山林生活

ロシア産ウォッカ「ペルツォフカ」でブラッディ・プーチンを。

ロシア産ウォッカ「ペルツォフカ」でブラッディ・プーチンを。

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先日、ラトビア産のウォッカ、ストリチナヤを買いました。
私は以前からストリチナヤが好きで、バーへ飲みに行く際にウォッカを頼むようであればストリチナヤを銘柄指定します。でもウォッカを呑むタイミングはかなり夜が更けたころ。そのころはもうスミノフだろうがストリチナヤだろうが味の違いなんて分からない。なんだったら宝焼酎を出されてもストリチナヤと勘違いして飲むのでしょう。

ロシアだけどロシアじゃない。ラトビア産ウォッカ「ストリチナヤ」
ロシアだけどロシアじゃない。ラトビア産ウォッカ「ストリチナヤ」

ウクライナとロシアの戦闘は未だ終わらず。仮に終わったとしても問題が解決するわけではありません。個人的にはウラジオ

でも私はこのウォッカが好きなんです。美味しいウォッカといえばフランスのシロックやグレイグースがありますが値段が三倍くらい違います。やはり安くてうまいってのは正義なんです。

このように一番好きなウォッカはストリチナヤですが、フレーバードウォッカも含めた場合はちょっと変わります。

ウォッカなんてアルコール消毒液と同じようなもん。
たしかにウォッカは蒸留回数を多くし、穀物臭さを取り除いています。高級なウォッカは純度の高いアルコールなんです。クセがないのが魅力の一つですが、クセが無いのは物足りないです。やはりちょっとクセの強いお酒のほうが私は好きなのでしょう。そのためフレーバードウォッカを含めるとズブロッカが一番好きなウォッカとなります。

【サクラモチ】ポーランドのフレーバーウォッカ、ズブロッカで晩酌
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前回山林に滞在した時はジンとカンパリを買っていって現地でカクテルを作りました。山の中で作るカクテル、まさにアウト

値段も手ごろで味にパンチがある。なんとなく日本人が好きそうな桜餅風味。

ウォッカはクセがなくクリアな味なので、香りづけをしたり味付けをしたフレーバーウォッカは結構人気のようです。ちなみにストリチナヤにもフレーバータイプのものがあるようです。日本でいう梅酒とかハブ酒とかそういった類の酒みたいなもんでしょうか。

そして先日、酒屋でフレーバードウォッカを手に取ってしまいました。

それがこちらのペルツォフカです。見た目の通りウォッカの唐辛子漬けです。ウォッカは寒い地域で作られた蒸留酒。現地の人はお酒で暖をとる人もいるみたいで、唐辛子を入れればさらに血行が良くなるってことなのでしょう。大分ぶっ飛んだ考えですが、実際に身体は温まるため、風邪薬として使用する人もいるんだとか。

なぜこのウォッカを買ったのかというと、こちらのペルツォフカ、ロシア産なんです。

現在はロシア産のウォッカは輸入禁止となっているため戦争が始まる前に輸入された製品なのでしょう。ロットナンバーだと思いますが製造されたのが2019年のものでしょうか。日本だと酒屋で見かけますが、アメリカとかは不買運動が盛んとなりロシア製の商品は棚に並んでなさそうですね。

このウォッカを作っているのはロシアの国営企業です。そのため買うのを少しためらいますが、すでに小売店に並んでいるため私が買おうが買わなかろうが関係ないでしょう。そもそも現在は輸入がストップしています。そしてロシア産のペルツォフカは今後二度と手に入らない可能性があるわけです。ロシアとウクライナの戦争がどうなるかわかりませんが、仮にロシアが勝利したとしても世界からつまはじきにされ、ロシア産の製品は出回らなくなるのでしょう。またロシアが負けた場合、ロシア連邦そのものが消えてなくなるかもしれないのです。ペルツォフカのレシピが残っていたとしてもロシア連邦産のものはなくなっちゃうのです。希少な酒になるかもしれないため二本購入しました。

ペルツォフカを最後に飲んだのは2005年ころでしょうか。
その当時ペルツォフカは製造元とロシア政府とで揉めて製造が中止となってました。その時も「もう飲めなくなる」っていう触れ込みからついつい手にしてしまいました。

ストリチナヤと同様にソ連からロシアに変わるときに商標権が放棄されたためロシア以外でもペルツォフカがつくられていました。でも味が全く違うんです。
ウクライナのネミロフ社が出しているペルツォフカもありましたがハチミツが入ってて甘いんです。ウクライナを応援するならばウクライナ産のペルツォフカを買うべきなんでしょうが、私の求めているのは辛くて刺激のあるロシア産だったのです。ロシア産のは2003年に終売となりましたが2012年に復活していたようです。

そんなわけでペルツォフカを飲みます。色は唐辛子を入れてあるから茶色になっているわけではなくカラメル色素で色付けされています。糖分がないため味はしっかりと唐辛子がきいています。日本の酒で近いのが沖縄のコーレーグスでしょうか。コーレーグスは調味料ですが味わい的にはかなり近く、辛みを抑えたのがペルツォフカって感じ。

コーレーグスをレッドアイに追加すると辛みが増して美味しいのでペルツォフカもトマト系のカクテルに合わせるとよいのでしょう。

こちらはブラッディ・マリーです。
イングランド女王メアリー1世がプロテスタントを迫害し処刑したことから「血まみれメアリー」と呼ばれ、トマトジュースを血にみたててその名がついたカクテルです。
今回はロシア産のウォッカを使ってるので、さしずめこちらは「ブラッディ・プーチン」といったところでしょうか。
グラスは先日色々と騒がれていたスノーピークのチタンマグで。

ブラッディ・マリーはウォッカのトマトジュース割り。ペルツォフカにすると少し辛みが強くなります。でもこれ、タバスコで代用できますね。そもそもブラッディ・マリーにはコショウやタバスコをいれて味を調えるため別にペルツォフカである必要はないです。

ペルツォフカの一番の飲み方はストレートなんでしょう。

ロシアがなくなる可能性があるためペルツォフカを買いましたが、おそらくウォッカに唐辛子とコショウの粒を漬け込めば自作できそうです。一本飲みきりましたが残りの一本は将来値上がりするかもしれないので取っときます。

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