長期旅行の衣類の洗濯。乾かない問題。
旅行の荷物は出来る限りミニマムに。以前は大荷物で旅行に行っていましたが、移動する旅をして以降、バックパックをできる限り軽量で小さくまとめるようになりました。移動の際はずっと背負っているバックパック。荷物を減らすことで肩や腰への負担が軽減されるのです。
現在3kg台の手荷物となりました。
旅行の際に一番かさばり荷物となるのが衣類です。下着、靴下、ボトムスにトップス。季節のよってはこれにアウターが必要となります。着替えないっていう戦法もありますがそれはそれで衛生的では無い。出来れば下着は毎日変えたいものです。
宿泊分の衣類を持っていけば済むわけですが、そこまで重くない下着や靴下でも量が増えれば重くなるし、かさばるんです。
そんなわけで旅先で洗濯をしています。
5泊くらいの旅行であれば五日分の衣類を持っていく。一週間以上の旅行なら洗濯をする。
こんな感じで日程に合わせて持っていく荷物を変えるのが効率的でしょう。しかし私は1泊だろうが一カ月だろうが持っていく衣類は一日分だけ。着てる服を合わせても二日分しか持っていきません。
下着も靴下もトップスも二着とも同じ服。そのためずっと同じ服を着てる状態ですがそれでいいんです。あのスティーブ・ジョブスだって服選びの時間を短縮するため毎日同じ服を着てたんです。
スティーブ・ジョブズと私とではちょっと違いますが理由はどうあれ同じ服が二着あればそれで事足りるんです。
しかし、二着だけだと毎日洗濯をしなければなりません。
洗濯機を使わない手洗い洗濯って重労働なんですが、衣類一着分であればそこまで時間もかからないんです。お風呂の際に全裸になって洗濯。風呂上り後に干すだけです。時間にして15分程度。重い荷物を運ぶのであれば毎日洗濯をする方が楽です。
旅先で毎日洗濯をしていれば慣れてくるもんです。ただ、繰り返し続けることで問題点や改善点は見つかるものです。
まず、洗剤について。
日本の旅行の際はこの液体洗剤を使用しています。これであればバックパックのドリンクホルダーにいれられるため持ち運びに便利です。そして液体洗剤って溶かす作業が必要ないので楽じゃないですか!
しかし海外の場合、飛行機に乗る際に液体の機内持ち込みの量が100ml以下と決まっています。そのためこのボトルは持ち込めないんです。つまり持っていくのではなく現地で洗濯洗剤を購入しなければなりません。
まぁ日本と違って海外の水道水は硬水っていうし、やっぱり現地の洗濯洗剤ほうがその土地の水に合ってるんじゃないでしょうか。
っていう考えが間違いでした。
ぜんぜん泡立たないし、においだけが強烈できれいになっている感じがしない。
実は私は日本から粉の洗濯洗剤を持っていったのです。どこかのホテルでタダでもらった洗濯洗剤。一袋で4回くらい洗濯できたでしょうか。案外粉の洗剤もありなんだなぁと思ったんですが、それを使った後現地の液体洗剤を使い、違いの差に気付かされました。
やっぱり日本の製品って素晴らしいんだなぁと。
日本の洗剤はしっかりと泡立ちキレイに洗濯されている感じがします。泡立つことが=キレイになっているという考えは浅はかなのでしょうが、感覚的に洗われていると思ってます。そして今回気付いたことがありました。
洗濯洗剤、粉でよくね?
粉洗剤って溶かすの面倒だし、溶けないじゃないですか!だから液体洗剤がよいと思ったんです。普段の生活でも液体洗剤を使用しています。
でも、粉の洗剤は勝手に溶けるし溶けないってことはありません。その辺は製造企業がしっかりと研究し、溶けるように製造されているんです。
ちゃんと溶けるし手間でもない。むしろ液体洗剤より粉洗剤の方が軽いし持ち運びに便利。
CMでも「液体洗剤はほぼ水」と言っていました。そうなんです。要は粉洗剤を水に溶かしたのが液体洗剤なんです。それだったら軽量な粉洗剤を持ち運んだ方が楽じゃないですか!粉であれば日本から持ち運ぶこともできます。
ってわけで旅行に適している洗濯洗剤は粉がよいという結果となりました。
続いて洗濯のやり方について。
こちらスクラバウォッシュバッグという世界最小の洗濯機です。洗濯機と言っていますが手洗いをするやつです。袋状になっていて袋の中に突起があり洗濯板の役割になっています。洗濯物と洗剤、水を入れて袋を閉じ揉むだけで選択ができる便利グッズです。世界最小で楽して洗濯ができると思い購入したのですが、少々難点があるんです。
洗っていると水が漏れている問題。
蓋から漏れているのではなく別の場所から少しずつ漏れてるんです。おそらく洗濯板のあたりに隙間がありそこから漏れているようです。製品に個体差があり、たまたま欠陥品だったのかもしれませんが、少ないとはいえ水が漏れだすのであれば水場のところでしか使えないんです。そしてそれであれば洗面所のところで洗えばよいためスクラバウォッシュはほとんど使いませんでした。洗面台が使えない、汚いホテルも中にはあるのでそのようなホテルであれば有効なのかもしれませんが、それであればビニール袋で手洗いした方がよいのかもしれません。まぁ漏れも少ないので今後もこれを使いますが、二台目購入はなさそうです。
そして洗濯物の乾燥について。
毎日洗濯をして毎日乾かす。ホテルはベランダ付きではないことが多いので洗濯物は必然的に部屋干しとなります。その日着た服をその日洗い、昨日洗った服を着るわけですので乾かす時間は24時間。24時間あれば部屋干しでも十分乾くんです。でもこれ、同じホテルに滞在した場合に限ります。ホテルを移動しながら旅をする場合、洗った翌日のチェックアウトまでに洗濯物を取り込まなければなりません。海外は12時(日本は10時)が一番多いチェックアウトの時間帯です。
ホテルに15時にチェックイン。直ぐに洗濯をすれば翌日の12時まで21時間もあります。しかし洗濯をするのは風呂に入るタイミングなので遅い時間になることもあります。24時に洗濯をすれば12時間しか乾かす時間がありません。
旅行の際の洗濯で一番の悩みがこの洗濯物乾かない問題です。
先日のタイの旅行はあっちこっち移動はしていませんが、3週間の滞在でホテルを5カ所変えました。連泊しているときはなんも問題ないんですが、やはり12時チェックアウトだと生乾きのこともありました。その状態でバッグに詰めるんだから臭くなるんです。
生乾き臭は熱湯を使えば収まります。お湯が出ないホテルもありますが、その場合は電気ポットで沸かせばよいわけです。衣類をお湯で洗うのは手洗いで取れなかった生地の隙間に詰まったたんぱく質や皮脂を洗い落とせるので定期的に湯洗いするのはおススメです。
そう。お湯で洗えばにおいの元は改善できるんです。しかし、その日分の服しかないんです。
二着しかないためその日は一日臭い服を着なければなりません。そのためちゃんと乾かすさなければならないのです。
一番最適な方法はしっかりと脱水することです。衣類に水分が多く残っていればそれが蒸発するための時間が必要です。脱水をしっかりすればその分乾くのが早まるんです。手洗いにおける脱水の方法は、雑巾搾りです。
この雑巾搾りが一番脱水ができる方法です。絞って水気を搾りとる原始的なやり方です。でもこれが一番良いんです。しかしこの方法、かなり生地へのダメージが大きいです。やり過ぎると破れるしのびるし。そのため力技でやり過ぎるってのもよくないんです。適度な力で適度に絞り出すって感じでしょうか。
あとはエアコンの風やドライヤーの力を借りる形です。これが一番手っ取り早く乾かす方法でしょう。
それでも基礎となる衣類の生地は重要で、速乾性のものを選ぶべきなのでしょう。
私はTシャツ、下着、靴下は軽量のもので且つ速乾性のものを選んでいます。とくにTシャツに関してはかなり優秀でした。
値段は500円くらいの安いTシャツですが、洗濯をして3時間くらいで乾ききってるんです。このTシャツは部活動で使う体操着らしく、速乾性に優れていました。生地が薄いってのも理由の一つなんですが、ユニクロのドライなんちゃらよりも乾くのが早いんです。洗って脱水した後、干す前にバサバサやるとさらに水気が飛びます。なんだったらこの時点でほぼ乾いているんです。値段も安いし軽量なので服にこだわりがないのであれば旅行はこのTシャツでよさそうですね。
下着に関しては腰の部分にゴムがないヤツを選びました。最近ユニクロでも似たような製品を出しています。腰のところを締め付けないってのがこの製品の売りなんですが、私としては乾きづらいゴムの部分が無いってところが高評価の部分。
下着のゴムの部分って生地が厚く作られてるので乾きづらいんです。この製品はそれがないので速乾性が高いです。そのため旅行には適しています。難点は生地がデリケートなところでしょうか。脱水を繰りかえすとビリビリに破けそうで不安なところがあります。悪い製品ではないですが、まだこれを超える製品がありそうですのでアップデートしていきたいです。
靴下はモンベルのトラベルアンクルソックスです。「トラベル」の名の通り旅行に適した靴下なのでしょう。使用している高機能素材ウイックロンは耐久性と速乾性に優れているんだとか。たしかに普通の靴下より速乾です。でも速乾ってほどでもありません。少なくとも私の衣類で一番乾きが遅いのがこの靴下です。理由はひとえに靴下の生地が厚いからなのでしょう。
生地が厚いのは移動する旅は結構歩くのでメリットでもあります。生地が薄いと靴擦れになりやすいのでしょうが、こちらであればそれが軽減できるんです。薄い靴下にすれば乾くのでしょうが、機能が失われるのはよろしくない。この辺のバランスが難しいですね。
小さいので脱水が難しいんですが、この靴下は24時間部屋干しで乾いてないこともありました。この靴下の「速乾性」ってのは洗濯における乾く速さではなく、汗をかいたときのことなんでしょうね。
靴下乾かない問題はちょっと考えなければなりませんね。
まだまだ旅行用の衣類はバージョンアップができそうです。軽量でかさばらない。そして速乾性が高く丈夫な生地。全てをカバーするのは難しいですが、より自分の旅行スタイルに合った衣類を探し出したいと思います。
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