川崎市銭湯ランキング 個人的なトップ3発表
先日川崎のすべての銭湯35軒を回り切りました。コロナで県境をまたぐ移動の自粛要請が出た今年。市内で何かできないかと考え銭湯巡りをはじめました。どうせ銭湯に行くのであれば色々なところに行ってみようと思ったのです。これまでも色々な地域の銭湯には行きましたが、今回のように連日銭湯に行くのははじめて。またこれまではただ風呂で温まることしか考えていませんでしたが当サイトに記事としてアップすることを視野に入れていたため違った見方もできました。
そして35軒全てを回ったため個人的なランキングを決めたいと思います。題して「川崎市銭湯ランキング」です。
銭湯は公衆衛生のためにあるものですので基本的にはどこも似たようなものです。銭湯の値段は一緒だし、設備も大差ありません。でも値段も設備も似たり寄ったりなのでそこに差が生まれるのです。35軒全てを順位付けするのは難しいのでお勧めの3軒をランキング形式で発表したいと思います。
まず3位から。3位は武蔵新城にあるバーデンプレイスです。
昔ながらの銭湯というよりはスパみたいなところです。
これまでサウナに興味を抱きませんでしたが、ここのサウナに入ってからサウナ好きになりました。銭湯というよりスパみたいな存在。でも入浴料は490円なんです。
続いて2位は川崎区大島上町にあるバーデンハウスです。
3位と2位で「バーデン」が続いています。こちらは銭湯にしては大きめの露天風呂があります。水風呂も外にあり、サウナも広め。陽の高い天気の良い日に露天風呂に入るのは気持ちがよいものです。
そして1位は武蔵新城にある里の湯です。
とくに何かが凄いというわけではありません。変わった設備があるわけでもなくごく普通なんです。でもその当たり前の銭湯の中に細かな素晴らしさがありました。まず支払いが電子マネー対応。銭湯は現金のみしか対応していないのがほとんど。領収書がもらえるわけでも無く、500円玉を握りしめていかなければなりません。でも里の湯ではスマホさえあれば決済できます。
銭湯では珍しいステンレス製の浴槽。でも昔ながらのでかい浴槽です。ほとんどの銭湯が区切られて小さな湯舟となっているのに、ここのは大浴槽。大きな風呂に入るのが銭湯に来た感じがしてよいです。天井も高く開放的。サウナも無料のスチームサウナがありました。
ジェットバスとか電気風呂とかちょっと変わった風呂に入りたいのであればスーパー銭湯行けばよいし黒湯とかは温泉に行けばよい。ちょっと特殊な風呂は特殊浴場に行けばよいわけです。里の湯は銭湯本来の姿を残しつつ衛生的できれいなところでした。
結局のところこれまで通りの銭湯が一番なんです。いわゆる懐古厨ってやつで昔ながらの銭湯を求めてしまうのです。里の湯はまさにそれの境地でした。
「古い文化を守りつつも新しいものを取り入れていく」
古いままだけでは朽ちてみすぼらしくなります。かといって全てを一新してしまうと古き良き文化も失ってしまいます。良いところを取り入れ、良いところを残すことで新たなものが生まれるのでしょう。
川崎区には多くの銭湯がありましたが、武蔵新城駅付近の銭湯の方が洗練されていました。千歳温泉も混んでいましたがよいお風呂でしたね。住むのであれば武蔵新城辺りが良いのかもしれません。
まぁ個人的に行ってほしい銭湯は鹿島田にある越の湯です。50℃近い風呂にゆっくり入ってほしいですね。熱すぎて入れないから苦情が出てもおかしくないレベル。でも他の銭湯とは違った一面があるのも素晴らしいです。
銭湯巡りも終わってしまうとなんだか淋しくなりますね。またいろんな銭湯に行きたいです。
ちなみに横浜には銭湯が58軒あるようです。30年前には280軒ほどあったようでどんどん減少しています。経営者の高齢者や今回のコロナによって看板を下ろすところも出てくるのでしょう。そして東京は1998年2043軒あった銭湯は2020年には499軒(区部で453軒、市部で46軒)まで減少。2019年から2020年の間で21軒閉業、2019年は24軒閉業といった具合に都内も年々減少傾向で、今年の4月末時点で492軒にまで減少してしまったようです。
500軒回るのは毎日入っても1年半かかります。そう考えると横浜の銭湯に行くのが妥当でしょうか。
以前寿町に滞在した際に3軒ほど銭湯に行ったので残り55軒です。横浜銭湯五十五次であれば2カ月ほどで回り切れます。
都内か?横浜か?どちらに行くべきでしょうか。
と行った先は世田谷区喜多見にある銭湯「丸正浴場」。これより始まる東京銭湯四百九十二次の旅へ。
一年半毎日銭湯とサウナはさすがにふやけちゃう。
現在都内では「東京銭湯フェスティバル2020」というイベントを開催しているそうです。オリンピックに合わせて開催しているんだそうです。本来であれば外国人観光客が多く訪れ、銭湯の魅力を世界に発信出来る機会だったのでしょうが、外国人観光客は来ず、大会関係者も外に出歩くことが無い。日本人も自粛状態。そもそもオリンピックがどうなるかすら不安定な状況です。せっかく盛り上がるチャンスだったのにすべてコロナで水の泡です。かといって止めることもできずにオリンピックに合わせて同時開催となったようですね。
期間中はオリジナルの手ぬぐいとか配布されるようなので気が向いたら行こうと思います。
銭湯は連日行くものではなくたまに行くから気持ちがよい。これからは気が向いたときに銭湯の暖簾をくぐるぐらいのペースで。