バンコクの日本式スーパー銭湯「湯の森」のサウナでトトノウ
2020年、コロナが日本で蔓延し、一時県境を跨ぐ移動の自粛要請がありました。東京都民は都内から出れず、神奈川県民は県内から出れず、多摩川を渡れば東京なのに、そこには見えない関所ができていました。自粛なので絶対に移動してはいけないわけでなく、あくまでも不要不急の移動を制限してくださいというお願いでした。
そのため買い物は最寄りで済ませ、自粛が続いた時期がありました。その際にたまたま銭湯に行く機会がありました。銭湯は公衆衛生法の観点から営業自粛とはならなかったのです。
川崎には35軒の銭湯があります。それらを半年ほどかけて回りました。当初は湯に浸かるのを目的として銭湯に行っていたんですが、気が付けばサウナの虜に。ちょうどサウナブームのタイミングでサウナーとなってしまいました。
川崎の銭湯を全て回った後は都内の銭湯にも手を出すように。そして週一ペースで銭湯に行くようになってしまいました。銭湯代が500円くらい、サウナが200円。風呂上りに飲むドリンクが150円。週に1000円以下。月に4000円程度です。趣味にしては安価で清潔ではないでしょうか。
サウナに入ってトトノウ。一見健康っぽい趣味ですが絶対に体に悪そうです。
サウナに10分入って水風呂に1分30秒。そして外気浴で10分。これを三回ワンセットで行うんです。熱いと冷たいの温度差で脳にバグを起こして脳内物質を放出させるといういかにも危険そうなやり方。そもそもサウナから冷水に入るってだけで臓器にかなり負担がありそうです。サウナって汗かいて健康そうですが、絶対にこの入り方は体によくないですよね。
でも、それが気持ちいいんです。サウナは熱ければ熱い方がよい。水風呂は冷たいほどよい。銭湯によって善し悪しがあるので自分に合った銭湯を探す旅を日々続けています。
このように週一で銭湯に行く生活でしたが、現在いるのはバンコクです。日本と同じ公衆衛生法があるわけではなく、銭湯文化ってのもないのでしょう。ネットで探してもスパはありますが銭湯は無いようです。
でも、スパであれば風呂もあるしサウナもあるのでしょう。そしてマッサージも受けられるんだと思います。
ってわけでこちらに来ました。スパの名前は「湯の森 温泉」です。日本語で書いてある通りこちらは日本式のスーパー銭湯のようです。近場でよさそうなところを探していたところ、ここに行きつきました。
銭湯代は550バーツ。サウナ付きです。日本円で2100円なので銭湯に比べると高いですがスーパー銭湯って考えれば妥当な金額です。ちなみに年間パスポートもあるそうで32000バーツで毎日入り放題みたいです。一カ月当たり1万円。湯の森のそばに住んでいるんだったら年パス買ってもいいのかもしれませんね。
こちらはスパなのでマッサージ付きプランってのもあります。1時間のマッサージ付きプランの場合1000バーツ。タイでの生活では少し高いですが4000円以下で風呂とサウナ、マッサージもついてくるんであればいいんじゃないでしょうか。ってことでマッサージプランにしました。
店員「マッサージは何時にしますか?」
どうやら事前にマッサージを受ける時間を決めなければなりません。しかし、風呂やサウナってその時の気分で滞在時間が前後するじゃないですか。長風呂になるときもあればササっとはいって終りってこともあります。サウナも室温や設備の具合で入室時間が変わるもんです。そんなわけで時間を決めるのが難しい。
サウナで10分×3回、外気浴で10分×3回、水風呂で2分×3回。それに体洗って風呂入ることを考えると1時間30分あればよいでしょうかね。ってことでマッサージは一時間半後に設定しました。
最近はスーパー銭湯に行かず普通の銭湯ばかり行ってるため勝手がわかりません。料金を支払うとリストバンドをもらえます。リストバンドがカギ替わりで恐らく買い物もできるようです。
浴場は天井が高く広いです。行ったのは夕方になる少し前ですがそれなりに繁盛しています。湯舟はジェットバスと薬湯。あと小さめの湯舟と水風呂があります。吹き抜けがありそこには露天の水風呂と樽のお風呂がありました。サウナはスチームサウナと乾式サウナ。体を洗いひとっぷろ浴びたらサウナに向かいます。
スチームサウナより乾式サウナの方が好きなのでそちらに向かいました。
サウナは12人くらい入れますが、そこまで混んでいなく一人か多くても三人くらいしかいません。日本の銭湯のサウナは安いので結構混んでるんです。コロナで人数制限をしているところもあり、下手したらサウナの順番待ちをしているところもあるくらい。それに比べると悠々自適に利用できるのはよいですね。
しかし、ちょっと様子のおかしい人がいます。
誰かがサウナに入室すると必ずその人が入ってくるのです。そして1分も経たないうちに退室。そしてまた別の人が入るとまたその人が入ってきてすぐに退室。サウナを利用しているというより物色している感じ。
そうなんです。どうやらここは出会いの場なんだそう。ネット上に書かれているため周知の事実なんでしょう。いわゆるハッテン場とは違ってその場でことを致すのではなく、ただ単にここで出会い、そのあとは別の場所でっていうのがここでのルールなんだとか。
サウナを頻繁に出入りしている男性は出会いを求めているのでしょう。そして出会いたい同士で何らかのサインがあるんだと思います。私が滞在している間、頻繁に出入りを繰り返していましたがその間出会いはなかったようです。
このような事象は日本のサウナや銭湯、健康ランドでもあり、なんどか見かけてます。
浴場で欲情して洗い場がハッテン場とならなければ私に害があるわけではないため別にどんな人が出入りしようと構いません。今回も「頻繁に出入りすると室温下がるんだよな...」っていう不満くらい。そこはセルフロウリュでガンガン室温をあげていきます。
ここのサウナは良いですね。
水風呂は17℃くらいでしょうか。ちゃんと冷やしてあります。個人的にはもっと殺人的に冷たい水がよいんですが、バンコクの気温で17℃を維持してるんだからすごいことです。まさかタイにいながらトトノウことができるとは思いませんでした。
しかし、どうしても時間が気になってしまいます。時間を気にせずにサウナや風呂に入ることが最高の贅沢なんです。でも一時間半後にはマッサージの予約をしています。実際、時間ギリギリとなってしまいました。出来ればもっと風呂にゆっくり浸りたかった。サウナに集中したければマッサージ無しの方がよいですね。
マッサージはタイ式マッサージ。予約の際にマッサージ師の性別を選べます。女性の利用者は安心できますね。男性利用者の場合は女性マッサージ師を選ぶんだと思いますが、私は男性マッサージ師を選択しました。
女性は指先が細いためツボに入るなんていいますが、マッサージは最終的にパワーが勝るんです。とくにタイ式マッサージは施術者の体重を使った施術があります。軽い女性よりも男性の方が負荷が多くなります。
このようなちゃんとした施設で受けるマッサージの場合、“特殊の服務”は考えられません。特別なヤツを受けられないのであれば、強めのマッサージができる男性を選びますよね。
マッサージは一時間。やっぱりタイのマッサージはいいですね。1000バーツと良い値段ですが日本式の風呂とサウナに入れてマッサージも受けられるんだからたまに行くのもありです。まだバンコクには滞在するのでもう一回くらい行くのもありですが、日本式ではなくタイ式のサウナ屋さんも市内にはあるようです。せっかくタイにいるのでそういうところも味わうべきですよね。果たしてタイの銭湯はどんな感じなんでしょうか。
サウナのあとはやっぱりガリガリ君でしょう。セブンイレブンで売っていたので購入しました。好きな味は梨ですが、ソーダとライチしかなかったためライチを購入。
なんか、一度溶けて再度固まったような食感。でも海外にいてもガリガリ君食べられるのはよいですね!