【北九州】乱橋より黒崎駅前を散策。黒崎発祥の鉄なべ餃子。
黒崎駅に来ました。黒崎は江戸時代長崎街道の宿場町だったそうです。それであれば何かあるかと思いやってきました。
まずは黒崎の入口へ。こちらは長崎街道を長崎から小倉に向かう際に通る橋です。乱橋(みだればし)という名の橋です。
ホタルの群舞が橋に邪魔されて乱れ飛ぶ様子から乱橋と呼ばれた説があるそうですが、単純にここは干潟でぬかるみが多く、橋というより丸太を組み合わせただけのものでそれが乱れていたから「乱橋」となったんじゃないでしょうか。
目の前にラブホテルがありますが、けして風紀が乱れているとかでは無いと思います(乱れてるけど)。
ここから街道沿いに歩きます。
結構範囲が広い宿場町です。どうやらいくつかに区画されていたようです。現在地は熊手村の上市と呼ばれるところあたり。
駅に近いところはアーケード街になっています。
「藤田なかばし通り」です。ここも長崎街道沿いです。
櫻屋跡地。1808年創業の旅籠屋で西郷隆盛や坂本竜馬らも宿泊したそうです。現在はマンションになっています。おそらくこのあたりに遊郭的な何かがあったんでしょうね。
遊廓巡りをしていると西郷隆盛や坂本竜馬の名前が頻繁に出てくる。
今で考えると「坂本龍馬は下関の“20代イメクラソープ発情隊”をよく利用していた」みたいな感じで言われるのと一緒ですよね。
石碑はあちこちにありますが、建物自体は何も残っていません。当然遊郭の名残もない感じ。
そもそも黒崎は都市開発で昔の街並みはありません。田園調布のように放射状に作られています。
駅前のアーケード街は静かです。黒崎駅から少し離れたところにイオンタウン黒崎が2014年にオープンして以降、そちらに客を取られてしまい駅前商店街の利用は激減しているようです。
普通の店舗だとどう頑張っても資力のあるデパートには勝てません。そのためシャッター街化していたのですが、最近はシェアハウスにしたりと商店街の若返り&活性化を目指しているようです。
駅が近く、小倉にも出やすい黒崎。シャッターのまま何もない状態はもったいないです。イオンと同じことをしていても勝てないのでイオンにはできないスタイルで再起を目指してるんだそう。
シェアオフィス、シェアハウス、または民泊など低価格で利用できるものに土地を貸すのはよさそうですね。
今後コロナの感染状況がどうなるかわかりませんが、終息すれば外国人観光客は一気に来るでしょう。商店街を民泊施設に変えることで町の活性化も期待できます。また商業施設を金銭的に借りれなくてもシェアであれば借りれる人もいるでしょう。このような新しい形に変えていくのはよいですね。
この辺が現在の黒崎の歓楽街ですかね。スナックキャバクラ、ホストクラブもあります。
エキサイティングラウンジ「OIRAN」。たぶんセクキャバ的なやつでしょうか。
ここは値段を察するに、アレだな。
黒崎には遊廓があったようですがその系譜を継ぐ地域はありません。ただ全くないわけではなくこのようなお店が駅の近くにはあります。ただこれらも同じような業態で続けるのは大変そうですね。
さて、お昼はこのあたりで食べたいと思います。黒崎の名物は餃子なんだとか。
八幡製鉄所が近くにあった黒崎は、鉄の材料を輸入するため明治の頃から中国と交流があったそうです。そのため北九州では餃子のお店が多くあります。そして「鉄なべ餃子」ってやつが黒崎発祥なんだそう。
創業昭和33年。ちょうど売春防止法が施行された年です。この店が鉄なべ餃子を最初に作ったお店です。
製鉄所の仕事は肉体労働で賃金も低いため、安くてスタミナのある餃子が好まれていたそうです。
餃子の王将は一人前6個入242円ですが、鉄なべ餃子は10個550円。
餃子に別途ライスを注文。
八幡餃子の特徴は一つ一つが小さいです。具の量が一般的な餃子の半分くらいでしょうか。
餃子とご飯はよく合いますね。
黒崎はここまで。東京に帰るため、小倉に戻ります。