【狩猟免許更新】狩猟免許だけでは狩猟はできない

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【狩猟免許更新】狩猟免許だけでは狩猟はできない

【狩猟免許更新】狩猟免許だけでは狩猟はできない

［更新日］2023/08/16

山の中には獣が多く生息します。
私が所有している山林にはサル、イノシシ、キョン、シカを多く見かけます。
先日山林に滞在した時はキツネを見かけました。キツネをここで見るのははじめてかもしれません。
また野猫がいました。猫なんて街中にいっぱいいますが、山林で見るのは珍しいです。
この野猫に関してですが、狩猟できる鳥獣なのです。猫といっても狩猟の世界では種類が大きく分けて３つに分かれます。

人が飼っている猫はイエネコと呼びます。
民家のある地域にいる飼い主がいない猫は野良猫と呼びます。
そして人里離れた山林に生息する猫のことを野猫というのです。
イエネコと野良猫は非狩猟鳥獣ですが野猫は狩猟可能鳥獣となります。

このどの猫なのかを判断するのってすごい難しいですよね。定義上では野猫は「野生化した猫」となっていますが、猫が野生化しましたと伝えてくれるわけもなく、野生化すると目の色が変わるわけでもありません。見た目で判断するのであれば手入れがされていないとかになるのでしょうが、イエネコでも飼い主によってはほったらかしってのもあるわけで、どれが野猫でどれがイエネコなのかは見た目では判断し辛いんです。
例えば家で飼っている猫を山林に連れて行ったら、それは傍から見れば野猫となります。放し飼いにしているイエネコ、街で見かけた人は野良猫だと思うかもしれません。このように生息地域で判断することになります。野良猫や野猫と間違えられないようにするための首輪って重要なんですね。首輪があれば山林にいたとしても「迷子の猫」と認識できますからね。

今回見かけた猫は人里離れた山林の中にいました。そして首輪はしていない。つまり野猫です。野猫は人が飼っていた猫が野生化したもの、または捨て猫から産まれた猫。本来であればそこに生息しない鳥獣です。生態系への悪影響があるため愛玩動物でも害獣という扱いです。猫は何ら悪くなく全ては飼い主の問題ですが、害獣のため狩猟鳥獣に指定されています。

野猫であれば「煮てさ、焼いてさ、喰ってさ」と猟師が鉄砲持って狩猟してもいいわけです。犬肉は新大久保で食べたことがありますが猫肉の経験はありません。日本で取り扱っている食肉店は流石に無いんじゃないでしょうか。そもそも猫肉が手に入りません。ペットショップで買った猫を食べれば多分動物愛護法とかに抵触するのでしょう。つまり猫の肉を合法的に日本国内で食べる手段は猟師になるしかないってことです。

狩猟免許試験を簡単に取る方法

狩猟免許って難しいの？いや、だれでも比較的簡単に取れます。猟具とかの実技試験もありますが、事前に準備しておけば何

猫好きの私は狩猟免許を持っています。今から6年ほど前に免許を取りました。つまり猫を食べるチケットをもってるってことです。
「狩猟免許があれば自分で鳥獣を捕らえることができる。自給自足をするのであればスーパーで買うのではなく山で狩ってこないと！」って軽い気持ちで第一種猟銃免許と罠猟免許を取得しました。

しかし「免許があれば狩猟ができる！」というわけではありません。
必要なのはやる気？心意気？そうではなく必要なのはお金です。

実際の狩猟は銃を使うのであれば銃の所持許可（お金がかかる）＆講習（お金がかかる）＆銃の購入（お金がかかる）＆保管場所の確保と保管庫の設置（お金がかかる）が必要となります。さらには猟友会への入会（お金がかかる）＆狩猟に関する保険の加入（お金がかかる）、そして狩猟する場所の都道府県ごとの登録（お金がかかる）＆狩猟税（お金がかかる）が必要なんです。ここまでやってはじめて狩猟期間中に猟にでれるわけです。こんな感じですげー道のりが険しいし銭が必要なんです。しかも一度クリアすればよいわけではなく猟友会への会費や狩猟税などは毎年かかるわけです。

つまり狩猟免許は狩猟ができる（できるとは言ってない）ってことです。

費用もかかるし手続きも面倒。自分で捕まえるよりもスーパーの生鮮食品売り場で買った方が楽だし美味しい肉が手に入ります。ジビエがおいしい？何食べているかわからない畜生ですよ？もしかしたら人間を食べているかもしれないし、ヤバそうな化学物質を食べているかもしれない。それに比べればスーパーに並べられた肉は人がちゃんと管理しているわけです。ちょっと成長ホルモン漬けになってる程度です。こっちの方が衛生的です。
こんなわけなので猫を捕まえて死肉を貪るような野蛮なことは今のところせずに結局6年間狩猟はしませんでした。しかし狩猟免許は一応国家資格であり定期的に更新が必要です。今年、何も狩猟していないのに二回目の更新年がきてしまいました。

これまでもこれからも多分狩猟することはないので不要な免許ですが、失効するってのもなんか嫌です。そんなわけで更新することにしました。

いつもであれば横浜にある神奈川県庁舎まで行きそこで手続きをするのですが、今年は庁舎での手続きは出来ず郵送のみでしか対応していないようです。狩猟免許を持つ人の多くは高齢者。感染リスクを考えればこのような形となるのは仕方ないでしょう。
狩猟免許更新講習は6月～9月の間に14回行われます。狩猟者は農村部、つまり神奈川の西の方の小田原とか御殿場とかに住んでいる人が多いです。そのため講習も神奈川県の西側が多いです。川崎市では講習は行われず、一番近いのが横浜になります。横浜での講習は第一回と第三回の2回だけなのでそこを外すと次に近いのは横須賀か相模原まで行かなきゃなりません。

担当者「第一回と第三回は予約で一杯となりました」

郵送で横浜を指定したのですが、その願い叶わず。一番近いところで残っているのが相模原です。仕方なくこちらを選びました（ちなみに三年前も定員オーバーで相模原に飛ばされています）。
会場が少し駅から離れてるんですよね。ネットでルートを調べて2時間30分前に出発します。小田急線の相模原で下車。そこからバスに乗っていきます。

すげー遠い。横浜なら30分で行けるのに！

このあたりは車社会です。さらには狩猟免許を持っている人は車も漏れなく所有しています。駅前よりも駐車スペースがある場所の方が都合が良いのでしょう。駅から結構離れた場所に会場があります。2時間30分って東京から新大阪に行ける時間です。交通の便が悪いと関東近県でも時間がかかります。

バスの遅延によりバス停から猛ダッシュ。会場についたのは受講時間を若干過ぎてましたが、どうにか受け入れてくれました。

いつもであれば講習がありますが今年はコロナの影響で講習はせずに身体検査だけ行います。
これも高齢者への配慮でしょう。身体検査はまず以下です。

・耳が聞こえるかどうかを判断するため、名前を呼ばれたら挙手をする。
・屈伸ができるかどうか。膝の曲げ伸ばし。
・指が曲がるかどうか。指で数を数える。
・深呼吸ができるかどうか。
・視力検査。

前回の講習の時にも驚きましたが、身体検査の難易度がかなり低い。
指で数を数える。これはアレかな？小指の無い人を排除するやつかな？
呼吸ができるかどうかってできない人は免許更新の前に魂の更新時期ではないでしょうか。
一緒に検査をした人の中にはエンコの無い人はおらず、呼吸も皆出来ていました。検査は10分ほど、これで免許更新は終了です。

10分のために往復5時間かけなきゃならんってわけです。

まぁこれでまた三年は放置ってことですね。狩猟免許の更新は更新費用が一件あたり2900円。罠と銃があるので5800円必要です。それと精神科医師の診断書も必要です。三年ごとなのでそこまで大きな負担ではありませんが、全く猟に行かないのであればもう失効してもよいかもしれませんね。前回の更新では「次回の更新までに成果を...」と言ってましたが、結局何もせず。そして今回の更新は今後の目標はたてず。意味のない狩猟免許となっています。