【川崎銭湯35次】幸区戸手本町の銭湯「睦湯(むつみ湯)」
これより矢向駅のほうに歩いていきます。
川崎駅から矢向駅までは二駅先ですが直線距離はそこまで遠くありません。
国道一号線を越えます。
越えた先にある川崎幸市場。川崎南部市場と呼ばれるところで尻手駅のそばにあります。川崎には宮前区に「北部市場」というところがあります。北部市場は「ほくぶしじょう」ですがこちらの南部市場は「なんぶいちば」なんだそう。
南部市場では青果と水産品の卸売場のようです。一般の人でも水産卸売場と関連商品卸売場であれば立ち入ることが出来るんだそう。でも営業時間は朝の6時からで昼には閉まっちゃうようです。唯一敷地内の食堂であれば昼過ぎでも営業しているのでそちらで昼食を済ませたいと思います。
お店は5軒ほどあります。中華、カフェ、定食屋、うどん屋があります。市場だから新鮮なものを使った料理がでるってわけではなく、ごく普通のラインナップ。特段ここじゃなきゃ食べられないってものはなさそう。
悩んだ結果、うどん屋をチョイスしました。関東では珍しくかすうどんを提供しているんだそう。
釜玉とかも気になりますが、やっぱりかすうどんが食べたいです。
関西だと比較的多いですが関東だとかすうどんを出している店はそこまで多くないのでしょう。
川崎で牛かすうどんを食べるとなると南部市場にある「りっちゃん」になるようです。ここは食肉卸売場でもなく、あぶらかすは市場とは関係ありません。
かすうどんです。とろろ昆布、ワカメがトッピングされています。味は関西風の透明なつゆで少し甘めです。
関西に行き、そこでうどんを食べるときはかすうどんを選択します。でも本場のかすうどんは食べたことがありません。
大阪の南河内、羽曳野あたりが食肉の卸が多く、そこで油かすも製造され、かすうどんが出来上がったようです。
油かすはそもそも油を搾り取ったカスです。いわゆる「放るもん」を生産者がもったいないから食べたのが始まり。そのため安価なものですが、今では高級食材になってしまっています。牛脂は海外で生産されたものが多く安いため国産のものは高く、当然国産の油かすも高くなるんだと思います。
コロナが落ち着き大阪に行くのが問題なくなれば羽曳野市まで行きたいです。
こちらはさいわい緑道という細長い公園です。
もともとここには線路が走っていました。南武線の前身は砂利鉄道という名称で多摩川の砂利を運ぶために作られた鉄道です。採取した砂利を鉄道で運んでいたそうで、矢向駅から戸手四丁目あたりの河原まで引き込み線が敷かれていたそうです。
採取しすぎて環境が変化したため多摩川の砂利採取は禁止となりました。その後多摩川に続く路線は不要となり現在は公園となったようです。
この辺りにはブルーシートの家が軒を連ねておりましたが現在は公園となっています。
公園内には小屋が建てられないようになっています。川崎のこのあたりもかなり綺麗な街並みに変わっております。
矢向駅まで来ました。矢向駅も車で通ったことはありますが駅の近くを歩くのは初めてです。
何となく昔の川崎の雰囲気があります。ガチャガチャとした感じがいいですね。
南武線は川崎市を走っていますが矢向駅は川崎ではなく横浜市になります。このあたりは横浜と川崎が混在している地域でアスファルトの色が変わっている手前が横浜、奥が川崎市です。手前のマンホールは横浜市と書かれています。
真ん中から向かって右側が横浜、左側が川崎です。
こちらは銭湯近くにあるスーパー銭湯「縄文天然温泉 志楽の湯」です。今回の川崎銭湯巡りは公衆浴場だけしか回っていません。スーパー銭湯は設備はしっかりしています。でも値段も相応です。銭湯はどこにいっても値段は一緒。でも設備は店舗によって差があります。それが銭湯の楽しみの一つです。490円で良い銭湯に当たればラッキーじゃないですか。
本日行く銭湯は「睦湯」というところ。
まだ営業開始前ですがすでに暖簾が出ています。ウェブ上ではサウナ料金200円となっていましたが、店前の値段表示では300円となっていました。値段が高くてもサウナは利用します。
オープンしたばかりなのか、それともまだオープンしていなかったのかわかりませんがお客さんゼロでした。つまり一番風呂に入れます。一番風呂でさらには独り占めできるっていうのはいいですね。
睦湯は泡風呂、美容風呂、薬湯、電気風呂があります。薬湯は緑色しています。
電気風呂は電極が二箇所ありますが一箇所壊れていました、電気は弱めです。
サウナも独り占めできます。でもサウナの中が真っ暗です。電球があるので電気がつきそうですが、スイッチがありません。砂時計がありますがまっくらなので見えません。闇サウナです。新しいタイプのサウナじゃないでしょうか。そもそも明るくする必要もないんです。真っ暗の方が集中できるしなんか効きそうじゃないですか。
サウナと水風呂を3ターンほど行き来し、そろそろ出ようとしたところ、番頭さんがサウナ用の敷物を持ってきました。そしてどうやら電気をつけ忘れていたようです。電気をつけるといつもと同じようなサウナでテレビがありました。
人が少ないので静かに入れました。結局、混んでいるよりも空いている方がよく、人がいない中で大きな風呂に入りたいのです。今日はタイミングがよかったようです。出るころにはお客さんがどんどん増えてきました。
フルーツ牛乳が無くビールがあったため風呂上りビールにしちゃいました。
蔓延防止措置で自粛要請があるのは飲食店や映画館など。銭湯は除外されています。
風呂上りビールは久しぶりです。こっちもおいしいですね。