山林生活

中華系魔女とやっちゃえ日産!多文化共生区域「南林間」

中華系魔女とやっちゃえ日産!多文化共生区域「南林間」

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本日は大和市にある南林間に来ております。

こちらは小田急線の南林間駅です。
「林間」という名の通りこのあたりは木々が生い茂る雑木林があったそうです。住宅地が形成されたのは今から100年ほど前、1923年に小田原急行鉄道が設立されました。会社名の通り新宿から小田原までの鉄道を敷設していましたが4年後の1927年に林間都市計画構想が発案されました。

安価な土地を造成して鉄道を敷設、駅をつくれば土地の値段が高くなる。鉄道会社の本質は不動産業で土地転がしで成り立っているのです。

雑木林だった場所を区画整理し1929年に南林間都市駅として開業しました。しかし当時としては都心から遠いこともあり思うように土地の販売がうまくいかず、さらには太平洋戦争が始まったことで林間構想計画は頓挫、1941年には駅名から「都市」の字が消え南林間駅となりました。

駅西口側の目の前の道は放射状に広がり、その先につながる住宅地は碁盤の目となっています。これが林間都市計画の名残り。
当時は都心部までアクセスし辛い地域でしたが今は新宿まで45分の距離。都会の喧騒から離れて生活したい人には良い場所なのでしょう。

「自然と生活が共存する街」と思いきや、そこまで自然はありません。そもそも雑木林をぶっ潰して宅地開発したのです。林間と名乗るのもどうかと思います。

100年程度の歴史の浅い都市ですが東京のベッドタウンで多くの人が利用する南林間駅。駅前には商店街が広がっており、ちょっと怪しいお店もあります。

駅前に唯一残るポツンとヘルス。

横浜の曙町近辺は日本最大級のヘルス街で、そこにあるそれらの店は「ハマヘル」と呼ばれており横浜家系ラーメンと同じようにブランド化しています(諸説あり)。

横浜の隣である大和市。その流れを汲んでいるのでしょう。

南林間はかつて日産の工場がありました。当然仕事終わりにこういうところに立ち寄り、「やっちゃえ日産」したんでしょう。

二階にあるスナックもなんか雰囲気が良いです。看板の色合いから経営者が同じっぽいですね。もしくは景観条例とかでそっち系の店はピンクにしなきゃダメなのかもしれません。

南林間だからサザンクロスなんでしょう。わかります。

駅前には飲み屋街は形成されていませんがスナックやキャバクラっぽい店が点在しています。

六本木や新宿のキャバよりも地方のこういった店の方が居心地がよさそうです。

こちらの雑居ビル、かつてはサロン的な店がありました。南林間にも複数その手の店がありましたが年々減少。唯一残っていたのですがそれも消えてなくなりました。

横浜スペシャリストの看板はなくなりネイルサロンへ。

側面にはガールズセレクションと書かれた看板は残っていますがこちらももう潰れているようです。南林間で唯一残ったのはファッションの店だけでした。不健全な店はほぼ無いようです。

あとはエステとか。

エステとか。

これはやっちゃえ日産。

最近のエステは萌え絵を使うのが流行りなんでしょうか。こんなピンクや青い髪の魔法少女が出てくるはずがなく、出てくるのは中華系の魔女。

なんてったって大和市は中国人が多くいる外国人街ですからね。

南林間駅前にはアジア食材店が目立ちます。かつてサロンのあった雑居ビルにはインターナショナルフード、国際食品と書かれた店があります。
フィリピン、タイ、ベトナム、ネパール、インド、スリランカ、パキスタン、中国、ブラジル、ペルー。それにアメリカ国旗もあります。アジアと中東、南米の食材を扱ってるようです。

こちらにはフィリピンフードと書かれた店があります。

こっちにはタイの食材店。このように海外の食材を扱う店が南林間には多いようです。

また飲食店も東南アジア料理が多め。こちらはタイ料理屋です。イサーン料理屋だと思ったらイーサンでした。

南林間のある大和市は外国籍住民が多く、市内全体で7500人ほどおり、国籍は82カ国の多文化共生地区になっています。国籍は中国、ベトナム、フィリピンといった順で他地域と似たような国籍が並びますが4番目に多いのはペルー人です。以下ブラジルやカンボジア、ネパール、インドネシア、タイといったアジアと南米が多いようですね。

外国人が多い理由は厚木基地が近いため。とはいってもアメリカ人の割合は低いです。でも一定数いるようで軍人専用の物件を扱ってる不動産屋もありました。

横浜の外れのリトルサイゴン。ベトナム人街「県営いちょう団地」
横浜の外れのリトルサイゴン。ベトナム人街「県営いちょう団地」

近年、歓楽街にはフィリピンパブの代わりにベトナムパブが増えています。日本の在留外国人で一番多いのは中国人

ベトナム人が多いのはベトナム戦争による難民の受け入れ施設があったから。
先日横浜のいちょう団地に行きました。そちらではベトナム戦争で難民となった人を受け入れていました。いちょう団地の外国人割合は25%ほど。ベトナム人が多いためベトナム食材を扱う店もありました。

南米人が多いのは入館管理法が改正された折に日経二世、三世が増えたのが理由でしょう。

【沖縄中南米鶴見自治区】なぜ鶴見は沖縄タウンであり南米タウンなのか?
【沖縄中南米鶴見自治区】なぜ鶴見は沖縄タウンであり南米タウンなのか?

川崎で銭湯に入りこれより鶴見に向かいます。 鶴見区は川崎のとなりにあります。鶴見川を渡れば鶴見区だ

こちらに関しては横浜の鶴見にある南米タウンと同じです。

じゃあ中国人、なんで一番多いの?

日本全国に外国人街があります。戦争によるもの、法律改正によるものなどその成り立ちは様々ですが、どこの地域でも一番多いのは中国人。

中国人はただ単に人数が多い。

理由はこれなんでしょう。そして中国人が多いから駅前にあるエステ店も中華系の魔女が多くなるのでしょう。

そんな多文化共生区域の南林間。せっかくだから外国の風、感じたいじゃないですか!インドとタイの店が多いですが、大和市といえばベトナム料理でしょう。本日はこちらの店でランチにします。

昨年ホーチミンに二週間ほど滞在しました。現地では頻繁にブンを食べていました。いつもならフォーを注文するのですが、本日はブンを注文。

ビアサイゴンが売り切れだったので333を注文。東南アジアで消費量が一番のビール大国ベトナム。おいしいです。

こちらがブンです。ホーチミン滞在時は屋台で食べていたのでもっと雑なやつでしたが、ここのはちゃんとしてます。ナッツ、パクチー、ヌクナム。酸味あって美味しいです。

ベトナムはまた行きたいですね。ベトナムには二度行っていますがホーチミンとハノイだけしか行っていません。日本でいえば東京と大阪にいった感じでしょうか。今度ベトナム行く際はもう少しディープなところを巡りたいです。

南林間、いいですね。区画整理されてキレイな街だと思ってましたがそんなことなく、血が通った泥臭い街でした。アジア料理の店もあるし、海外気分が少しだけ味わえます。本日はせっかく南林間にいるのでこの後中華系の魔女のところに行ってきます。

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