崖の下の怪しいスナック。遊郭のあった湯田中温泉郷
長野県の湯田中温泉郷に来ております。夕方ですがだいぶ静かです。
日本人の多くは温泉好きで、日本に来る外国人も温泉が好きな人が多いです。日本には温泉地が約3000カ所あり、源泉の数は2万8000ほどあるんだとか。温泉地の数はお隣中国と同じくらいで世界で一番温泉が多い場所のようです。
しかし温泉ブームは下火となり、温泉好きが多いといっても皆が皆全ては回るわけではありません。2014年に3088カ所あった温泉地は2020年には2971カ所に減ってしまったようです。銭湯と同じように温泉地も年々減りつつあるようです。温泉を掘り当てれば億万長者になれると言われていましたが、それも難しいのでしょう。
私の温泉地のイメージは熱海なので、射的があったりストリップがあったり、浴衣を着た人たちが街中を歩いてる感じですが、おそらくほとんどの温泉地はこんな感じで静かなのでしょう。
長野オリンピックの際は志賀高原に会場があったためこのあたりも多くの人が来たようですが、今は静かな温泉地となりました。ただ湯田中は先に進むと渋温泉や地獄谷温泉もあります。範囲は広く、全体を合わせると旅館が100軒ほどあるんだとか。長野は温泉地が200カ所以上あるそうですが、その中でもしっかりした温泉地のようですね。
湯田中温泉は江戸の頃からあり、善行寺参詣のあとに立ち寄る人がいたそうです。明治23年に付近にあった遊廓をこの場所にひとまとめにして新地としたんだとか。そのためこの付近は新湯田中と呼ばれ、当時の遊郭には12軒貸座敷があったそうです。現在は6軒の宿泊施設があります。
こちらは遊郭跡地にある旅館「白雲楼」です。「楼」の字の通りここはもともと妓楼だったところのようです。雰囲気の良い旅館がいくつかあります。
こちらは遊郭の入り口にある三社神社です。
湯田中新地の守護神として新地開業の明治23年に創建されたそうです。
こちらが守り神でしょうか。なんかこれって御神体的なヤツですよね。
包茎矯正リング的なのがついてます。
この界隈に温泉地は九カ所あるそうです。私は温泉好きですが色々回るのが好きなわけではありません。水道水を沸かしたお風呂でも別に構わないのです。そんなわけで今回泊るホテルの風呂だけで充分です。私が湯田中に来たのは遊郭跡地を見たかったのと、ちょっと怪しいスナック街があるのを知ったから。
湯田中駅は高台にあり、崖の下には集落が広がっています。地図で見るとこのあたりが飲み屋街となっているようです。
湯河原通りという名のスナック街です。
おそらく潰れているであろうパーラー二葉。バブル時やオリンピックの頃は繁盛したのでしょう。
長野でよく見かける国旗。流石はタイ人が多い県だけあります。
こちらの店は日本人相手の店ではなさそうですね、読めるのがOPENだけ。
長野の権堂にもありましたが、アラビアンナイトがあります。でもここのはサロン的な店ではない様子。
こちらにも潰れたであろうパチンコ屋の看板が。金の玉の金の字が睾丸のソレです。
こうやって撮ると金玉チンコになります。
こちらはタイ料理屋です。長野の飲み屋街にはタイ料理屋が必ずある。
こちらもタイ料理店です。
この辺りもいわゆるタイパブ的な店があり、そこで働く人たちが仕事終わりに行くのでしょうか。
長野県にある外国人スナックはいわゆるソイカウボーイ的な店の可能性があります。温泉地で羽目を外したい人達が行くのか、それとも地元民の憩いの場なのか。
日が暮れたので再度外出します。旧遊郭のあったところは変わらず静かです。
飲み屋街の方は街灯が灯り明るいです。
いくつか営業している店があります。
先日立ち寄った戸倉上山田温泉では客引きがいましたが、こちらにはそういう人はいないようです。その黒い扉を開けるのはなかなか難しそうですね、
ホテルは素泊まりなのでタイ料理でも食べようと思ったのですが、残念ですが営業していませんでした。
地方の温泉地を楽しむのならば飛び込みでその辺の店に入り地元の料理を食べ、地元の人と対話する。そういうのを求めていましたが、そこにあったのはタイ料理に韓国料理。お店の人はタイ人に韓国人でした。