山林生活

【平塚歓楽街散歩】消えた平塚遊郭、増えた怪しいサロン

【平塚歓楽街散歩】消えた平塚遊郭、増えた怪しいサロン

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本日は平塚に来ています。

平塚駅は国道一号線の近くですが、東京から西へ向かう際は東名高速を使うし箱根に行くにも小田原厚木道路を使用します。横浜から行く場合も国道134号線を利用するため駅目の前を通る機会は少ないです。

【藤沢宿→小田原宿】シェアサイクル変更【東海道】
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本日は朝五時半に起きました。日中は暑いので日が高くなる前に前に進もうという魂胆です。でも朝食がついているので朝ご

私が平塚に最後に訪れたのは2020年です。東海道を日本橋から京都三条大橋まで自転車と徒歩(最終的に電車とバスとレンタカーを使用)で行った際に立ち寄りました。ただ実際は立ち寄ったのではなくちょっと立ち止まって写真を撮っただけでした。あの時は藤沢宿で宿泊し、通ったのは朝8時でしたからね。その日のうちに箱根の関所まで行きたかったんでスルーしてしまいました。

平塚は東海道の宿場町でした。宿場町があったのは駅の北口側、東京から旧東海道を西に向かい、繁華街を抜けた先にありました。

オーケーストア平塚店のあたりから西側、国道一号線と交わる古花水橋交差点までの1.1kmの間に旅籠や飲食店などがあったそうです。一つ手前の藤沢宿より小さかったようですが、それなりの規模だったそうです。そして大正の頃には遊郭が出来たそうです。

大鳥公園の隅にある大鷲神社です。この付近に平塚遊郭があったんだとか。遊郭は戦後米軍の慰安所となりその後は赤線街となりましたが1953年に廃止されました。現在は遊郭の様子はなく、その名残があるのは大鷲神社くらいでしょうか。

港崎遊郭から永真遊郭まで。幕末からの横浜遊郭の変貌
港崎遊郭から永真遊郭まで。幕末からの横浜遊郭の変貌

今日は横浜の関内にいます。 関内という地名、これまで由来とか気にしていませんでしたが、漢字のとおり「関

たしか横浜にあった遊廓のそばにも大鷲神社がありました。また吉原にも鷲神社が近くにあります。

大鷲神社は今年12月に移転するそうで、見納めです。

平塚も関東大震災の被害が結構あったようでこちらには震災遭難者の墓が建てられています。

中郡平塚町八幡大門「平田平五郎」の文字が読めます。大正の頃の地図に平田百貨店の文字が八幡大門通のところに見れます。おそらくその方が寄贈したのでしょう。昭和3年ならばここに遊郭があったころですね。

今は普通の住宅街になりました。そもそも中心地から少しずれているんです。今の歓楽街があるのは駅前でしょうか。

こちらは平塚駅最寄りにある歓楽街「しんしく横丁」です。平塚はもともと宿場町ではなく、後からくわえられた加宿でした。そのため八幡新宿(やわたしんしゅく)や平塚新宿と呼ばれておりその名前は戦後まで続いたそうです。このしんしく横丁の「しんしく」は「新宿(しんしゅく)」が由来なんだとか。

昭和レトロなアーチが雰囲気よいですね。なんかタイムスリップした感じ。

居酒屋にフィリピン、チャイナ。地方の飲み屋街です。

こちらの通りもキャバクラやクラブがあります。一通りの飲み屋が揃っている感じ。

でも平塚の歓楽街、ちょっと様子がおかしいんです。

おそらくサロン的な店。

ここにも。

そしてここにも。

昭和へのタイムスリップ感が強い!

ある程度の規模の歓楽街であれば性風俗店があるのは当然。もちろんサロン的な店も存在します。しかし平塚はそれに特化してるんです。

法的には普通の飲食店なんです。客のほっぺについたご飯粒を食べるのと一緒。ご飯粒がついたのが頬っぺたではなく下半身だったってだけです。ただこの手のサロン的な店は摘発に遭うのが世の常。昭和の後期から平成の中頃まではどの街に存在したピンサロは年々減少。今では日本昭和遺産(店舗型)として残さなければならないほど減っています。そんな希少価値の高いサロン的な店が平塚には12店舗ほどあるようです。公然とこれらの店舗が当然のように存在できるのは根回しがちゃんとされているか腐敗しているのでしょうね。

本日は平塚で夕飯を食べます。ちょっと気になる店を見つけました。大分看板に年季が入っています。大衆焼肉と書かれた文字。その下にジンギスカン。

ジンギスカン450円にホルモン300円。雰囲気が良いです。こちらの店舗が気になったのには理由があります。

闇市といえばホルモン。焼肉大衆で野毛を食らう
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昨日まで寿町内にある簡易宿泊所に泊っておりましたがまだ長期宿泊には慣れず、普通のホテルに引っ越しました。現在は桜

以前横浜の野毛に行った際、「焼肉大衆」という店に行きました。値段設定も雰囲気も似てるんです。そして店名もほぼ同じ。恐らく系列店なのでしょう。野毛の店は美味しかったのでこちらも間違いないでしょう。

オープン直後なのに半分くらい席が埋まっています。ロースター焼肉、わくわくします。
とりあえずビールとジンギスカン、ホルモンを注文します。

ホルモンもジンギスカンもじっくり焼くのが私の好み。

ウェルダンなんてレベルではなく、炭になる手前くらいがちょうどよいんです。このしっかりと焼くってのがホルモンのおいしさを引き出す秘訣です。

ホルモンをロースターの上に乗せて動かす。焼けたものを食べてビールを飲む。
ホルモンをロースターの上に乗せて動かす。焼けたものを食べてビールを飲む。
それを繰りかえすだけ。

タン、ハツ、レバー、コブクロ。ハラミもありますがこれらは恐らくブタでしょう。ハラミとかよさそうですが...。

「すいません。ホルモンください」

レバーやハツって選択肢もありましたが、おそらくビールに一番合うのはホルモンでしょう。いつものように貧乏飲みになってしまいました。

店員さんに野毛の店のことを聞いてみました。どうやら野毛の店はここの系列店ではないんだそう。同店の系列店は平塚に二軒と伊勢原にあるんだとか。ただ野毛にあるお店はオーナーの兄弟がやっているそうです。

つまりリアル姉妹店だったそうです。

ご飯食べたんでシメを食べましょう。せっかく平塚にいるんです。やはり平塚のご当地飯を食べるべきじゃないでしょうか!

ってわけでこちらのお店に行きました。老郷本店って店。平塚ではラオシャンってのが名物なんだとか。
同店のメニューはラオシャンと餃子のみ。ラーメン二郎スタイルになっています。

こちらがラオシャンです。いわゆるタンメンらしいのですが、想像するソレとは少し様子が違います。
麺はソーメンくらいの細さ。コシはそこまでなくマジでソーメンっぽい感じ。具材はワカメ、メンマ、それと玉ねぎです。スープは酸味の効いた優しい味。中華料理屋でチャーハンの付け合わせで出てくるスープに近い味。チープな味なんですが、優しさがあります。飲んだ後に食べるのに適しています。

ラー油を入れることで少しパンチが出ます。老郷本店ができたのは昭和32年。まだ平塚に赤線街が存在したころですね。ここの創業者が満州に出兵していて、そこで得た知識をもとに作ったのがはじまりなんだとか。

盛岡飲み屋街散策。白龍のじゃじゃ麺を食べる
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日が暮れたので夜の散歩に出たいと思います。 盛岡駅前は栄えていますが、中心地はここより少し

なんとなく盛岡のジャジャ麺に出自が似ています。

ラオシャンを出してる店は市内に三店舗ほどあるようですが、元祖はこちらの店なのでしょう。うすめの出汁でガッツリ系ではなくなんとなくかけそばに近い感じ。でもそれくらいがちょうどよいんです。奇を衒ったラーメンよりもスタンダードな方が最終的にはよいのでしょう。こういったラーメン屋が近くにあると重宝しますね。

こちらの店は奇を衒ったサロン的な店。システムがだいぶ新しいです。ちょっと飲み足りないのでガールズバーにでも行きましょうかね。

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