メグロオートバイに敬意を表しW650を購入
もともと私は乗り物に興味はなく、むしろ乗り物が嫌いな人間でした。
乗り物酔いもするし、親の車はタバコと匂い玉が混ざった臭いがするし。エンジン音うるさいし。絶対免許なんて取らない!と思っていたのですが、気が付けばバイク乗りとなっていたわけです。親もまた乗り物好きでした。そしてその親もさらにはその親も。なんだかんだで日本に車やバイクが来て以降、私の血筋はずっと乗り物が傍にあったようです。恐らく江戸時代にも籠とか馬とかに関係する仕事をしていたのではないでしょうか。
免許を取って一年ちょっと。ホンダのバイクからカワサキに転身。
ちょっと物足りないため大型免許を取得することに。そんな折に親から言われてことがありました。
親戚に目黒製作所の人がいた。
母方の祖母の出身は沼津。どうやら祖母の叔父がメグロ製作所、つまりメグロオートバイの創設にかかわっていたのだとか。祖父もまたそれの手伝いをしていた時期があったということです。
目黒製作所といっても知らない人も多いと思いますが、かつて日本に存在していたオートバイメーカーで、第二次世界大戦前、今から90年ほど前に出来たそうです。昔はバイクと言ったらメグロともいわれていたようです。しかし、経営不振によりカワサキに吸収されました。そんな潰れたメーカーなのですが、目黒の伝統はカワサキが受け継ぎ、W650という車名で販売されていました。
私はホンダ・レブル、カワサキ・エリミネーターと乗り継いできました。でももっと早いやつがいいということで大型免許を取りに行くことに。本当であればレーサーレプリカとかを買いたい気持ちが強かったのですが、ここにきて先祖への敬意や感謝を表したくなってしまったのです。
会ったこともないし、どんな人なのか知らないけど。
遠い親戚とはいえ血縁関係の5親等。伯叔曾祖父にあたるんでしょうか。16分の1は私と同じ血が流れているわけです。約6%同じ血が混じってます。赤の他人みたいなもんですが、それでも関係者であるわけです。祖父母もお世話になったという話も聞いていますので、そんな人が造ったバイクに乗らずにバイク乗りは名乗れません。
ということで購入したバイクはW650でした。
※カワサキモータース出典
アメリカンから転身し、ブリティッシュに。全く別物のバイクです。
・エンジン形式:空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ
・排気量:675cc
・ボア×ストローク:72.0×83.0mm
・最高出力:50PS(37kw)/7500rpm
・最大トルク:5.7kg-m(56 Nm)/5500rpm
・変速機:5速リターン
エンジンの性能も全く違います。馬力こそ上がったものの、どちらかというとトルクフルといった感じでしょうか。でもこれで私も大型バイク所有者です。やはり250㏄とは所有感というのが違います。
さすがは伯叔曾祖父!会ったことないけれどもいいもん作るじゃないですか!
元々大型免許を取得した理由は速く走りたいため。
エリミネーター250Vはコーナリングの際にステップを擦ってしまうため上手く曲がれない。
そんな悩みを解決するためにW650を買ったわけです。
当然レーサーレプリカには劣るエンジン性能です。でも町中とか乗ってると気持ちいいんですよね。あとエンジンの鼓動。前のバイクはモーター音って感じでしたが、W650は鼓動を感じることができます。
でも、やっぱり遅いんですよねー。わかってはいたのですが、高回転エンジンでは無いので力不足を感じてしまいます。そしてまたコーナリングについて些か問題が出ておりました。
サスペンションが微妙。
そうなんです。サスペンションが微妙なんですよね。
タイヤ性能だと思っていたのですが、どうやらフロントのサスが非力でタイヤが逃げるんです。
運転技術があればクリアできるのかもしれませんが、私は教習所でも指折りの劣等生なわけです。この技術不足はバイク性能でカバーしてもらうしかないのです。
かといってフロントサス交換となればかなりの出費。これだったら最初から速いバイク買っておけばよかったと後悔することに。
それと、やっぱりステップ擦るんです。
これについてもバイクの寝かせ方、倒しこみ方がダメなんでしょうけれども、ステップ擦っちゃうんですよね。W650にバックステップ?それって全然ブリティッシュじゃないじゃないですか。結局はステップを擦る。そして遅い。この部分は技術で補えと言われればそれまでですが、私としてはバイクにカバーしてもらいたいのです。
W650も3カ月くらいでしょうか。
たしか7000㎞も走らなかったと思います。
祖先には悪いと思っています。でも、ちょっと違うんですよね。
メグロオートバイは当時最先端の技術を使っていたのでしょう。今では古い技術なわけです。
祖先の考えを重んじるのであれば「古いものにとらわれず、新しいものを取り入れろ」たぶんこれなんでしょう。
だったらW650ではなく、最新で高性能のバイクを買うべきなんだと!
伯叔曾祖父もわかってくれるでしょう。
どんな人か知りませんが。
関連記事
また性懲りもなくホームセンターに来ております。今回も車中泊を快適にするためのカスタムを、たまたま訪れたホームセンターで実践し...