんだったら、レンガ作ってみようと思います。