アンコールワットからアンコールトムまで歩く。
アンコールワットを後にした私は次に進むのはアンコールトムという場所です。
こっちの方が敷地はかなり広いです。地図上で見たところ隣だったので歩いていこうと思いました。
それが大きな間違いでした。
アンコールトムの敷地まではそこまで遠くなかったのです。しかし敷地の中に入ってからも結構な距離があったのです。でも歩くことで見つけられる何かがあるかもしれません。そんなわけなので何度かトゥクトゥクに声をかけられたり、歩いている外国人を物珍しそうに見られたりしましたが必死になって歩きました。
徒歩移動だからこういうのが見つけられるんです。歩いているから出会いがある。そして感動することもあるんです。そのため乗り物には乗らず歩いてあたりを見渡そう。小さな出会いが大きなものに変わることも。素晴らしい出会いがそこにあるはず。
なんてことはないただのレンガの塊でした。でも標識があるので元寺院だったのでしょう。今は朽ちて何もない状態です。
これはトイレの看板なんだと思いますが絶妙な場所立っています。男は右を歩かなきゃダメなように感じます。そしてそれに従います。
さらに歩いていくとこんな看板が。野生の象はいないのでしょう。観光用の象の通り道なのでしょうね。ここの左手にも寺院があるようなので立ち寄ります。
読めませんがテンプルと書かれているので寺院なのでしょう。
入り口にも狛犬的なのがいます。
少し高台にある様子。せっかくなんで登ってみましょう。ただここからは登れないようです。
脇の道に行こうとすると入り口の守衛みたいな人に「こっちじゃない」と追い返されます。こちらは像専用の通路でした。
こっちが人用の通路のようです。車は入れませんがバイクは入れるみたいです。
しかしこれは徒歩で来るようなところではありませんでした。来るのであればバイクか象。歩いて上る人なんてほぼいないっぽいです。
景色が一望できますが、まぁ予想通りの景色です。
参拝じゃなくてハイキングでした。
頂上まで上がると寺院がありました。ここも一応世界遺産に含まれるんでしょうね。急な階段を登って寺院の上にいけます。
ここに来るまでに結構時間がかかりました。参道入り口から15分、1kmくらい登ったでしょうか。
ここも崩壊しかかっているのか重機を用いて修復している様子です。アンコールワットと違って人は少ないです。規模も小さいので人気が無いのでしょう。ただ今後修復が済めばここも脚光を浴びることになるのでしょうね。調べたところプノン・バケン寺院というところのようです。ウィキペディアもあるようなところでした。アンコールワットが上から見渡せる唯一の場所なんですね。登って疲れたので景色見ていませんでした。
アンコールトムの手前にある遺跡です。
登れるようになってるんですが登ってよいのかが不明です。日本では大体この手の遺跡は立ち入ることも触ることもできません。しかしアンコールワットは結構触れるし中入れるんです。入れないところは通行止めのサインがあります。ここはそれがないということは登れるのでしょう。でも、登りません。先の山で満足してしまいました。
この周りには猿がたくさんいます。
場所的には日光東照宮のようなもんでしょうかね。
こちらがアンコールトムの入り口となります。ラスボス感がしますよね。一歩進むごとに脇の石像が動き出すヤツです。もうラスボス出てくるの間違いなし。でもまだここからさらに歩きます。
先の見えない一本道。歩いている最中、もうしんどいのでGRABを呼ぼうと思ったのですが圏外でした。
牛もいます。というよりここ普通に人が住んでいます。どうやらアンコールトムは寺院ではなく城砦都市遺跡ということで街のようです。そういえばアンコールワットも中庭には住まいのような建物が建っていました。そもそも「アンコール」という意味が「都市」という意味なんだそう。それの中心に寺院(城)があるだけってわけなんですね。つまり先ほどの入り口は街の門を抜けただけというわけです。
こちらがアンコールトムの中心にある寺院です。
顔の石像があっちこっちにあります。中は狭く入り組んでおり歩きづらいです。そして観光客がかなり多いです。
ぜったいどっかに隠し扉があるような造りです。かくれんぼにうってつけの場所ですね。子供のころ家のそばにこんなところあったら絶対かくれんぼしていたでしょう。
アンコールワットもよかったですがアンコールトムも素晴らしいです。
こういうのがまだ残ったままっていうのがすごいですね。
道は大分舗装されており、観光もしやすい状態です。それでも脇にそれれば泥濘のある道がいっぱいあります。これについても徐々に改善していくのでしょう。
本当はもう一か所行きたかった場所がありました。それは一ノ瀬泰造のお墓です。戦場カメラマンの一ノ瀬泰造。地雷を踏んだらサヨウナラの人です。私がアンコールワットを知るきっかけとなったのはこの人で、日本で有名なのもこの人のおかげなんだと思います。そのお墓がアンコールワットから少し離れた場所にあるそうなんです。観光スポットではないので運転手に行先を伝えてもわからないと思いますが、Googleで調べれば場所は出てきます。恐らく車で20分くらいの距離なんだと思います。そこまで行くか悩んだのですが諦めました。
昨日からほとんど寝ておらず、そのまま観光をしています。そして汗だくとなり衣類がヌメヌメしてるんです。もう風呂入って着替えてビールを飲みたい。そんな欲望に勝てませんでした。まぁ泰造の墓には骨が埋まっているわけでもなくモニュメント的なものなんだそうです。次カンボジアに来た時に行けばよいでしょう。そんなわけで街に戻りました。
ホテルの予約など一切していないのでとりあえず休憩がてらいつも通りスタバに入ります。周りを見ると結構日本人がいるようで日本語が飛び交っています。観光地といえば中国人だらけなんですが、ここでは欧米人の割合がかなり多いようです。買い物をする旅行だとここはあまり良い場所ではないですからね。
ホテルのチェックインまで1時間ちょっと時間があったため腹ごしらえをします。カンボジア料理なんでしょうかね。味付けはガストの日替わりガーリックチキン的な味です。おいしいんですが、これってカンボジア関係していますでしょうか。
急ぎ足でシェムリアップを観光しました。これでここもミッションコンプリートってことでよいですよね。