【甲府】昔あった「穴切遊郭」と現在の遊郭「春日通り」
今年の夏は新型コロナウイルス感染者が多く、自粛の夏となっていましたがピークは過ぎてだいぶ落ち着きました。ビザの緩和、規制解除となり訪日外国人も増えています。そして観光業の支援のための施策、全国旅行支援も開始されました。しかし開始された途端予算をオーバーし、関東近県は開始二日後には終了となっていました。関東近県で残っているのは山梨と長野です(その当時)。
ってわけなのでこれより山梨と長野に出かけます。
山梨と長野は隣県です。神奈川の足柄から北上して山梨へ。その後長野に抜ければよいでしょう。

とりあえず行った先は山梨県甲府市。
甲府は比較的来ています。先日も石和温泉に泊まりました。甲府から石和までは車だとそこまで遠くありません。石和温泉であれば温泉に入れますが、今回は甲府駅界隈を散策したいのでこちらを選びました。
今回は甲府市内で宿泊。翌日は長野に向かいます。
甲府市は武田信玄がここに移り住んでから500年経つそうです。それだけ歴史のある街です。
以前も裏春日と呼ばれるディープスポットに立ち寄りましたが、今回も“歴史ある街並み”を見てまわります。

手始めに遊郭のあった場所を見てまわります。
山梨の遊郭は政府の政策や火災により移転を繰り返し、最終的には中心地から少し離れた場所に設置されました。現在の地名は甲府市宝。なんとなくお宝がありそうな名前です。
ここに遊郭ができたのは明治40年。空襲で全焼するものの売春防止法が施行されるまでの50年間、穴切遊郭として存続したそうです。

こちらは遊郭跡の近くにある穴切大神社です。

境内には神社がいくつかあります。いわゆるショッピングモール的なところでしょうか。

縁結びのご利益があり、さらに縁切りのご利益もあるユニバーサルデザインの社のようです。
遊郭のそばにある「穴切」の由来は“あの穴”を想像してしまいますが、どうやら“その穴”は関係ないそうで、由来は甲府盆地の成り立ちからのようです。
甲府盆地は元々山に囲まれた大きな湖だったそうですが、神様が山に穴をあけ、水を抜き田畑にしたそうです。その神様を祀っているのがこの神社なんだとか。
同じ「穴」がつく神社で穴守稲荷がありますが、羽田にある穴守稲荷は堤防に穴が開き、田畑に海水が侵入しそうになったためお稲荷さんを祀ったのが始まりなのでなんとなく似てますね。ちなみに穴守稲荷は穴を守るつながりで性病予防のご利益があるんだとか。もしかしたら穴切大社も遊郭があった当時、遊女がお参りに来ていたかもしれませんね。

こちらが穴切遊郭のあった場所です。

遊郭になる前は田畑だったそうです。地図を見ると出入り口が一カ所しかないちょっと不思議なつくりになってます。

遊郭だったであろう「大門」という地名。
現在は住宅街となっていて当時の名残りはありません。

私が好きなのはこっちの現代の遊郭的な場所でした。山梨で一番の繁華街「春日あべにゅう」です。
以前もこの付近は散策しましたが、今回も散歩します。

渋谷の109を意識しているのでしょうか。
春日あべにゅうの真ん中付近にある「KOFU101」です。
101の文字の傾斜具合とか似ていますが渋谷のソレと一緒にしないでほしい。
101の由来とかわかりませんが、甲府には500年の歴史があるんです。

ホストにキャバクラ、フィリピンパブ、ゲイバー。一通りのジャンルの飲み屋が揃っています。安全・安心の街ではなさそうな雰囲気。

大通りよりも脇道のほうが怪しいんですよね。

裏通りはさらに怪しさが増します。こちらは裏春日と呼ばれている場所でスナックや特殊浴場があります。
甲府500年の歴史の集大成がここにはあります。

猫です。この界隈は猫が多くいます。おそらく地域猫です。
地域の人がちゃんと飼っているようで人慣れしています。30分くらいずっとネコと遊んでしまいました。

本日は甲府に宿泊します。全国旅行支援で泊まる場合8000円のホテルで3200円引き、そして3000円のクーポン付なので実質1800円で泊まれます。この割引を経験してしまうと割引終了後のホテルが高く感じてしまいますね。

今日は泊まるため夜も散歩します。kofu101前、人っ子一人いません。

そもそも街に人が少ないです。

しかも営業している店も少ない。なんでこんなに人がいないんだろって思ったら、今日は休日でした。全国旅行支援といっても地元民の歓楽街。休日の夜は歓楽街も休むのでしょう。

ちょっと怪しい雰囲気のある地下街。

ちょっと気になる店があります。これは行くべきですよね。

おそらくすでに店はなくなっている様子。
地下街の予想をはるかに上回る雰囲気。バイオハザードとかでよく見る通路。

地方の飲み屋街によくある姿です。一時期は人の往来もあったのでしょうが年々減少。とくに最近の若い人たちはお酒を飲む習慣がないため年寄りが死んでいけば客は減るばかり。さらには今回のコロナで飲み屋のプライオリティはかなり低くなりました。感染症が落ち着いたとしても以前と同じように客足が戻ることはなさそうです。そうなると店を閉めるしかありません。以前であれば居抜き店舗に新たな店が入居したのでしょうが、それすらなくなり、潰れた店の看板がそのまま放置されているようです。そもそもSM系の居抜き店舗だと新たな出店は難しいのでしょう。

特殊浴場のある通りはネオンでにぎやかです。どうやら山梨はノーマルの人が多いようです。

本当であればこちらの店で食事をしたかったんですが、この界隈で営業している店は少ないようなので本日はコンビニで済ませるしかなさそうです。

看板ネコがいます。こちらは「ファッション」と書かれてある通り特殊浴場ではありません。
どうやら県内で唯一の店舗型ヘルスのようです。

こいつも人懐っこい性格をしています。
春日あべにゅうの周りを歩いてみましたが休日だとお店がやってないから静かですね。平日や金曜日はもっとにぎやかなのでしょう。甲府は東京から100km程度。そこまで遠くないのでまた遊びに来てもよいですね。


山梨県庁のバイオハザード感が凄い!









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