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台湾にあるフィリピン「台北リトルマニラ」でピンパブを探せ!

台湾にあるフィリピン「台北リトルマニラ」でピンパブを探せ!

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本日は台北の中山区に来ております。中山区は台北のオフィス街で観光客の多いエリア。今いるのは中山北路三段ってところで中心から少しズレた場所です。

こちらは晴光市場です。台湾の屋台って飲食店が主ですがこちらの屋台は日用雑貨や衣料品を扱う店があります。ほかの屋台と違う理由は少し特殊な地域だったからのようです。

日本統治時代は日本人の食の台所として栄えた市場でしたが戦後に朝鮮戦争が勃発するとアメリカ軍人や顧問団が駐留。それにより近隣にはバーやクラブができ、輸入品などを扱う店も増えました。
当時の台湾は自由に海外に渡航できる状態ではありませんでした。舶来品を手にすることが難しい環境だったため外国製品が売られているこの場所は台湾人にとっても人気の場所でした。このようにしてこの界隈は異国文化の発信地として発展しました。
1979年の米中国交樹立により台湾とアメリカは断交。米華相互防衛条約が失効し台北にいたアメリカの軍事顧問団らは撤退しましたが、その後もこの街は外国製品を扱う街として継続し続けます。
台湾の海外渡航は米華断交と同じ年に自由化されましたがその当時はまだ戒厳令が敷かれており、実際は自由に海外に行けるわけではありませんでした。そのためアメリカが撤退して以降も異国文化が残る街でした。

状況が変わるのは戒厳令が解除された1987年以降。1989年には渡航制限が解除され自由に海外に行けるようになりました。誰でも分け隔てなく海外に行けるようになったためこの街の需要はなくなり客は減少。さらには1997年に晴光市場で死者4名、50軒以上の店が焼失する大規模な火災が発生しました。このようにして街は一時衰退しました。

晴光市場のそば、中山北路三段と農安街の交差点に金萬萬名店城ってショッピングモールがあります。1960年代に建てられた商業ビルでこちらも元々はブティックや輸入雑貨を扱う小売店が入居するショッピングモールでした。
ここのモールも同じように海外渡航自由化以降は客が減り、さらには火災の影響で入居する店舗が減少。一時はゴーストタウンのようになっていたようです。借り手がいない状態だったビルですがそこに現れたのがフィリピン人でした。どうやらこの付近はリトルマニラと呼ばれる場所でフィリピン人コミュニティがあるそうです。

リトルマニラと聞いてどんなイメージがあるでしょうか?やっぱり、ピーナですよね。リトルマニラにはフィリピンパブがあってそこで働くフィリピーナがいる。都内にも竹ノ塚にフィリピン人が集まるエリアがあります。そこにはフィリピン料理やフィリピン雑貨を扱う店がありますが、街を形成する要素の多くがフィリピンパブでした。私がまだ20代前半の頃、外国人と触れ合うとしたらフィリピンパブかチャイナエステくらいでした。リトルマニラにはピンパブのイメージがあるんです。ってことは台湾にいながらフィリピンパブが味わえるんですね!そりゃ行くしかないでしょ!

でも台湾のリトルマニラは少し違うようです。

台湾はアジアの中でもジェンダー平等に関し進んでいる国で146カ国中で日本が116位に対し台湾は35位でアジアトップ。台湾は女性の管理者も多く労働に対し男女格差があまりないようで共働きの家庭も多いのでしょう。収入が多い家庭では家政婦を雇う人もいるんだとか。

高齢化社会だからできた台北駅近くの小さなインドネシア
高齢化社会だからできた台北駅近くの小さなインドネシア

本日は台北駅にいます。 台北駅は新幹線、台湾鉄道、MRTが乗り入れる台湾最大の駅です。日本でいう東京駅

台湾にはインドネシア人のコミュニティが台北駅そばにあります。インドネシア人が多く台湾にいる理由は外国人労働者として住んでいるから。そしてその仕事の多くが介護や家政婦などの仕事でした。これらの仕事はインドネシア人だけでなくフィリピン人もやっているようです。つまりここにリトルマニラができたのはリトルジャカルタと同じように出稼ぎで台湾に来た人のコミュニティってことです。

金萬萬名店城の中です。ここは台湾なので漢字圏ですが店の名前には漢字が一切使われていません。

異国情緒たっぷり(ここ異国だけど)。ほぼほぼ台湾のチョンキンマンションみたいなところでしょうか。多くが衣料品店ですが料理屋もあります。雰囲気は東南アジア感が強めです。

ショッピングモールに隣接してスーパーマーケットもあります。フィリピン食材だけでなくベトナムやタイの食材、またハラル認証を受けた食材も扱っていました。フィリピン人街っていうより外国人街みたいですね。

タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナム。現在一番多い外国人労働者はベトナムですが次いでフィリピン、インドネシアと続きます。まさにここは四大外国人労働者の街なのでしょう。

セブアナ・ルリエって店があります。こちらはフィリピン最大の送金会社です。外国人街だからこういった店舗があるんでしょうね。

一本裏手の通りにはフィリピン料理を出す食堂があります。ピニョイって書いてあるのでフィリピン料理ってわかりますね。台湾とフィリピンはそこまで離れていませんがフィリピンはスペインの影響を受けているため食文化が違います。母国の味が食べたくなった時にここに来るのでしょう。

こちらはマニラにもあったチェーン店です。遠い海外でもこのようにしてフィリピン料理が食べられるんです。
でも日中なのにどこも店がやっていません。これに関してはインドネシア人街と同じで、平日の日中はみんな働いているから客が来ないのでしょうね。多くの家政婦が住み込みで働いており平日は24時間働き詰めです。外食や買い物をするにしても週末だけになるんだとか。そのため店も週末しか開けないようです。さっきのショッピングモールも閑散としていたのはそれが理由なのでしょう。

こちらは聖クリストファー教会です。フィリピン人の9割がキリスト教のため教会が必要なのでしょう。ここに教会ができたのはアメリカ人が駐留した1957年に建てられました。

聖クリストファーは三世紀ころの殉教者。旅人の守護の聖人と呼ばれているんだそう。カトリック教会でもご利益みたいなのがあるんですね。旅行や旅人にご利益がある。だったらこのあとP牙狼月虹ノ旅人を打ちに行きます。

アジア最大のキリスト教国で信心深い人が多いフィリピン。週末になると多くのフィリピン人がここに集まります。平日はこのように静かです。

フィリピンはインドネシアに並ぶ移民労働者輸出国。国内総生産の約10%が在外フィリピン人からの送金なんだとか。慣れない文化で過酷な労働を強いられていても自国で働くよりも収入がよいのでしょう。そのためフィリピン人が台湾には多くいるのです。

でも台湾にピンパブはない!

そう。ここにはピンパブがないんです。そりゃそうです。日本のフィリピンパブは日本人のおっさん向けの店。台湾にあるわけがないです。もちろんフィリピン人男性だってパブに行きます。でもフィリピン人が行くパブはフィリピンパブではなく、ただのパブですからね。おそらくフィリピン人がいるパブは台湾にも存在しているのでしょう。でも見つけることはできませんでした。やっぱりフィリピンといえば竹ノ塚に限ります。

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