山林生活

サンバーのデッドニングと断熱処理をする

サンバーのデッドニングと断熱処理をする

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私が所有しているのはスバルのサンバーバンです。この車両を購入したのは山林生活を目指すため。資材の運搬に適しており維持費も軽自動車ということで普通車よりも安い。そんな理由でサンバーを購入したのですが、さすがは商用車。無駄がありません。

無駄がないというよりあまりにも省きすぎているため足りないものが多いです。恐らくすべてがオプションなのでしょう。シガーソケットもついていなく、スピーカーもない。グレードが一番下の車両を私は購入したようです。もちろん車両価格も安いのですが。

先日雨の日に乗った時、衝撃を受けました。

雨音がうるさすぎる。車の中で傘をさしているような感じです。一般的な車両は屋根(鉄板)があり、内壁?との間に消音材が入っているようです。しかし私の所有しているサンバーには何も入っていません。つまり鉄板に打ち付けられた雨の音がそのまま直に社内に響き渡るのです。バンのため屋根にあたる雨音のすべてが室内に響きます。

また、荷室も合わせると室内が広いです。建材を載せるのには重宝しますが、空間が広いということはエアコンが効かなくなります。後部座席にエアコンがついているわけもなく、フロント周りにあるエアコンで賄わなければなりません。鉄の塊というだけあって夏の日差しで車内は高温となります。サンバーのエンジンは椅子の下ではなく荷室のほうについていますが、その熱も車内を温めます。少しでも外の影響を受けないつくりが必要です。

そんなことからサンバーのカスタムをすることにしました。
山林にある小屋の修復も重要ですが、車両のカスタムも重要です。車が快適となれば車中泊ができるようになります。そうなれば小屋の修復も早く行えると考えたのです。

さて、サンバーのカスタムを始めます。
まずはデッドニングに関してです。デッドニングという言葉は最近知りました。最近というよりはサンバーを購入して雨音のうるささをどうにかしたいと思いネットで検索していたところそのワードを知ったのです。車はエンジンの振動、走行中の路面からくる振動、風による振動などがあります。その振動が鉄のボディを振るわせノイズが発生します。デッドニングは音響を良くするために利用する人が多いようです。スピーカーの周りに制振材を貼り周りの振動をなくしてノイズのない音を出すということをするそうです。私の車両にはスピーカーなんて上等なものはついていません。雨音を消したい、そして夏は涼しく、冬は暖かい快適な空間を作りたいだけなのです。

さて、その制振材に関してですが、ネットの情報を信じ「レアルシルト」というのをAmazonで購入しました。

ネット上では皆さま絶賛しております。効果があるかどうかは不明です。他の制振材よりも少し高いみたいです。プラシーボ効果的な要素もかなり多そうな気がします。建材に関しては何の知識も無いためネットの情報に騙されて、ではなく流されてみることにしました。

続いて断熱材です。断熱材に関しては小屋づくりをしている際にホームセンターでよく見ているためある程度分かっています。車の断熱材はニードルフェルトというねずみ色のフェルト生地のようなものを使っているケースがほとんどのようです。ニードルフェルトには断熱効果だけでなく防音効果もあります。私は住宅建材であるスタイロフォームを車の断熱材に使おうと思っていたのですがどうやら防音効果が無いようです。せっかく自分でやるんだからちょっと違った材料で一歩進化した車両を目指したいと思っていたのですがスタイロフォームでは一歩退化してしまうわけです。そんなわけで再度断熱効果があり防音効果のある材料を探しました。その結果、ロックウールというものを選びました。

グラスウールのようなものですが、それよりも少し高価。断熱効果と防音効果があるようで建材に多く用いられるようになったのだとか。アスベストは石綿、ロックウールは岩綿。アスベストが健康被害のため使えなくなり、その変わりがロックウールのようです。せっかくだからこの材料を使って防音、断熱作業を行うこととなりました。

天井を外すのは簡単です。留め具を取れば外れます。留め具に関してはマイナスドライバーで取れるみたいですが、今回は専用の工具を使いました。

車屋さんからの借りものです。やっぱりちゃんとした工具を使うとやりやすいです。恐らくマイナスドライバーでやっていたら留め具を壊していたことでしょう。

留め具を外して屋根を取ると案の定何も入っていません。日当たりで作業していたためめちゃくちゃ熱いです。ここのまずは制振材であるレアルシルトを貼り付けます。貼り付け方は全面に貼るのではなく細かく切ってから貼るようです。何やら貼り方によって効果が変わるのだとか。レアルシルトは振動を吸収する?ようなので振動する場所に貼るのがよいみたいです。

よくわからないので適当に貼っていきましょう。

続いてロックウールです。形成したものを購入したのですが、ちょっと触っただけでボロボロ壊れていきます。

スタイロフォームのようなものをイメージしていたのですが全然違いました。扱いづらい。しかも粉が肌につくとかゆくなる。使用上の注意に「長袖長ズボン着用」と書いてありました。こんなに面倒ならニードルフェルトにしておけばよかった。というより天井以外でロックウールを使うのはちょっと難しそうなので別の場所は違う素材でやろうかと思います。そんな文句を言いつつも何とか天井に制振材、防音材兼断熱材を入れました。天井を外す、材料を入れるまではスムーズだったのですが、天井を取り付けるのに手間取ってしまいました。空洞があいているからといって敷き詰めすぎると蓋が閉まらなくなるようです。恐らく取り付けが一番時間がかかったような感じです。断熱材をいれるとしても程々にしておくべきでしょう。

作業時間は四時間ほどでしょうか。上を向いての作業だったので疲れてしまい、その他の作業に移ることができませんでした。またロックウールは使えないと分かったため別の材料を用意しなければなりません。そのため今回は天井だけで終了です。次回はドアと壁の制振、防音、断熱作業、そして床面をやる形です。床にはやっぱりニードルフェルトですかね。ほとんどの車両にこの素材が使われている理由がわかりました。

あと、気になる材料がいくつかあります。
一つは日進産業という企業が出している「ガイナ」という塗料です。

この塗料は塗るだけで防音効果と断熱効果があるのだとか。車に色を塗るのは少し勇気がいりますが、効果があるのなら室内をこの塗料で固めても良いのかもしれません。一般の塗料よりかは高いようですが、効果がどの程度なのかわかりません。

もう一つも似たような塗布する制振材です。

タイヤハウスにスプレーするだけでなんと!タイヤから来るノイズが軽減されるのだとか。昔、バイク乗りたてのころ、この手の怪しいガジェットに手を出していました。なんちゃらホットワイヤーとかアーシングとか。なんちゃらエンジンオイルとか。タイヤに窒素入れてみたり。。。データ上では効果の違いがあるのかもしれません。しかしプロレーサーではない私にとってその効果はわかりませんでした。ただ「装着した」という理由から「早くなった気がする(早くなったとは言っていない)」と思いこんでいたのですが、実際効果は限定的だったのでしょう。この塗料も同じ感じなんじゃないかと疑ってしまいます。

サンバーバンの消音、断熱を目指す
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