【RJ03】99のYZF-R6は100%楽しめるバイクだった
先祖に敬意を表して購入したW650。しかし私には合いませんでした。
そもそも先祖の敬意を表するのであればW650ではなく、常に新しいものを取り入れていくことだったのです。もう過去の呪縛には囚われない。そのためW650は早々に卒業。
さて、何を購入すべきか。
そもそも大型免許を取得したのは小さなバイクで物足りないと感じていたから。
もっと早くを実現するために大型免許を取ったわけです。欲しいのはスピードとコーナリング。
大型免許も教習所で取りました。
中型免許の時は散々でしたが、中型免許を取り、頻繁に峠に通っていたおかげかスムーズに取ることができました。
運転技術がしっかりしていたため、教官からそっぽむかれ、教習が終わる13時間ほどの間、教習所の端っこの坂道で八の字をさせられていました。
それだけ運転技術がアップしたわけです。
散々奥多摩や伊豆などの峠を走っていたのである程度の技術が身についたのでしょう。ただ走ってただけなんですけどね。
一発試験という手法もありましたが、結構大変らしいです。そこはお金で解決。当時は教習所で大型免許を取ることを「お金で免許買いに行く」と言ってました。
でも、多少の技術向上はあったわけです。
それであれば少し早いバイクに乗ってもよいだろう。ということでバイク屋に相談しました。
しかし高性能のバイクはやっぱり値段がするんです。未だにエリミネーターの自動車ローンは残ったままです。
そのため手元にある現金とW650の下取りでどうにかこうにかしなければなりません。
そうなると中古のバイクを選ぶしかないということに。もともとであれば最新のものを手に入れるという気持ちでした。
しかしない袖は振れません。そのため手持ちのお金で買うこととなりました。
いつも通りバイク屋さんへ。
バイク屋店長「力が...力が欲しいか?」
W650では物足りない、というより私がそのバイクに乗れていない、だからバイクを買い換えたい。しかしお金がない。そんなことを察してくれた店長が提示してくれた車両が「YZF-R6」でした。
たまたま中古で入庫された「YZF-R6」があってそれを売りつけられたという感じでしたが。
でも、お金が無いため悩むこともありません。払える範囲の最大限がYZF-R6でした。たしか99年式だったと思います。
ホンダ→カワサキ→カワサキ→ヤマハ
若干足りないメーカーがありますが、こんな感じでヤマハのバイクに乗ることとなりました。
水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
最高出力は120ps(88kw)/13000rpm
R6の初代モデルです。W650は排気量が675cc。
それに比べるとR6は599㏄なので76㏄も減っていますが、こちらの方が高性能なんですよね。当然早いわけです。
W650は速く走るためのものではない。R6は速く走るためだけのもの。
しかし早いバイクを買ったとしても乗れる場所が限られてしまいます。そのためサーキットのライセンスを取ることとなりました。
関東で一番最寄りのサーキットといえば富士スピードウェイか筑波サーキット。たしか筑波サーキットの方が利用料が安かったからだと思いますが、こちらのライセンスを取りました。ライセンスの取得自体はお金を払って講習?をうけるだけで取れます。
つなぎもヘルメットも手に入れ、これで私も「レーサー」になったわけです。
YZF-R6は確かに早く、そして曲がります。カウルがついているため高速巡行も楽チンでした。これまで高速に乗れば風に耐え続けなければなりませんでした。短距離であれば問題ないのですが、長距離乗るとかなり体力を奪われていました。それが身体を少し伏せるだけで風圧が軽減されるわけです。
高速巡行も楽、峠も申し分ない。そしてサーキットでも走れる。私が求めていたバイクはこれだったのです。
1000㏄とかだともっと早いんだと思いますが、車重も重いわけです。私のような小さな体にはリッターバイクよりも600クラスのほうが扱いやすいのでしょう。
これまでどうにかこうにかして曲がっていたコーナーが、何の苦慮もなく曲がれるわけです。バイクの違いというのをここで大きく感じました。とはいえ素人みたいなもんなんで当然バイク性能の100%をフルに使うことはできません。それでもこれまで乗っていたバイクとは明らかに走行性能が優れており、私でもそれなりの走りが出来たわけです。これこそ、私が求めていたバイクでした。
しかし、一点問題があります。
記した通り峠やツーリング、サーキットには適したバイクです。しかし街乗りには全く適さないわけです。車重は軽いといっても車体は相応に大きいわけです。町中の渋滞とかスーパースポーツには適しません。
つまり、普段使いには適さない。
そもそも私は憧れてバイク免許を取ったという部分のほか、移動手段の確保のためというのが大きな部分でした。バイクは渋滞を気にせず、停め場所も気にしなくてよい、終電などの時間的な制約もなくなるという利点があったからこそバイクを所有したわけです。しかしYZF-R6では街乗りが不向き。しかもスーパースポーツは海外で人気のため盗難の危険性も高まるわけです。
足は速くなりました。しかしソレを履いて出かけられない。
だったらバイクを増やせばいいじゃない?
ということで街乗りバイクを購入。この続きはまた次回お話しいたします。