海外旅行のスマホ通信。ahamoなら15日間使える
インターネットがまだそこまで普及していなかった時代、またスマホの無かったころの海外旅行は色々と大変だったでしょう。情報を集めるのも本や雑誌、または人づて。それらの情報が古いかどうかもわからない。そのため営業時間が違っていて観光できないなんてこともあったのでしょう。そういう手探りで旅をするのも楽しいのでしょうが、やはり情報がすぐに手に入るってのは便利です。
初日に泊まるホテルは日本を出発するときにスマホで。以後は現地でスマホを使ってホテル探し。株式市場も見れるし、ホームページの更新もできる。こんな感じでスマートフォンやタブレットがあれば日本と変わらない生活ができるのです。
このように気軽にネットに接続ができるのはホテルにWi-Fiがあるおかげ。
10年くらい前はまだWi-Fiがないホテル、ネットが接続できないホテルってのもざらにありましたが、最近ではどこのホテルでもネット完備は当たり前。当然ホテルによって速度の良し悪しはあるものの、通信できないホテルってのはなくなりました。そのためネットで仕事をする業種であれば世界のどこにいても働ける環境になりました。私もそのような仕事ができるよう試行錯誤しているのですが、まだまだその段階に至っていません。でもネット環境があるおかげでそのような仕事を選ぶチャンスがあります。
このようにWi-Fiがあれば日本と同じ生活ができるのですが、ホテルから一歩外に出た場合どうでしょう。
日本であれば携帯電波でスマホが使えます。もちろん海外でも同じことですが、その海外で通信をするためには通信会社と契約をしなければなりません。
私は2019年に中国からミャンマーまで陸路で行った際に、タイの通信社AISが発行するSIMカード「SIM2FLY」を持っていきました。このSIMがあればアジアのほとんどの地域で通信ができるんです。中国に滞在した時のホテルのWi-Fiではツイッターにアクセスできませんでしたが、このSIMであれば問題なくアクセスできました。香港、マカオ、ベトナム、カンボジア、タイ、そしてミャンマー、一部田舎で電波が入らない地域はありましたが、基本的に東南アジアのすべてはこのSIMで問題なくネットにつなげられました。
このSIMを購入してから三年経ちますが、毎月20バーツをトップアップ(チャージ)することで延長できます。
延長の条件は「トップアップ」です。そのため一年で240バーツ残高がたまるだけで利用料はかかりません。貯まったチャージ分は今回のタイ旅行で使いました。
このように旅行には海外で使えるSIMを用意しなければなりませんが、もうこれから先それが必要なくなるかもしれません。
私はドコモユーザーでしたが昨年にahamoに切り替えました。ahamoに替えたことでスマホ代が6000円ほどしていたのが3000円に抑えられるようになりました。ちょっとだけ電波の悪い時がありますが概ね良好。20GBも使わないのでもっと安いプランが出来てくれるとなおよいでしょう。
このahamoですが、海外82カ国で利用できるんです。
15日間だけと利用日数に制限がありますが、短期の旅行であればahamoだけで十分なんです。
ドコモやソフトバンク、AUはこれまでも海外ローミングは対応していましたが、一日あたり使い放題の場合3000円、パケットパックプランでも一日1000円かかるため二週間利用すると1万円以上になるんです。そのためこれまでは現地でSIMカードを買っていました。
でもahamoは追加料金なしで海外ローミングができるため、空港降りたらSIMカード買ってーアクティベートしてーって作業が不要になりました。
とはいっても15日間の上限が設定されているため、それ以上の旅行の場合はahamoだけでは足りません。
先日のタイ旅行は一カ月ほど滞在したのでahamoのネット回線は到着時切ったままにしました。
2週間ほどAISの現地SIMを使い、残り10日を過ぎたところでahamoの回線を利用しました。
利用期限15日間の起算点は海外で通信をしたときなのでネット回線を切っておけば15日のカウントは始まりません。ネット回線と電話回線は別なので電話は国際電話で受けられます。15日が過ぎたとしてもネットが遮断されるわけではなく回線速度が極端に落ちるだけです。そのため理想的な運用方法は、まずはそのままahamoを使い続け、15日経った段階で現地SIMに切り替えるのがよいのでしょう。そうすれば通信コストを抑えられます。
ちなみに海外利用が解除されるのは日本国内で通信をしたときのようです。日本のVPNを通して偽装する方法も考えたのですが、どうやら無理のようです。
海外利用上限が15日と短いので二週間以上の旅行は海外SIMを用意しなければなりませんが10日前後の海外旅行であれば、ahamoユーザーであればSIMカードが不要だし、飛行機が着陸してすぐにネットにつなげられるようになります。ネット回線は現地の通信会社とローミングするため速度は何の不満もないです。
空港についてSIMカード買ってAPNの設定とかけっこうダルい作業ですが、それがなくなるのはよいですね。とくに空港降りてからホテルのチェックインまでが一番スマホに頼りたいときです。ahamoとAISの国際SIMがあれば海外旅行の通信問題はクリアになります。
ahamoは安い料金プランが無いのが難点ですが、海外にちょくちょく行くならこれがよさそうです。
ちなみにAISのSIMは日本国内でも利用できるため使い勝手がよいです。記した通り年間240バーツ(約900円)で運用でき、その900円は通信費に回せます。年に一回海外に行く人であればAISのSIMは持っといてもよいですよね。