【DA17V】シンサレートでフロントのマルチシェードを自作
車中泊をする際に重要となるのがプライバシーの確保。所詮は車のためガラス張りです。そのため目隠しをしなければなりません。
以前私はスバルのサンバーバンに乗っていました。その際に購入したマルチシェードはかなり使い勝手の良い商品でした。車種ごとの窓のサイズにあっているため、しっかりと目張りされ、プライベートな空間が作れていました。今回エブリイを購入したわけですが、再度同じ商品を買うのは値段的に厳しいです。そのためサンバーのマルチシェードを流用しているのですが、窓の大きさと合っていません。
なんとか無理くりつけているのですがサイズが合わない。サンバーで使っていたフロントガラス用のマルチシェードをリアガラスに。サイドも強引に取り付けています。フロントガラス用のマルチシェードをリアガラスにつけているということは、フロントガラスに取り付けるマルチシェードがありません。
ということでせっかくなので作ってみました。
材料はシンサレートを使います。マルチシェードやサンシェードだと銀色のマットのイメージが強いと思います。太陽光を跳ね返すのであれば黒よりも白や銀色の方がよいのでしょう。ただ私は太陽光を跳ね返すためではなく、プライベート空間が主なものです。また冬場の外気を遮断するのであればシンサレートのようなモコモコしたやつの方がよさそうな気がしたのでこちらを選びました。
シンサレートは天井や床、壁の断熱材として使用しています。加工はハサミだけあればできます。またグラスウールのようにチクチクすることもなく、建材が飛散することもありません。断熱効果も結構ある感じがしますので車内で利用するのはかなり便利なものだと思います。
天井にいれたシンサレートはフリーハンドで切って貼ってをしましたが、今回はマルチシェードに利用するため一応測ってから作成します。
シンサレートを二重にする。貼り合わせるのが面倒なのでホッチキスでとめます。貼り合わせたところが不格好なんでこちらはテープ的な何かで装飾をしようかと思います。
あとはどのように取り付けるかです。
このままでもなんとかなりそうですが、ちゃんと取り付けたいです。
一般的なマルチシェードは吸盤を使います。そのためそれにならって吸盤を使っていきます。吸盤に関してはサンバーで使っていたマルチシェードから流用します。問題は吸盤を取り付ける穴に関してです。吸盤を取り付ける穴は鉄の枠で囲われています。恐らく手芸用品店に行けば買えるのでしょう。
「鉄の輪っかみたいなのが欲しいのですが」
どうやらハトメと呼ぶ商品のようです。そういえばそんな名前を聞いたことがありましたが、忘れていました。鉄の輪っかみたいなやつで通じるということは私のように「鉄の輪っかみたいなのが欲しいのですが」って聞いてくる客も多いのでしょう。
ハトメの取り付けに関してはハサミとトンカチが必要となります。
まず取り付ける位置にハサミで穴をあけていきます。穴をあける工具があればなおよいですが、そんなものはありませんのでハサミでグリグリしながら穴を広げていきます。そしてハトメを穴に通してトンカチで叩いて取り付ける。
どのようになって取り付けられているのかは不明です。圧着しているんだと思いますが、よくわかりません。ただ比較的綺麗に取り付けられた感じです。ハトメの取り付けで一番の難所は取り付け位置をどうするかという点でしょうか。一度穴をあけてしまうと取り返しがつかなくなるわけですからね。しっかりと事前に取り付け位置を決めて、あとは勢いで穴をあけることとなるでしょう。
販売しているマルチシェードは一点だけ問題がありました。
それはフロントガラス用のマルチシェードです。フロントガラス用のマルチシェードは全8か所に吸盤がついています。吸盤をフロントガラスに吸着させることで取り付けられるのですが、吸盤はガラスや鉄板などの面じゃないと吸着しません。例えば紙や布に吸着しないんですよね。ここが問題なのです。
フロントガラスの左端、助手席側の端に定期点検のステッカーが貼ってあります。こちらのシールは貼り付け義務はあるため剥がしても問題ないようですが、貼ってあるのをわざわざ剥がす必要もありません。剥がす理由がマルチシェードを取り付けるためっていうのも変な話なんで、そのままにしていました。しかしこのステッカーのせいでマルチシェードが取り付けられないということになっていました。
そのため今回自作したのは定期検査シールの部分に吸盤がこないような位置にハトメを取り付けまして。これでこれまで綺麗に取り付けられず、最終的にガムテープを利用していたところを普通に吸盤で取り付けられるようにできました。
サンバーの時は運転席と後部座席の間にカーテンを取り付けていました。そのためフロントガラスにマルチシェードをするのは冬場だけでした。エブリイに関しては助手席を倒すことでフラットにできます。一応後部座席と運転席の間にカーテンは取り付けましたが、できるだけ広いスペースを確保するのであれば、カーテンは使わずにマルチシェードを使って室内を広くする形を取りたいです。そのためカーテンは寝るときに使い、それ以外はカーテンを開けて助手席を倒して室内を広くする形を選びました。
フロントガラスからくる冷気もこれで多少は弱まるのではないでしょうか。シンサレートだと素人でも簡単に加工できるので便利だと思います。今回は吸盤を使いましたが、吸盤無しでもシンサレートをガラスの所に置くだけで充分プライバシーを確保できるのではないでしょうか。
せっかくフロントガラスをやったんだから今度は荷室のマルチシェードづくりをしようかと思います。