ラゾーナ川崎近くにある昔ながらの銭湯、幸区「富士見湯」
河原町団地より栄通りを南下し川崎駅方面に向かいます。
現在昼過ぎで銭湯が開くまでまだ時間があります。そのため昼食を済ませてから銭湯に行こうと思います。
この通りは温泉通り商店街というところ。南河原の交差点からラゾーナに続く道が温泉通りなんだそう。
温泉通りという名称ですが温泉施設はありません。
ここには以前「川崎温泉」というところがあったんだそう。福井から川崎に来た安岡長左衛門という方が昭和22年に幸区のこの場所にて「大黒湯」を創業。昭和32年に温泉を掘削。以降川崎温泉という名称で親しまれたんだとか。湯質は茶褐色のナトリウム冷泉で加温してあったそうです。一時は繁盛していたそうですが平成5年に廃業したそうです。平成5年だとバブル崩壊のころでしょうか。
南町にある「政之湯」の温泉も川崎温泉と名乗っていました。あちらも茶褐色のナトリウム温泉でしたね。川崎では150mくらい掘れば温泉が出るっぽいですね。
川崎温泉跡地にはマンションが建っていますが、ここは入浴施設だったと彷彿させるような名称です。彷彿とさせるだけでこちらには入浴施設は無いようです。
こちらは「女躰大神」という神社。女の身体という名前がいかがわしい感じがしますが、この地域の守り神です。
多摩川は昔から洪水が多く、度重なる被害を受けてきました、その被害をなくすため、一人の女性が立ち上がったそうです。その女性は身を投げ、多摩川の氾濫を沈めたそうです。要は人柱となったってことです。
線路の反対側には堀之内と南町があります。そのような環境下にある「女躰大神」。その手のご利益があるかと思い手を合わせましたが、女躰大神は女性の悩みを取り除き、願いを叶えるご利益があるんだそう。
本日はこちらの蕎麦屋に行こうと思います。昼時に目の前を通るといつも行列ができているお店です。
銭湯に蕎麦って組み合わせは粋じゃないでしょうか。これに日本酒があると最高なんですが、自粛のためアルコール提供は無しでした。
ランチセットを注文。せいろと卵かけごはんです。
鰹節にネギ、ゴマを入れて食べる卵かけごはん。この黄身の醤油漬けがおいしいです。
食事も済ませて銭湯が開く少し前となりましたのでこれより風呂に入ろうと思います。
本日は「富士見湯」というところ。まだオープンまで時間がありますのでコインランドリーで開くのを待ちます。
今日は良い天気です。銭湯の煙突が高いです。天気の良い日中に風呂に入るってのは気分がよいもんです。
オープン数分前にワラワラと人が集まってきます。男性客が二人、女性客が四人。そこまで混んでいないようです。
富士見湯にはサウナがありません。昔ながらの番頭がある銭湯スタイル。昭和の雰囲気のある銭湯もどんどんなくなっていってしまうのでしょう。この雰囲気は後世にも伝えてほしい。どうにか頑張って続けてほしいです。
築70年以上、昭和の雰囲気があるということで建物は古いですが清潔感があります。
こちらでは無料でタオル貸し出しをしており、石鹸も売っているので手ぶら入浴もできます。川崎駅からそこまで離れていないため、駅に寄ったついでに風呂に入ることも可能です。
多摩川からもさほど離れていません。多摩区宿河原にある銭湯も多摩川のそばでした。ランニングをする人が銭湯を利用することもあるようで、手ぶらで入浴できるようにしているみたいですね。
湯舟は白湯と薬湯、電気風呂があります。薬湯はピンク色でしたが成分は不明。湯温は40℃くらい。白湯は42℃くらいです。電気風呂は電極が対面ではなく90度に取り付けられてあります。はじめての形状の電気風呂のため困惑。
サウナ無しなので長居は無用。体を洗って温め、すぐに出てきました。アミューズメント要素はゼロですが、昔ながらの銭湯の感じが味わえるのはよいですね。
こちらは川崎市限定の「戦う銭湯サイダー」というご当地サイダー。いつもであればフルーツ牛乳を飲みますが、このサイダーは銭湯でしか飲めないのでせっかくだから飲んでみました。塩レモン味でレモンスカッシュっぽい味です。
製造は川崎飲料というところ。地産地消ができていますね。
のども潤したし身体もきれいさっぱりとなりました。ホテルに戻ろうと思います。
先程まで晴れていたのに雨が降っています。天気予報は不安定となっていました。あれだけ青空が広がっていたので大丈夫だと思い傘は持ってきていませんでした。入浴時間は30分程度なのでそこまで時間は経ってないのですが、急にこんな悪天候に。
結構強い降りです。番頭さんから「返すのいつでもいいから傘持っていっていいよ」と言われたのですが、返すのは大分先になってしまいます。そのため傘は借りませんでした。川崎駅前まで行っちゃえばラゾーナ、駅構内、地下街を経由してホテルに戻れるのでそこまで濡れません。
濡れないと思ったんですが、結構降ってるし数分でびしょ濡れに。結局ホテルに戻ってシャワーを浴びました。
天気が悪い日の風呂は嫌ですね。