【DA17V】エブリイバンのデッドニングをして防音・静音化を目指す
そこまで不自由なくヘッドシェラフを取り外すことができました。
ここからがデッドニングの本番となります。まずは内張を外す作業となります。
内張を外す道具は以下のものとなります。ヘッドシェラフの時と大して変わりありません。
外すために必要な道具は同じです。ハサミとローラーと両面テープはデッドニングで必要なものです。
サンバーと同じようにプラスチックの留め具を外していかなければなりません。こちらはリムーバーがあれば簡単に外すことができます。
内張外しの難関は前面の部分です。
まず一つ目はフロントガラス脇にある部分です。
こちらもネジが隠れており、リムーバーを使って外すと二つのネジが出てきます。
プラスドライバーで外れるようになっておりますが、固いためドライバーで外すことはできません。無理をすればネジ山が潰れてしまいます。
このネジは10ミリのナットにプラスの切れ込みが入ってます。つまりレンチで取り外すことができます。ただ、普通のレンチでは入らないので、深いところを回せるディープソケットレンチを利用しましょう。
二箇所のネジを外すとプラスチックの部分が外れます。
続いてルームミラーです。こちらもねじ止めとなっております。
フロントにあるルームランプを外すとランプ脇にネジが二つあります。こちらはドライバーで外さなければなりません。
ちょー固いんで、ネジ山を潰さないように気を付けてください。またルームランプはコネクターでつながっています。後ろの部分を引っこ抜けば取れます。ルームランプに関しては後方左側にあるものも同じようにコネクターを外してください。
このようにしてあとはプラネジをすべて外していけば内張り屋根を取り外せるようになります。
※内張を外すときは配線類に注意してください。内張のところに養生テープで取り付けてあります。無理やり外せば配線が切れてしまう恐れがありますので、全て外しましょう。
さて、デッドニングです。
今回もサンバー同様にレアルシルトを用意しました。
レアルシルトは静音効果があるようです。それを貼っておくと、振動などを吸収するのでしょうか。そのためノイズを軽減できるようですね。本来の使い方はオーディオの音質向上のために使われるようですが、こんな感じで走行音や外の音を吸収してくれる側面もあるようなのでこちらを使っています。少し高いですが一定の効果がありますのでお勧めです。
事前に16等分にしたレアルシルトを8セット用意。レアルシルトはハサミで切れるので扱いやすいです。でも素手で扱うと私のように血だらけになるので注意してください。
貼り方が分からないので適当に貼っていきます。サンバーの時も適当に貼って効果がありました(効果があったと思う)。貼り付けに関してはローラーを使いました。正直なところ、別にローラー必要ないかなーと思います。気合で血だらけになりながら手で貼ればいいんです。レアルシルトは100枚程度(7枚分)使用しました。サンバーの時もそれくらいだったと思います。
一通りレアルシルトを貼った後は、今度は断熱のための作業です。
サンバーの時は建築資材であるロックウールを使用しました。しかしロックウールって触ると痒くなるんですよね。取り付けちゃえば問題ないのですが貼り付けるまで苦労しました。また資材そのものが重いんです。断熱効果は抜群なのでしょう。しかし重い分車重も重くなるわけです。私の車両が走行時安定していなかったのは天井に重い荷物を積んでいたからなのでしょう。
そのため今回は軽めの素材を使用していきます。いろいろと素材選びには悩みました。建築資材、車用の防音材。いろいろとあります。恐らく無難なところはフェルト素材のものなのでしょう。エブリイの床材にもニードルフェルトが使われているようです。こちらも加工しやすいですからね。でも重みがあるので私はシンサレートを使いました。
シンサレートはダウンや布団、寝袋なんかにも利用されています。軽量で保温性、断熱性に優れているようです。どちらかというと静音よりも断熱効果のほうに重きを置く形です。静音よりも遮熱、断熱です。そのためこの材質を選びました。一番の理由は加工がしやすいことです。今回ハサミを使用しましたが、使用しているはさみは園芸用です。切れ味はそこまでよくないのですが、こんなハサミでも簡単に切ることができるのです。切っても粉が舞う心配もないです。そしてかなり軽量。サンバーの屍を越え、新境地にたどり着くことができました。
レアルシルトはテープがついておりますが、こちらはついておりません。スプレーノリで取り付けることも考えていましたが、軽量ということで安い両面テープで貼り付けていきます。
二重にすることで断熱性アップを考えましたが、厚みが増えると内張りが取り付けられなくなる心配があります(サンバーの時がそうでした)。そのため今回はマシマシにせず、無難なところで済ませました。
とくに寸法を測ることもなく、定規を使うこともなく、フリーハンドで切っていきます。これこそが「男のデッドニング」です。細かいことは気にしない。多少少なかったら足せばよい。多ければ無理やり突っ込めばよい。
こんな感じで天井のデッドニングは終了です。
サンバーの時はもっと簡単に外せたのですが、取り外すための作業が面倒ですね。取り外すよりも取り付ける方がさらに面倒でした。ダンボール紙のような内張です。そのため折り曲げたら折れ線がついてしまうような繊細なものです。無理に引っ張るのではなくゆっくりと外していきましょう。作業時間は5時間ほどでしょうか。手慣れれば3時間くらいで作業はできそうですが、もう外したくありません。
これを行っておけば雨の日の運転も気分よく過ごせるようになります。皆様もぜひデッドニングを試してみてください。
あとは床と側面ですよね。
とくにエブリイはエンジンがシート下にあるんで、エンジン音がうるさいです。そのためこちらをやらなければ静音にはなりません。次はこの部分の作業をしていこうと思います。