ここは長野のナナプラザか?御代田町のタイパブ街「牛乳風呂」
今年の7月、私はタイバンコクに旅行に行きました。やっぱり南国はいいですね。秋になり少しずつ寒くなってきて南国の暑い気候を恋しく感じてくる季節になりました。いつも旅行に行くのは11月~翌年3月の間。日本の寒い時期に暖かいところで過ごすのが一番の贅沢なんです。今年も同じように“外籠り”をしたいですが旅行をするのはお金がかかります。特に今は円安の状態。節約をしてもなかなか節制は続かないもので、結局出費は高くなっちゃうんです。海外に滞在していても稼げる仕事を模索中なのですが、それもなかなか見つからず。仕事が確立できないからにはそんな頻繁にはいけません。ただマイルがまだあるのでそれでまた東南アジアに行くつもりです。
またタイに行くのもいいですよね。食事も居心地もタイは日本人にあっている気がします。
そんな暖かいところに行きたい願望がありますが、現在は日本でも比較的寒い長野県にいます。
長野の北佐久郡御代田町ってところです。
隣り町は日本有数の高山リゾート地である軽井沢です。軽井沢は元々中山道の宿場町として栄え、明治以降は西洋に似た気候のため西洋人の避暑地として開拓されました。高度成長期からバブル崩壊までは別荘地として人気が出て、現在もその別荘地の威厳は残ったままとなっています。
軽井沢はこのように日本国内でも有名な名前ですが、御代田町はそこまで有名ではありません。かく言う私も今まで御代田町という町名を知らなかったし、「みよた」と読むことすらできませんでした。御代田町自身もそれを理解しているそうで、御代田町にあるお店の中には「西軽井沢」を名乗るところもあるようです。
西軽井沢って聞けば軽井沢の西側ってのが分かりますね。でもそこ、軽井沢じゃないんですよね。これがまかり通るのであれば、川崎市は南東京だし、世田谷に隣接する川崎市高津区は南世田谷、新丸子は南田園調布、川崎駅は六郷土手下になります。
まぁ御代田町と軽井沢は隣り合ってるし気候も似たような感じなんでしょう。移動手段は車移動なのでちょっとくらい離れたって大した距離ではないし、むしろ地価の高い軽井沢よりか御代田町のほうが安くて使い勝手が良いのでしょう。また御代田町にはそういったお遊びスポットもどうやらあるようなので、こっちの方が私には好都合です。
なぜ西軽井沢を名乗るんだい?御代田は軽井沢よりも素晴らしいところじゃないか!
ってわけでそのお遊びスポットがある場所に行きました。
こちらは通称牛乳風呂と呼ばれる場所です。
かつてはここに西軽旅館って宿泊施設があり、そちらでは牛乳風呂があったそうなんです。現在は旅館はなくなっていますが、地元の人はこの界隈を牛乳風呂と呼んでいるそうで、それで通じるんだとか。
雰囲気は至って普通の飲食店があるだけですが、どうやらこの奥にスナック街が形成されているそうです。
全然そんな雰囲気はないんですけどねぇ。こちらは蕎麦の実でしょうか。そういえば信州は蕎麦が有名ですね。長野に数日滞在するのでどこかでそばを食べたいですね。
急に現れる怪しい建物群。トタンでできた仮設住宅みたいな平屋がいくつかあります。すげー東南アジア感がします。
ファンファン、ルパン、みかづき、そしてサワディ。日本語で書かれているけどあきらかに日本じゃないし異国情緒溢れる雰囲気。
サワディという店名の通り、ここはタイパブやタイマッサージ店が集まる、リトルバンコクなんです。
この説明図には日本語すら書かれていません。
ここにタイパブなどが集まったのは20年以上前からのようです。2000年前後、その当時は横浜の黄金町のちょんの間にタイ人が増えだした頃でした。
黄金町の浄化作戦があったのは2003年。
御代田もその当時タイから出稼ぎに来る人たちが多かったのでしょう。黄金町は壊滅してしまいましたが御代田のスナックはその後も営業が続けられたようです。ちょんの間のような形式ではないため摘発されることもないのでしょう。御代田のタイパブはリスクマネジメントがちゃんとできていたようです。もしかしたら黄金町摘発後は御代田に移住したタイ人もいたのではないでしょうか。
摘発云々の話の通り、この界隈のタイパブは連れ出しができる系の店のようです。言葉の通じないタイ人だとしても心と体で通じ合うことができるんです。そんなわけなんでそういうのが好きな人は利用していたのでしょう。軽井沢の隣町の御代田。避暑のために軽井沢の別荘に来たとしても性欲が収まるわけではありません。そういった小金持ちを呼び込んでいたのかもしれません。
こちらは一見すると普通のスナックの看板のようですがタイなんでしょうね。
タイ語が結構書かれてあるんですが何書いてあるか不明。もしかしたらここは日本人相手ではなく現地に住むタイ人相手の店の可能性もあります。
リトルタイランドだとタイ料理店がありそうですがこちらにはそういった店はありません。あるのはいかがわしいだろうタイパブと、いかがわしいかもしれないタイバー、そしていかがわしい可能性のあるマッサージ店。日中はマッサージ店くらいしか営業していません。ただこちらのマッサージ店はリスクマネジメント的に考えるのであれば健全店の可能性があります。しかしタイ国内の街場のマッサージ店はいかがわしい率は高いので、やはりいかがわしいのかもしれませんね。
長野県東御市にタンマガーイ寺院というタイのお寺があるようです。
成田にも似たような寺院がありましたが、タイ人が利用するんでしょうね。
そもそも長野県はタイ人の人口割合は茨城に次いで二番目なんだそうです。全然南国の雰囲気はないですが、タイの人にとってはコミュニティができて過ごしやすい場所のようですね。若干一般的なタイ人とは違う理由で滞在しているっぽい人が多そうな地域ですが。
タイに行かなくたってタイを満喫できる!まさにここは長野県にあるナナプラザ。
明らかに雰囲気がヤバそうだし、この路地に入ったらゼッタイそれを利用するだろうと周りからは思われそうです。でもタイがここにはあるんです。長野からタイに行くためには羽田や成田に行く必要がありますが、ここであれば車でいけるんです。ぜひ御代田または隣町の“東御代田”にお越しの際はリトルタイランド牛乳風呂に行ってみてはいかがでしょうか。